赤ちゃんの首すわりの時期はいつ?練習はするべき?抱き方の違いは?
赤ちゃんの首すわりとは?
赤ちゃんの体を起こしたときに、頭を支えなくても首がぐらつかず、自分の首の筋肉で頭を支えて動かせる状態を首がすわっている状態と呼びます。
産まれたばかりの赤ちゃんは、まだ首の筋肉が未発達なので自分の頭を首で支えることができません。特に生後まもない時期の赤ちゃんは、頭がグラグラと揺れやすく不安定なので危険です。
しかし、成長とともに少しずつ首の筋肉も発達し、自分で頭を持ち上げられるようになります。首すわりが完了すると、赤ちゃん自身で頭を上下左右、好きな方向へ動かすようになります。
赤ちゃんの首すわりが完了する時期はいつ?
生後3~4か月頃になると、首の筋肉がしっかりしてきて、首がすわり始める赤ちゃんが多くなります。うつぶせにすると少しの間なら頭を持ち上げられることが多いです。
厚生労働省の調査では、早い赤ちゃんで生後1~2ヶ月頃から首すわりが見られ、90%以上の赤ちゃんが生後5ヶ月までに首がすわっていると発表しています(※1)。
しかし、発達のスピードには個人差があるので、赤ちゃんの首がすわる時期についてあまり神経質になり過ぎないようにしましょう。
赤ちゃんの首すわりを確認する方法
首がすわる一般的な目安の時期までに成長した際、本当に赤ちゃんの首がすわっているかどうか確認したいですよね。そこで、簡単にチェックできる赤ちゃんの首すわりを確認する方法を紹介します。
1.赤ちゃんをあおむけに寝かせてゆっくり引き上げる
まず、赤ちゃんをあおむけに寝かせ、両方の手のひらにママの親指をおいて握らせます。赤ちゃんの両手をしっかり持ってゆっくり引き起こします。
このとき、体と一緒に頭がきちんとついてくれば首はすわっています。しかし、赤ちゃんをゆっくり引っ張っても頭が体より遅く持ち上がるようであれば、赤ちゃんの首はまだ完全にすわっていないと言えます。
確認する際は、赤ちゃんの手を引っ張る力に注意が必要です。決して強い力で握ったり、一気に引っ張ったりしないようにしてくださいね。優しくそっとおこないましょう。赤ちゃんの機嫌を損ねないようにするのも忘れずに。
2.赤ちゃんをうつぶせに寝かせる
赤ちゃんをうつぶせで寝かせたときに、頭を持ち上げて自分のすきな方向に顔を動かすことができれば、首がすわっている状態です。少しの間持ち上げられるようなら、順調に首すわりをし始めています。この方法は、赤ちゃんの首すわりの練習にもなり、確認がしやすいのでおすすめです。
ただし、首がすわっていない状態でうつぶせが長く続くと口や鼻が塞がって呼吸ができなくなり、窒息する恐れがあります。うつぶせ状態の赤ちゃんからは絶対に目を離さないようにしてくださいね。
顔が埋もれてしまわないよう、毛布や柔らかい布団でおこなうのは避けましょう。
3.赤ちゃんを抱きあげて傾ける
赤ちゃんと向かい合い、脇の下から手を入れて抱き上げます。赤ちゃんの体を後ろ側へ少しだけ傾けます。このとき、赤ちゃんの首すわりが始まっていたら、重力に逆らうようにまっすぐの状態を保つことができます。
赤ちゃんを傾けるときは、ゆっくりと、角度は少しだけにしてください。完全に首が据わっていないとぐらついてしまい、落下する危険性もあるので、受け止められるように準備しておこないましょう。
4.乳児健診で医師と一緒に確認
赤ちゃんの首のすわり具合の確認は、生後3~4ヶ月健診のときにおこなわれます。もし首がすわっているか判断ができなくても、健診のときに医師と一緒に確認することができるので安心してくださいね。もし、気になることがあった場合は、検診のときに相談してみるといいですよ。
赤ちゃんの首すわり前と首すわり後、抱き方に変わりはある?
赤ちゃんの首がしっかりとすわるまで、注意しなければならないのが抱っこの仕方。首がすわる前と後では、手の添え方や身体の向きなどが変わってきます。抱き方の違いを知っておくことで、より安全に赤ちゃんを抱っこしてあげられますよ。
首すわり前の赤ちゃんの抱き方
横抱きは、首すわり前の赤ちゃんの抱っこの基本。片手で頭と首の後ろを支えながらそっと抱き上げ、ひじの内側に赤ちゃんの頭をずらして、腕全体で支えるように抱きます。このとき、赤ちゃんの背中とおしりをしっかりと支えてあげましょう。
首すわり前の縦抱きの場合は、必ず赤ちゃんの首と頭がぐらつかないように片手で支えながら、体全体を包み込むように抱っこしましょう。縦抱きは授乳後にゲップをさせるときや、腕がつかれたときにおすすめです。
首すわり後の赤ちゃんの抱き方
首がすわった赤ちゃんには、縦抱きの際に頭を支えなくても大丈夫です。今まで首と頭を支えていた手を赤ちゃんの腰の辺りに移動させ、赤ちゃんが落下しないように抱きましょう。
ただし、赤ちゃんがウトウトとしているときは、首すわり後でも頭が揺れないように手で支えながら抱き上げ、自分の体にもたれさせてあげましょう。
また、おんぶをするは、赤ちゃんの首すわりが完了してからにしましょう。
赤ちゃんの首すわりが遅いと感じたときの対処法は?
練習は必要?
赤ちゃんの成長には個人差があるので、早い遅いに優劣はありませんが「遅いかもしれない」と感じたときは、赤ちゃんと遊びながらきっかけ作りをしてあげると良いですよ。
赤ちゃんの好きなおもちゃを使う
赤ちゃんを安全な場所でうつぶせにし、赤ちゃんの気を引くように、声をかけながら頭の斜め上の方でおもちゃを振ってみましょう。赤ちゃんにおもちゃが見たいという感情が湧けば、自発的に頭を上げようとするので筋肉の発達につながります。
音が出るおもちゃを選べば、より一層赤ちゃんの気を引きやすいですよ。
赤ちゃんをうつぶせの状態にする
うつぶせの状態にするだけでも赤ちゃんは自然と顔を上げようとします。このとき、赤ちゃんに声をかけるようにしてあげてくださいね。もし、うつぶせにできるような場所が近くにない、赤ちゃんが嫌がるときなどには、ママやパパのお腹の上で支えながらうつぶせの状態にしてみてください。赤ちゃんとのスキンシップとしても楽しめますよ。
かかりつけ医に相談した方がよい?
生後半年をすぎても首がすわっていないときは受診しましょう。生後3ヶ月頃は、少々グラグラしていても問題ありません。
しかし、いつまでも首すわりの兆候が見られない、発達に不安があるなど、どうしても気になる場合は、幼児健診のときに相談してみましょう。
先輩ママはどうだった?ママたちの体験談
生後5ヶ月の男の子ママ
●首がすわり始めた時期:生後2ヶ月頃
●首がすわった時期:生後3ヶ月頃
横抱きよりも縦抱きの方が好きな子供だったので、ほとんど縦抱きで後頭部に手をそえて抱っこしていました。生後2ヶ月くらいから首がしっかりしてきて、徐々に頭を持ち上げるようになりましたね。完全に首がすわったのは、生後3ヶ月頃でした。
生後1ヶ月をすぎてからは、保健師さんに練習にもなると教えられ、赤ちゃんをうつぶせに寝かせて遊んだりしいていました。
2歳8ヶ月の女の子ママ
●首がすわり始めた時期:生後3ヶ月頃
●首がすわった時期:生後4ヶ月頃
初めての子育てというのもあり、最初は縦抱きが不安で横抱きばかりしていました。首がすわりだしたのが、生後3ヶ月ぐらいで、完全に首がすわったのは生後4ヶ月を過ぎてからですね。
うつぶせトレーニングはしていませんでしたが、途中で横抱きから縦抱きをよくするようになってからは、首がしっかりしてきた気がします。
赤ちゃんの首すわりは気長に待って
赤ちゃんの成長スピードには個人差があります。首すわりが完了する時期も、赤ちゃんによってさまざま。たとえ、首がすわる時期が遅めであったとしても周りの子と比べようとせず、焦らずに赤ちゃんの成長を見守ってあげてくださいね。