梅雨のカビ対策!除湿と掃除でカビの繁殖を予防!

気がついたらカビがびっしり…そんな事態を避けるために梅雨のカビ対策はしっかりしておきたいもの。そこで今回は、カビが発生しやすい場所ごとの予防対策と、発生してしまったときの掃除方法を紹介します。ぜひこの機会に、家庭のカビ対策を見直してみましょう!

身近にあるカビとは?

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カビは真菌類に分類される菌の一種で、カビ菌には多くの種類があります。シイタケやマツタケなどの「きのこ」や、味噌や醤油、チーズなどの発酵食品に使われる「酵母」も真菌類に分類されます。

カビ菌は、食べ物や生活で使うさまざまなものに付着し、私たちの生活に影響を与えます。また、菌の中には人に有害なカビ毒を産出するものもあります。感染症やアレルギーの原因になるものもあるので、カビが発生しないように対策をすることが重要です。

カビが発生しやすい環境とは?

  • 湿度・・・80%以上の状態
  • 温度・・・20℃~30℃の状態
  • 髪の毛やホコリなどの汚れ・・・カビの栄養に
  • 酸素・・・空気に触れることで活性化

カビは湿度が高く、暖かい場所を好みます。温度は約5℃~35℃、湿度70%前後で発育します。特に梅雨の時期は高湿度になり、温度も繁殖に最適な20℃~30℃の状態が続くため、カビがより活発化。人の垢、髪、ホコリや食品などを栄養にして繁殖していきます。

カビを予防するには、発生しやすい湿度を避けるために換気をおこなったり、栄養となるホコリや髪の毛などをこまめに取り除き、清潔にしておくことが大切です。

身近に発生するカビ菌の種類と特徴

カビ菌の種類は3~4万種類あるといわれています。身近に発生するカビ菌の種類と特徴を把握して、梅雨にむけた対策をしていきましょう。

●黒カビ

黒カビの正体は、水に濡れた所や湿気が多い所に発生しやすい「クラドスポリウム」という菌です。湿度90%以上でより活発に繁殖するため、湿度が高くなる浴室や洗面所、脱衣場に多く発生します。

結露がつきやすい窓のサッシやエアコンの内部も黒カビが発生しやすい場所なので対策が必要です。黒カビはカビ毒を産出することはありませんが、気管支喘息などのアレルギーの原因になるとされています。

水分をこまめに拭き取ったり、換気扇や除湿器を使用するなどの対策が効果的です。黒カビは数日で繁殖・定着するほど、繁殖力の強いカビなので日常的な対策が大切。

●ススカビ

ススカビは「アルタナリア」と呼ばれる菌で、灰色~黒色の綿毛状のカビ菌です。黒カビと同じように、水に濡れたところや湿気が多いところに発生します。

果物などの食品によく見られるカビ菌で、プラスチックにも繁殖するのが特徴。浴室の椅子、洗面器、シャワーカーテン、クーラーの内部や衣類などにも発生します。

喘息やアレルギー性鼻炎などの原因になるとされており、特に注意が必要。ススカビも湿度90%以上で活発に繁殖するため、除湿対策や通気性を良くする対策が効果的です。

●青カビ

青カビは「ペニシリウム」と呼ばれる菌で、身近に発生するカビ菌のひとつ。乳製品、ミカン、餅、パンなどの食品によく見られるカビ菌です。

湿度が80%程度でも活発に繁殖し、押入れや畳、布団や靴など幅広い場所で発生するのが特徴。青カビには非常に多くの種類があり、チーズの製造に使われるのも青カビの一種です。青カビの中にはカビ毒を生産するカビ菌もあるので、注意が必要。

梅雨の時期は古い食べ物は早めに捨てるなどの対策や、カビを防ぐスプレーを活用するのもおすすめです。

カビが発生しやすい場所の予防対策と掃除法

洗剤の付いたスポンジで掃除している女性

カビ対策で大切なのはカビを発生させないようにすること。一度カビが発生してしまうと次々に繁殖してしまい、取り除くのが大変になります。繁殖が進む前に対策することが大切です。

浴室

<カビ予防対策>

・窓を開ける
・換気扇を回す
・入浴後は浴室内を「温水→冷水」で洗い流す
・水を拭き取る

お湯を使う浴室は、水蒸気により湿度・温度がカビの繁殖に最適な環境です。湿度対策として、窓を開けて空気を入れ替えたり、換気扇を使用して浴室内の換気をおこないましょう。換気扇を回すときは、少しドアを開けて翌日の朝まで回しておくと◎。

さらに、入浴後は50℃ほどのお湯で浴室内を洗い流しておくとカビの予防対策になります。また、入浴した後は、水滴を取り除くのも有効な対策。タオルやゴムスクイジー、モップなどを利用して、水滴を拭き取りましょう。

浴室内に残った髪の毛や垢もカビが繁殖する原因になります。梅雨の時期は特にこまめな掃除を心がけましょう。汚れがたまりやすいタイルの目地、洗面器やイスの足元、シャンプーラックなどは念入りに掃除すると安心です。

<カビ取り掃除方法>

①カビが気になる箇所にカビ取り剤を塗布後、30分~1時間ほど放置します。
②カビ取り剤を水で十分流します。
③①・②の方法で落とせない場合は、カビ取り剤を吹きかけ、その上からサランラップをして密封します。
④そのまま半日~1日置くと、奥まで入り込んだカビに漂白剤が浸透し、黒ずみが取れやすくなります。
※磁器タイルや目地には、泡状のカビ取り剤がおすすめです。

洗剤やブラシでこするだけでは根本的な解決にはなりません。生えてしまったカビを掃除するなら、カビ取り剤(カビキラーなど)を活用するのが有効です。ブラシなどを使って壁面を掃除するときは、下から上へ向かって洗っていきましょう。

キッチン

<カビ対策>

・こまめに水分を拭き取る
・こまめに汚れと生ごみは放置しない
・日頃から殺菌をおこなう

キッチンはカビにとって栄養源になりやすい場所です。特にシンクの三角コーナーは要注意。生ごみや水分がカビの栄養となり、繁殖して黒ずみやヌルつきといった原因になります。キッチンを使った後は、フキンなどで水や汚れをきちんと拭き取りましょう。

さらに、シンク下も湿気がこもりやすくカビが発生しやすい場所です。梅雨の時期は扉を開けて換気をしたり、除湿剤や除湿シートを使ったりして、湿気を取り除く対策を。また、冷蔵庫内の古い食べ物は早めに処分することも大切です。

<カビ取り掃除方法>

①水をはった大きめの桶に漂白液を決められた濃度で加えます。
②その中にキッチンや冷蔵庫の小物を30分~1時間ほど漬け込んでおきます。
③漂白液を水でしっかり洗い流します。
※排水口などカビがひどい場合は、泡タイプの漂白剤を直接スプレーして時間を置き、その後クレンザーで磨くときれいに落としやすくなります。
※ゴムパッキンのしつこいカビはカビ取りジェルがおすすめです。

キッチンのカビ取りには、キッチンハイターのような漂白剤による洗浄が効果的です。また、カビ取り掃除をした後は「消毒用エタノール」を使った殺菌処理もおこなうようにしましょう。カビの胞子まで取り除くことでカビ予防になります。

押入れ

<カビ対策>

押入れで特に対策が必要なのが、湿気がたまりやすい下段の部分。押入れの下段には移動が便利なキャスター付きの収納ボックスを使い、掃き掃除や拭き掃除を定期的におこなうといいですね。

布団を収納するときは、スノコの上に布団を置いて、なるべく空気の循環ができるようにしましょう。また、梅雨の時期は押し入れの扉を開けて換気を。襖なら左右どちらも開けて、風を通しましょう。閉めっぱなしや収納し過ぎはカビ発生の原因になるので、隙間を空けた収納を心がけると◎。

<カビ取り掃除方法>

①押し入れに収納している荷物を出す
②荷物にカビが生えていないか確認
③押し入れ内のホコリや汚れを取り除く
④消毒用エタノール、もしくは逆性石鹸を使って除菌

押し入れ内のベニヤ板や壁に使えるエタノールは手軽に購入可能。逆性石鹸もドラッグストアで手に入ります。薄めて使う逆性石鹸の方がエタノールよりもコスパが良いので、広範囲で使う場合は逆性石鹸がおすすめです。使うときはマスク・ゴム手袋を装着して使用しましょう。

エアコン

<カビ対策>

カビが大量に繁殖しやすいエアコン。エアコンを運転すると、空気を温めたり冷やしたりすることにより、結露が発生します。その結露は排水管を通って外に流れますが、一部エアコン内部に残ってしまい、湿度が高くなってカビが繁殖しやすくなります。

そのため、カビ対策として「送風運転」を活用してエアコン内部を乾燥させるようにしましょう。除湿運転や冷房運転を使った後は、送風運転を30分~1時間程度おこなってから電源を切るのがおすすめです。

また、定期的なフィルター掃除もカビ対策には大切です。1ヶ月に1回は掃除するようにしましょう。

<カビ取り掃除方法>

自分で掃除する場合は、繊細な部品の取り扱いに注意が必要です。カビの温床になりやすい「フィン」の部分は専用のクリーナースプレーを使って掃除しましょう。クリーナースプレーを使う前に、説明書をよく読んで使用してくださいね。

①エアコンのカバーを外して、プレフィルターを外します。
②フィンに付いたホコリを掃除機で吸い取ります。
③掃除機で吸い取りきれなかったホコリを綿棒や歯ブラシを使って取り除きます。
※フィンは繊細な部品なので慎重におこないましょう。
④専用のクリーナースプレーを吹きかけます。
⑤クリーナーが乾燥したら、プレフィルターとカバーを取り付けます。

エアコン内部の「ファン」や「フィン」の掃除は難易度が高く、エアコン内部の奥まで掃除するには分解も必要になります。電子部品にクリーナーがかかってしまうと故障の原因にもなるので、無理はせず、内部の掃除はプロに任せるのがおすすめです。

間違ったカビ対策に注意!

拭き掃除をする女性

間違ったカビ対策をおこなうと、取り除くどころか逆にカビを広げてしまうことも。正しい方法で対策しましょう。

カビを水拭きでふきとる

カビを水拭きで拭き取ると、カビに水気を与えてしまい、カビの繁殖の手助けになります。カビを拭き取る場合は、消毒用アルコールを使って取り除きましょう。

除湿機を使えば安心!?

除湿機の内部はカビが生えやすく、繁殖したまま使用するとかえってカビを飛散させてしまいます。定期的なフィルター掃除をおこない、正しく使用することが大切です。窓の結露をこまめに拭き取ることも除湿対策のひとつ。

カビが原因でなるアレルギーや感染症

病院のアイコン

気管支喘息、アレルギー性鼻炎など

ススカビなどが気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の原因になることがあります。カビが繁殖する条件は、アレルギーの原因となるダニが繁殖する条件とも重なるので、カビの対策はアレルギー対策にもつながります。

気管支肺アスペルギルス症

アスペルギルスと呼ばれるカビ菌が原因のアスペルギルス症。健康な人は病気の原因とはなりにくいと菌ですが、免疫力が著しく落ちている人がカビを大量に吸いこむと、肺にカビが繁殖してしまい、肺の感染症を引き起こします。

また、日本呼吸器学会によると、アスペルギルスに対してアレルギーを持っている場合も菌を吸い込むことでアレルギー反応による病気を発症すると言われています(※1)。これを「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」と呼び、特に喘息を持っている人に多く発症し、気管支や肺に対する過敏反応による病気を発症することがあります。

白癬症(水虫)

白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビ菌による感染症で皮膚に水ぶくれができたり、皮膚がはがれたりします。一般的に水虫ともいわれ、足の皮膚に感染することが多い病気です。感染した人からはがれ落ちた皮膚や垢を素足で踏むなどして触れると、菌が付着し人から人へ感染します。着替えや入浴など、体を清潔に保つことが対策となります。

正しい対策でカビの発生を予防しましょう

清潔で明るいキッチン

梅雨になると一気に繁殖していくカビ。今あるカビをしっかり除去し、カビを繁殖させない環境づくりを心がけましょう。カビがひどくて手に負えない場合や、忙しくて十分なケアが難しいという人は、お掃除の専門業者に頼んでみるのもひとつの手ですね。

※1 参考文献:一般社団法人 日本呼吸器学会「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」

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