おでかけは磯遊びにキマリ!楽しみ方、時期、持ち物、服装、おすすめスポットは?
子供も大人も時間を忘れ、夢中になるほど楽しめる磯遊び!磯遊びは、海に住む様々な生き物とふれあえる貴重な体験です。
今回は磯遊びの楽しみ方やベストシーズン、持ち物、服装、おすすめの人気スポットまでを紹介します。次の休日は、海の中をのぞきに家族で磯遊びにおでかけしませんか?
磯遊びの楽しみ方を知りたい
潮が引いた磯場で、磯や海の生き物とふれあい体験ができる磯遊び。春先に盛んな潮干狩りも磯遊びのひとつで、海水浴や水に慣れていない子供でも安心して遊ばせられるのが魅力です!
遊び方は基本的に自由
図鑑で見た生き物を探してみたり、網ですくったり、岩陰から出てくるのを待ってみたりと、いろんな遊び方を楽しめます。
中でも干潮時にだけ現れる磯場には、くぼみに海水が取り残されてできた天然のプール(潮だまり)が多くできるので、そこに取り残された生き物をじっくり観察できますよ。
磯遊びのベストシーズンや時間は?
磯遊びは基本的に1年を通して楽しむことができます。ただ、気候や見られる生き物の種類を考えると、過ごしやすくおでかけに最適な4~10月頃がおすすめ。1年で最も干満の差が大きい春の大潮は、生き物を観察する絶好の機会となります。
春の大潮以外でも、海は1日2回にわたり満潮と干潮のタイミングがあるので、潮汐・潮見表を確認してから行くことをおすすめします。
磯遊びではどんな生き物に出会えるの?
磯遊びでは、カニやヤドカリ、フジツボ、ヒトデ、イソギンチャクなど、様々な種類の海の生き物に出会うことができます。また季節や磯場によって生息する生き物は異なるため、行くたびに新鮮な気持ちで遊べ、子供の自然への興味も一層高まるはず!
ただし、海の中には触ってはいけない危険な生き物もいます。下記はその一部を紹介しますので、事前に調べておき、見つけたら絶対に近づかないようにしましょう。
海の危険生物
- ガンガゼ:トゲが最大30cmにも達するウニの一種で、トゲに毒を持っています
- ハオコゼ:体長10cm強の赤褐色の丸いフォルムの魚で、背びれの棘に毒があります
- ゴンズイ:ヒレに毒を持つ、体長10~20cmほどの黒に黄色の線が入った魚
- ウミケムシ:長い剛毛に毒がある、石の下などに潜む体長10cm程度の生き物
- カツオノエボシ:鮮やかなブルーの体色が特徴の、猛毒をもつクラゲのような生き物
磯遊びで採集した生き物は持ち帰りOK?
磯遊びで採集した生き物たちを持って帰りたい!という子供の気持ちはとても理解できます。ただ、法律や都道府県のルール、漁業権等の問題から、アワビ・サザエ等の貝類など持ち帰りができない生き物も多くいます。
最後まで気持ちよく磯遊びをするためにも、事前に確認することをおすすめします。
磯遊びに必要な持ち物・道具・服装
「磯遊びをしたいけど、何を用意すればいいの?」と悩む人も多いハズ。ここでは、磯遊びを楽しむためのマストアイテムをいくつかご紹介します。
100均でも手に入るものアイテムから本格的なものまで種類が豊富なので、遊び方にピッタリのアイテムを選びましょう。
磯遊び必須アイテム
- マリンシューズ(靴底がしっかりしたもの ※サンダルは厳禁)
- グローブ(軍手でも代用可)
- 帽子(つばのあるタイプ、首元が隠れると尚可)
- 日焼け止め(顔や手の甲など肌が露出している箇所に)
- バケツ(折りたためる釣り用バケツがおすすめ)
- 水(熱中症予防や水分補給に)
- タオル(汗や濡れた体を拭く用に)
あれば磯遊びをより楽しめるアイテム
- 箱メガネ(海中観察に便利 ※ペットボトル等で手作りする方法も有)
- 網(100均にも有)
- プラスチックケース(採集した生き物の観賞用に)
- ライフジャケット(海の危険から子供を守る)
- クーラーボックス(飲み物の保管や採集した生き物の持ち帰りにも便利)
- テント(着替えや休憩用に)
- 熊手(簡単に砂や砂利を掘れる)
服装はしっかり身体を守れるものを
磯遊びができる岩場には、貝や海藻がくっついていたり、海水で濡れていたりと、非常に足元が悪く滑りやすいです。もし転んでしまったら、大ケガにつながることも。
楽しく安全に磯遊びをするためにも、マリンシューズだけでなく、ラッシュガードやレギンスの着用もおすすめします。ラッシュガードやレギンスは、磯遊び以外にもプールや川遊び等でも使えますし、紫外線対策にもなるので、一着あると重宝しますよ。
関東の人気のおすすめ磯遊びスポット10選
ここでは関東で人気のおすすめ磯遊びスポットを紹介します。夏には海水浴場としても楽しめる場所もあるので、季節により行き先を選ぶなど、ぜひ参考にしてみてください。
東京で人気のおすすめ磯遊びスポット
1.【江戸川区】葛西臨海公園・葛西海浜公園

出典:www.tokyo-park.or.jp
水族館や観覧車、バーベキュー広場など多彩な施設があり、東京23区の中で最大級の広さを誇る葛西臨海公園。駅からのアクセスが良く、気軽に磯遊びが楽しめることで人気です。
磯遊びができるのは、東京の海水浴場としても人気の葛西海浜公園の西なぎさエリア。小さな子供でも安心して遊べる遠浅の砂浜では、カニや小魚、貝など様々な生き物とふれあえます。
無料の足洗い場やトイレ、ゴミ捨て場などの設備も整っているので、初めて磯遊びを体験する人にもおすすめです。
施設詳細
◇住所:東京都江戸川区臨海町6
◇交通:JR京葉線「葛西臨海公園駅」徒歩11分、首都高速湾岸線「葛西IC」よりすぐ
◇開園時間:9:00~17:00(時季により延長)
◇入園料:無料(一部有料施設あり)
◇駐車場:最初の1時間200円 以降30分毎に100円
◇施設:トイレ、足洗い場、ゴミ捨て場、売店、ほか
◇公式HPはこちら
2.【港区】お台場海浜公園・台場公園

出典:www.tptc.co.jp
家族連れや観光客で賑わうお台場海浜公園は、豊かな緑に囲まれた都会のオアシスのようなロケーション。公園内の人工海岸は砂浜と磯浜エリアがあり、都会の景色の中で磯遊びが体験できるのが魅力です。
ショッピングなど、家族でのおでかけついでに気軽に立ち寄ってみるのもおすすめ!
施設詳細
◇住所:東京都港区台場1-4
◇交通:新交通ゆりかもめ「お台場海浜公園」「台場」徒歩3分
◇開園時間:通年利用可能
◇入園料:無料
◇駐車場:最初の2時間600円、以後30分ごとに150円
◇施設:トイレ、手洗い場、ほか
◇公式HPはこちら
3.【大田区】城南島海浜公園

出典:seaside-park.jp
大田区でオートキャンプやバーベキューが楽しめる城南島海浜公園は、東京湾を一望できるロケーション。南北に延びる約450mの遠浅の人工砂浜で、小さな子供も安心して遊ぶことができます。
磯遊びや水遊びなど、気軽に海へおでかけしたい人にもピッタリ!羽田空港も近くにあるので、上空を行き交う飛行機を間近で見られるのも人気の秘訣です。
施設詳細
◇住所:東京都大田区城南島4-2-2
◇交通:JR線「大森駅」より京急バス「森32系統(城南島循環)」乗車、「城南島四丁目停留所」下車徒歩3分、首都高速湾岸線「大井南IC」よりすぐ
◇開園時間:通年利用可能
◇入園料:無料
◇駐車場:最初の1時間100円、以降1時間毎に100円 ※土日祝は1時間200円、以後30分ごとに100円
◇施設:トイレ、手洗い場、ほか
◇公式HPはこちら
神奈川で人気のおすすめ磯遊びスポット
4.【横須賀市】荒崎海岸(あらさきかいがん)

出典:www.cocoyoko.net
三浦半島の人気磯遊びスポットである荒崎公園内の荒崎海岸は、平らな岩礁が続き磯遊びに最適。干潮時にはたくさんの潮だまりができ、磯と海の様々な生き物を見ることができます。
生き物の種類の豊富さに加え、入り江のため海は穏やか。岩場もあるので足元への注意は必要ですが、いろんな種類の生き物とのふれあい体験をしたい人に最適です。
近くには「長井海の手公園ソレイユの丘」もあるので、おでかけついでに三浦エリアを丸一日楽しむのもおすすめです。
施設詳細
◇住所:神奈川県横須賀市長井6-5320-3
◇交通:京急線「三崎口駅」より京急バス「荒崎」行き終点下車徒歩5分、三浦縦貫道路「林IC」より車で約10分
◇開園時間:通年利用可能
◇入園料:無料
◇駐車場:無料 ※土日祝および有料期間は1回1,000円(普通)、2,000円(大型)
◇施設:トイレ、手洗い場、ほか
◇公式HPはこちら
5.【横須賀市】天神島臨海自然教育園(てんじんじまりんかいしぜんきょういくえん)

出典:www.photo-ac.com
三浦半島西側の佐島地区にある、周囲1km程の小さな島にある天神島(てんじんじま)。島へは天神橋を渡れば行けるほどの近さで、多くの潮だまりができることと海の透明度の高さが、磯遊びスポットとして人気を集めています。
天神島臨海自然教育園の管理下のため、無許可での動植物の採取や持ち出しはできませんが、ゆっくりと家族で磯遊び体験をしたい人におすすめのスポットです。
施設詳細
◇住所:神奈川県横須賀市佐島3-7-3
◇交通:JR横須賀線「逗子」駅、京急線「新逗子」駅より京急バス「佐島マリーナ入口」行き終点下車、徒歩5分、三浦縦貫道路「林IC」から15分
◇開園時間:9:00~17:00(10~3月は16:30まで)
◇休園日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
◇入園料:無料
◇駐車場:無料 ※台数少なめ
◇施設:トイレ、足洗い場、ほか
◇公式HPはこちら
6.【藤沢市】稚児ヶ淵(ちごがふち)

出典:www.fujisawa-kanko.jp
江ノ島の西側に広がる稚児ヶ淵(ちごがふち)は、美しい夕日が見られる人気スポット。磯遊び・磯釣りの名所としても知られており、干潮時に多くの潮だまりで生き物を見ることができます。
起伏の少ないフラットな岩礁なので、子供の足でも安心して歩けます。天気のいい日には、相模湾の向こうに富士山が見られるので、磯遊びと美しい景色を楽しめる、家族のおでかけにはピッタリです。
施設詳細
◇住所:神奈川県藤沢市江の島2-5-2
◇交通:小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅より徒歩約10分、ほか
◇営業時間:通年利用可能
◇入園料:無料
◇施設:トイレ、更衣室、売店、ほか
◇公式HPはこちら
千葉で人気のおすすめ磯遊びスポット
7.【鴨川市】仁右衛門島(にえもんじま)

出典:www.photo-ac.com
磯遊びや釣り、海水浴スポットとしても人気の鴨川市にある仁右衛門島(にえもんじま)は、渡し船に乗って訪れることができる小さな島。磯遊びはもちろん、バーベキューや観光など一日中楽しめるので、家族でのおでかけにはとってもおすすめ!
岩場の潮だまりでは、カニや貝、ウツボなど様々な生き物に出会えるので、子供の生き物への関心も高まるはず!浅瀬でも多彩な魚が見られるので、シュノーケリングセットがあるとgood!ただ、潮の流れが強いので、くれぐれも子供から目を離さないように。
施設詳細
◇住所:千葉県鴨川市太海浜445
◇交通:JR外房線「太海」駅より徒歩12分、館山自動車道「君津IC」より約60分 ※島へは渡し船で渡ります(約5分/8:30〜16:30)
◇開園時間:8:30〜17:00
◇観覧料:大人1,350円/中学生1,050円/5歳~小学生950円※往復の渡船料を含む
◇駐車場:なし
◇施設:トイレ、売店
◇公式HPはこちら
8.【富津市】漁師料理かなや

出典:cgi3.hanto-kanaya.com
千葉の内房・富津にある漁師料理かなやは、大型駐車場完備の食事や日帰り温泉が楽しめる大型施設。施設の眼下には岩礁で覆われた海岸が広がり、家族で一日中磯遊びを楽しめると人気です。
潮だまりも多くできるので、磯遊びで東京湾の様々な生き物とふれあえます。また岩礁に加えて砂浜もあるので、ちょっとした水遊びにも!家族で磯遊びを楽しんだ一日の最後には、無料の足湯で疲れを癒やすのもおすすめです。
施設詳細
◇住所:千葉県富津市金谷525-17
◇交通:JR線「浜金谷駅」、東京湾フェリー「金谷港」、「鋸山ロープウェー」より送迎あり、富津館山道路「富津金谷IC」より約5分
◇営業時間:9:30~18:00 ※休日は9:00~19:00
◇駐車場:無料
◇施設:トイレ、手洗い場
◇公式HPはこちら
9.【館山市】沖ノ島海水浴場

出典:bosotown.com
海の透明度の高さが人気の歩いて渡れる無人島・沖ノ島にある海水浴場です。夏は多くの海水浴客で賑わうほか、一年を通して磯遊びや釣りスポットとして知られています。
島内には砂浜と岩礁で覆われた海岸がいくつかあり、カニやヤドカリはもちろん、南国で見られるようなキレイな魚が肉眼で見られるなど、生き物の種類の多さも魅力。
森に覆われた島内は、歩いて一周することが可能。洞窟などもあり、島を探検しながら様々な自然体験ができます。
施設詳細
◇住所:千葉県館山市富士見付近
◇交通:JR「館山駅」より日東バス「館山航空隊」行き終点下車、富津館山道路「富浦IC」より約25分
◇営業時間:9:00~16:00
◇駐車場:無料
◇施設:-
◇公式HPはこちら
茨城で人気のおすすめ磯遊びスポット
10.【大洗町】大洗海岸

出典:oarai-info.jp
南北約3kmにわたり続く東向きの海岸で、砂浜と岩礁の2つを楽しめると、磯遊びや釣り、夏には海水浴場として多くの人で賑わう人気スポットです。
岩礁には大小さまざまな潮だまりができ、小魚やカニ、ヤドカリ、豊富な種類の海藻類などを見ることができます。海の透明度も高いので、子供にとって様々な発見があるはず!
また海岸沿いには、合計約1000台も収容できる無料駐車場(夏季は有料)が点在しており、海や磯の状況に合わせ気軽に移動できるのも魅力です。
施設詳細
◇住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町
◇交通:大洗鹿島線「大洗駅」より循環バス「観光情報センター前」停下車、東水戸道路「水戸大洗IC」より車で約15分
◇営業時間:通年利用可能
◇駐車場:無料(海水浴場開設期間中は有料有料)
◇施設:トイレ、シャワー
◇公式HPはこちら
まとめ:子供の安全に注意しながら磯遊びを楽しもう
今回は、磯遊びの楽しみ方や持ち物、おすすめスポットを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
磯遊びは、海の生き物と身近でふれあえ、子供が海への関心を深める有意義な時間です。細心の注意を払いながら、生き物たちとの距離を深めていきましょう。
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