バレエの習い事のメリット・デメリット!お教室の選び方や料金相場も
子供にバレエを習わせるメリット・デメリット
常に人気の習い事上位に挙げられるクラシックバレエ。子供にバレエを習わせると、次のようなメリット・デメリットが考えられます。
メリット
バレエの習い事には様々なメリットがあります。
- 腹筋、背筋、体幹が鍛えられる
- 姿勢がよくなる
- 身のこなしや立ち居振る舞いが美しくなる
- 体が柔らかくなる
- 集中力が身につくので勉強に活かせる
- 人前での発表に抵抗がなくなる
- 団体行動ができる
- 挨拶ができるようになるなど、礼儀正しくなる
- 学校以外で友達ができる
- マナーが身につく
上記のように、バレエはとにかくメリットが多い習い事です。
特に身のこなしや立ち居振る舞いが美しくなるのは、他の習い事ではあまり見られないバレエならでは。
また、バレエを継続していると、思春期を迎える頃に、顔が小さく首が長くなるなど、いわゆる「バレエ体型」になるともいわれています。
下半身には筋肉がつくなどして、必ずしもスレンダー体型になるとはいいきれないものの、姿勢のよさや魅せ方の上手さもあり、スタイルがよく見えるようになります。
デメリット
様々な習い事の中でも、バレエは特にお金がかかる習い事といわれています。「噂には聞いていたけど、本当にここまでお金がかかるとは思わなかった…」という意見もあるほど。
レッスンの月謝以外にも継続的に高額な出費が発生するので、親の経済力が求められる習い事といえます。
また、経済的な面以外でも親への負担は大きいようです。教室への送り迎えはもちろんのこと、発表会のときには子供のヘアメイクを手掛け、ときには衣装制作の作業も親の手伝いが必要となります。
また、バレエは他の習い事や部活との両立が難しく、子供自身が悩むケースも。中学・高校受験のためにしばらくの間休会し、進学後に復帰したものの、筋力が衰えてしまい、それまでどおり踊れなくなったという声もあります。
男の子もバレエを習える?
女の子の習い事というイメージがあるかもしれませんが、男の子でももちろんバレエを習うことはできます。
特に保育園児・幼稚園児や小学生低学年のうちは、あまり性差を感じずにバレエができるかもしれません。
しかし、小学校3~4年生ぐらいになると、野球やサッカーなど男の子に人気の習い事が気になるようになり、興味が続かずぶれてしまうことがあります。
男の子にバレエを習わせたことがあるママの中には、「周りの男の子が次々にやめてしまい、寂しそうだった」という意見もあります。
強制的に習わせても、本人が楽しめないのはもちろん、バレエの上達にも繋がらないので、子供から「やめたい」と申し出があれば、受け入れてあげることも必要です。
バレエの習い事はいつから始めるべき?
基本的にはいつから始めてもOK
バレエの習い事を始める年齢に決まりはありません。趣味として、大人になってから始める人もいるぐらいなので、タイミングはいつでも問題ありません。
ただ、ほとんどのバレエ教室で設けられているのは、早くても3歳からのコースになります。
年中・年長~小学生低学年からが多い
一方で、小さなときからバレエの基礎や経験を積ませたい、身体の柔軟性を身に着けたい、将来の可能性を広げたい、という家庭では、年中または年少の未就学児~小学生低学年の間に始めることが多いようです。
プロを目指すなら3~5歳
まして本格的なプロのバレエダンサーを目指すのであれば、3~5歳から始めるのが目安となるでしょう。
プロのバレエ団が主催するオーディションには「18歳まで」という年齢制限を設けているところも多く、年齢制限に間に合わせるためには、可能な限り早期に始めた方がよいと考えられています。
バレエの習い事はお金がかかる!?料金相場を紹介
親としてバレエの習い事で最も気になるのが金銭事情ですよね。「バレエ=お金がかかる」というイメージを抱いている人が多いようです。
バレエ教室の月謝の相場
バレエ教室の月謝の相場は、6,000~15,000円ほど。バレエ教室の立地や活動方針、講師などによって金額は大きく異なります。
例えば、専用のバレエスタジオでのレッスンと、地域のカルチャーセンターやコミュニティセンターなどの場所を借りて行うレッスンでは、テナント費用が変わることから、前者の方がより高額になります。
また、講師が海外の有名なバレエ楽団に所属していたとか、顕著な実績のある人がレッスンを行っている場合なども、月謝は高額になります。
月謝以外にかかってくる費用
バレエ教室の月謝の相場だけを見ると、他の習い事と同じくらいか、少しだけ高額な印象を受けるかもしれません。しかし、バレエは月謝ではなく、発表会に多額の費用がかかります。
発表会で着るレオタードやチュチュなどの衣装代、クリーニング代、本番に向けた特別レッスン、会場を借りるための会場代、音響や照明などの機材費、人件費など、発表会に関する出費が高額になります。
発表会にかかる費用は、会場の規模によって異なりますが、15万~30万円程度とも言われています。発表会がある教室では、「バレエ=お金がかかる」は本当かもしれません。
バレエ教室・スタジオの選び方
習い事は自宅から通える範囲の場所で選ぶことをおすすめします。バレエ教室・スタジオは「バレエ ○○(地名)」などで検索してみましょう。
複数の教室がヒットする場合は、教室の「立地」や「月謝」、「発表会の有無」などを比較してみるとよいですね。
できれば教室・スタジオに直接足を運び、見学に行くことをおすすめします。見学に行って、実際の教室の雰囲気や講師の指導方法などを見て、不明な点を確認しておけば、他の教室との比較がしやすくなります。
どの教室でも見学は随時受付のところが多いので、気軽に問い合わせてみましょう。
バレエの習い事に通っている家庭の体験談
実際に、子供にバレエを習わせているママの体験談を聞いてみました。

幼稚園近くのコミュニティセンターで週1回のレッスンを受けています。他に通っている子供も同じ幼稚園の子が多いので、子供も安心して通っています。

発表会のない教室を選びました。プロになってほしいとは思いませんが、姿勢がよくなったり、体が柔らかくなるのは魅力的に感じたので続けています。

こんなにお金がかかるとは思わなかったので、退会を検討しています…。
バレエの習い事をしている多くの家庭で、バレエならではのメリットとデメリットを実感しているようです。
【番外編】バレエを習ったことがある人の体験談
一方で、「子供の頃にバレエ教室に通っていた」という人の口コミや体験談も紹介します。

バレエ以外のダンスやバイオリンも習っていたけれど、バレエがダントツでお金がかかっていたと思います。親には感謝しています。今でもバレエは観に行くのは好きです。

大人になった今、国内のバレエ団に所属しています。子供のころからの夢をかなえられてうれしいです。

バレエを習っていたころは痩せていたけど、やめた途端に太ってしまいました。恥ずかしいのでバレエを習った経験はあまり話さないようにしています(笑)。
過去にバレエを習っていた「子供目線」の体験談は、子供にバレエを習わせようとしている人にも参考になるのではないでしょうか。
バレエの習い事は親子が納得したうえで始めよう
バレエの習い事には、子供に多くの経験を積ませてくれるメリットがあります。一方で、気になるのは金銭的なデメリット。
「子供にバレエを習わせたい」という親の気持ちと、「バレエをやってみたい」という子供の気持ちが一致すればベストでしょう。
親が子供にバレエを習わせたくても、子供がやりたがらないことも。反対に、子供がバレエに興味があっても、金銭的に続けるのが難しい場合は、発表会のない教室を選ぶなどの選択肢を検討してもよいですね。ぜひ参考にしてみてください。