主婦におすすめの資格11選!仕事の再就職から趣味で学べるものまで
主婦の再就職には資格が有利って本当?
主婦が「子育てが一段落したので社会復帰したい」と思っても、ブランクや年齢がネックになって再就職が難しくなるケースがあります。特に多くの主婦が希望する事務の仕事は、なかなか欠員が出ない上に求人も少ないのが現状です。
人気の事務職への就職を有利にする手段として、資格はひとつの武器になります。資格を取得することで、自分の知識やスキルを企業にわかりやすくアピールすることができます。職場によっては資格手当がもらえるので、収入アップにもつながることも。
主婦が再就職を目指すときに、気持ちの面で自信が持てない人は意外と多いもの。資格を取得して前向きな気持ちで就職活動することで、面接官に好印象を与えることができるでしょう。
資格の種類は?
資格は大きく分けると「国家資格」「公的資格」「民間資格」の3つに分類されます。資格の種類によって、社会的な信頼度や企業からの需要が変わってきます。
主婦の再就職を有利にするには、自分が取得したい資格がどんな種類かをきちんと把握しておくことが大切です。
国家資格
国の法律で規定されている資格で、それぞれの分野における個人の知識や能力が一定水準以上であることを国が認定したものです。国家資格はさらに大きく2つの種類に分けられます。
まず一つが有資格者だけが業務ができる「業務独占資格」です。例えば、人の命に関わる医師や看護師をはじめとして、弁護士、公認会計士、一級建築士の資格などが挙げられます。実は、自動車運転免許も業務独占の国家資格にあたります。
もう一つが、資格を取得した人だけがその職業を名乗れる「名称独占資格」です。例えば、保育士、栄養士、マンション管理士、中小企業診断士などです。社会的ニーズが高まっている介護福祉士もこれに当てはまります。
国家資格は法律によって認定・登録が行われるので、社会的な信頼度が高く、主婦の再就職にも有利とされています。ただし、資格を取得しても一定の実務経験や研修を経ないと業務につけない場合があります。
◇国家資格の例
- 医師
- 薬剤師
- 一級建築士
- 不動産鑑定士
- 弁護士
- 公認会計士
- 税理士
- 社会保険労務士
- 保育士
- 看護師
- 理学療法士
- はり師・きゅう師
- 社会福祉士
- 介護福祉士
- 調理師
- 栄養士
- 美容師
- キャリア・コンサルティング技能士
- ファイナンシャル・プランニング技能士 など
公的資格
公的資格とは、国家資格と民間資格のちょうど中間に位置するものです。国家資格が国から認定された資格であるのに対して、公的資格は商工会議所や省庁の後援を受けている団体、地方自治体などが実施しているものです。
何らかの公的な側面がありつつ、実施母体が国ではない資格、と言えます。資格によっては実務経験が問われるケースがあるので、資格の勉強を検討している人はあらかじめチェックしておきましょう。
◇公的資格の例
- 日商簿記検定
- ビジネス実務法務検定試験
- 訪問介護員(ホームヘルパー)
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 福祉住環境コーディネーター
- 販売士検定
- カラーコーディネーター検定
- 色彩検定
- 消費生活アドバイザー
- 証券外務員(二種外務員)
- 実用英語技能検定(英検)
- 手話通訳士
- メンタルヘルス・マネジメント検定 など
民間資格
民間団体や企業が独自の審査基準で創設した資格です。国家資格や公的資格と違って、法的な規制はありません。しかし、法的な制約がない分、社会のニーズに応じて柔軟な対応ができるのが強みと言えます。
民間資格は、高度な知識やスキルがあると認められ、社会的信頼度や認知度が高いものから、趣味の一環として人気のものまで様々です。
たくさんの民間団体が似たような資格を発行しているので、それぞれの理念や目的、価値などを見極めた上で勉強を始めるといいですね。
また、民間資格には有効期限があるものが多く、資格維持のための更新料や会費などがかかるため、主婦にとっては負担が大きくなる場合もあります。
◇民間資格の例
- TOEIC
- TOEFL
- Webクリエイター能力認定
- 建築CAD検定試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- ビジネス実務マナー検定
- 医療秘書技能検定
- 産業カウンセラー
- 証券アナリスト
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- サービス介助士試験
- アロマテラピー検定
- ネイリスト技能検定試験
- インテリアコーディネーター など
主婦の資格選びのポイント
資格を選ぶときのポイントは「資格ありき」で考えないことです。まず「将来どんな自分になりたいか」「どんな仕事をやってみたいか」をイメージすることから始めてください。そうすれば、自分にとって必要な資格が見えてくるはず。
資格によっては、誰でも独学で学べるものもあれば、スクールに通わないと取得が困難なものもあります。子育てや家事に忙しい主婦にとって、自分の時間を作るのは難しいことです。
資格取得までの期間や費用を踏まえた上で、検討するといいでしょう。
主婦の再就職に役立つ資格
専業主婦が再就職する際に役立つ資格をご紹介します。需要の高い「介護職員初任者研修」などの介護系の資格や、女性に人気の「医療事務」などの事務系の資格は、就職の段階で年齢や実務経験を問われないことも多く、ブランクのある主婦にも取得のメリットが高いでしょう。
また簿記能力やパソコンスキルを持っていると幅広い事務職に対応できるので、再就職に役立ちます。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、旧ホームヘルパー2級に相当する資格です。介護の入門とも言える資格で、高齢者や障がい者の食事や着替え、入浴といった日常生活をサポートする「身体介護」の知識や技術を身につけていきます。
3カ月程度で取得が可能で、介護の資格の中でも最も難易度の低い資格です。高齢化が進む中、介護職員の需要は高く、活躍の場は広がる一方です。ボランティアや家族の介護にも活かすことができるでしょう。
医療事務
医療事務とは、受付、会計、カルテ管理、電話対応といった病院の事務業務全般に関わる仕事です。入院、手術、処置など、それぞれに付随する事務作業の内容が異なるので、事務職の中でも専門性が高いのが特徴です。
時間の融通が利きやすく家庭と両立しやすいことから、再就職を希望する主婦にも人気。通信講座でも学ぶことが可能で、在宅でも試験を受けられます。「病院の顔」として患者さんに接する仕事なので、一般事務にはないやりがいが感じられるでしょう。
日商簿記試験
主婦の再就職先として人気の高い企業の事務職への就職を目指すのであれば、簿記の資格を取得しておくことをおすすめします。中でも最もメジャーなのが、商工会議所が実施する日商簿記試験です。
初級から1級までの4段階があり、2級以上は就職や転職に有利な資格として人気があります。2級、3級は合格点をクリアすれば全員合格できるので、勉強した分だけ結果に結びつきやすい資格です。まずは、基礎レベルである3級に挑戦してみてはいかがでしょうか。
マイクロソフトオフィススペシャリスト
パソコン関連の資格にはさまざまな種類がありますが、代表的なものとしてマイクロソフトオフィススペシャリスト(略してMOS)が挙げられます。
MOSとは、マイクロソフト社が認定する国際資格で、WordやExcelのスキルを客観的に証明してくれるものです。WordやExcelが必要とされる実務は多いので、ブランクの長い主婦の再就職にも役立ちそうですね。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、一言で言えばお金のプロフェッショナルです。顧客の資産設計を総合的にプランニングします。
金融機関や保険会社、不動産会社への就職を狙う人にはおすすめの資格です。資格の勉強を通じて、住宅ローンや保険の見直し、相続など実生活にも役立てることができるとあって、家計を預かる主婦に人気があります。
主婦におすすめ!在宅ワークに役立つ資格
自宅で仕事をしたい人が持っておくと役立つ資格をご紹介します。子育てや家庭の事情で外に働きにいけない主婦も、在宅ワークであれば自分のペースで好きなときに仕事をすることができます。
在宅ワークをする際、資格を持っていることは絶対条件ではありませんが、希望の職種に関連する資格を持っていたほうが、他の候補者との差別化ができ、収入アップにつながりやすくなるでしょう。
ネイリスト技能検定試験
自宅サロンを開くことに憧れを持つ女性は多いのではないでしょうか。ネイリストは、自宅で開業しやすい仕事として主婦からも人気があります。少ないスペースでできるのも魅力のひとつです。
無資格でもネイリストを名乗れますが、不特定多数の人にネイルを施すのであれば、専門知識と確かな技術が必要です。顧客がネイルサロンを選ぶときの基準にもなるため、きちんと資格を取得しておきましょう。
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーとは英国発祥の資格で、少人数保育のスペシャリストのことです。子供に接する仕事をしたいと考えている主婦やママに人気があります。
日本で保育のプロと言えば保育士ですが、簡単に保育園を開業することはできません。しかし、チャイルドマインダーになれば、自宅を使って保育ルームを開業することも可能です。ただし、自宅で開業するには、安全基準に沿って環境を整えたり、地域によっては自治体の保育課への届け出が必要な場合もあります。
また、「在宅型」の他にも保育を必要としている家庭に直接うかがう「訪問型」や、曜日・時間によって「在宅型」と「訪問型」を組み合わせて働くことができるのも特徴です。
勉強方法は、通信講座もしくは通学講座のいずれかを選択することができます。
主婦におすすめ!趣味や暮らしに役立つ資格
就職活動のためではなく、趣味や暮らしに役立てたいというのも、資格取得の立派な動機になります。自分の好きなことや興味のあることを突き詰めるうちに、仕事につながるケースもあるかもしれません。ここでは、楽しみながら勉強できる資格をご紹介します。
カラーコーディネーター
色にはさまざまな効果があり、私たちの心理や行動に大きな影響を及ぼしています。カラーコーディネートを学ぶことで、色彩に関する専門的な知識を身につけられます。
ファッション、メイク、料理の盛り付けなど役立つ場面がたくさん!インテリアショップやアパレルブランドでアルバイトをしたいと考えている人なら、やる気をアピールするポイントにできます。
プライベートだけでなく、ビジネスシーンでも大いに活用することができるでしょう。
薬膳コーディネーター
薬膳とは、中国伝統医学(中医学)の理論に基づいた料理方法のことです。「医食同源」の考えを基礎にする中国ならではの理論に従い、薬膳の知識を身につけることによって、美容と健康にいい薬膳メニューを作ることができるようになります。
主婦にとって、家族の健康は気になるもの。薬膳を学べば、健康的な料理が作れる上に料理のレパートリーも増え、一石二鳥です。
健康的にダイエットがしたい人にもおすすめです。
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザーとは、片付けのプロフェッショナルです。うまく部屋が片付けられない、整理整頓ができない、探し物が見つからないといった悩みに対して、問題点や原因を明らかにして解決方法を見つけていきます。
整理収納の知識を身につけることによって、毎日の家事がぐっと効率的になるでしょう。整理収納のプロとして、家事代行やコンサルティングの仕事を目指すのもひとつ。
アロマテラピー検定
アロマテラピーとは、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、健康や美容に役立てていく自然療法です。
香りの種類によって、リラックスや集中力アップなど、さまざまな効果が期待できます。資格を取得することによって、日常のあらゆるシーンに知識を活かすことができるでしょう。子育て中の気分転換にアロマテラピー検定を勉強してみるのもおすすめです。
資格取得は思い立ったが吉日!
ブランクの長い主婦にとって、再就職はハードルが高いもの。やりたい仕事のイメージを明確にして、そのための資格取得に励むといった前向きな姿勢でいることが大切です。
興味のあることがあれば、積極的にチャレンジしましょう。まずは、資料請求してみることをおすすめします。