七田式教育とは?内容・特徴・教室・家庭でできるプリント教材も紹介
七田式教育とは?
七田式教育とは、教育研究家である七田 眞氏が構築した教育法。
七田式教育は、ごく一般的な塾のように一方的に「勉強を教える」のではなく、子供がもともと持っている「才能を最大限に引き出す」ことに着目しています。
人間の脳は一生のうち、持っている能力の3%程度しか使われていないとされています。また、残りの97%の能力は、右脳にあるともいわれています。
「言語脳」「理論脳」といわれる左脳に対して、右脳は「感性脳」「イメージ脳」といわれています。七田式教育では、この「右脳の能力を最大限に引き出す」ための教育をおこないます。
右脳が開いている幼少期に異なる能力をバランスよく鍛えて活性化を図っていきます。
具体的には、右脳がもっている高速大量記憶機能を引き出すために、フラッシュカード(ドッツやイラスト)を1枚1秒の速さで見せていき、大量の情報を簡単に記憶し再現できる能力を育てるやり方です。あくまでも右脳のトレーニングのため、フラッシュカードの情報の中身の理解は求められません。
七田式教育の卒業生には、有名スポーツ選手も多く、フィギュアスケート選手の本田真凛選手や競泳選手の池江璃花子選手などがいます。
七田式教育の一番の先生は親
七田式では、子供にとって一番の先生は「親」と考えています。
子供の能力を最大限引き出せるのはいつも一緒に過ごしている親であり、また親子の関係性が重要とも提唱しています。
そのため、七田式のレッスンでは、子供だけが受けるのではなく、親が付き添うこともしばしば。親へは、子供への接し方や見方、食事指導などを指導していきます。
以下では、七田式の考えに基づいた子育ての特徴をご紹介します。
七田式教育の子育ての特徴
七田式教育を実践した子育ての特徴は「褒めて伸ばす」こと。
親の愛情をたっぷりと注ぎ、伝えることで、子供の成長度合いは大きく変化すると考えられています。
特徴1.子供の長所を見る
人間はどうしても長所よりも短所に目がいってしまうもの。
七田式の子育てでは、子供の短所を見ずによいところを中心に見るようにします。
よいところを褒められると子供もうれしくなり、どんどんと褒めてもらおうと行動します。
特徴2.できないことは成長過程だと受け止める
今現在の子供の姿を見てよし悪しの評価をしていませんか?
子供は日々成長するもの。できないことも成長過程の一部に過ぎません。
今できないからといって、何も焦る必要はありません。
特徴3.子供と同じ目線に立つ
子供にはできないことがたくさんあるのは当然のこと。そのため、子供に完璧を求めるてはいけません。
大人と同じレベル感の目線で見るのではなく、子供と同じ目線に立ち、「できなくても当たり前」の精神で接していきましょう。
特徴4.誰かと比較しない
子供を兄弟や周囲のお友達などと比較していませんか?
得意・不得意の差があるのはもちろん、成長スピードも一人ひとり異なるもの。
誰かと比較しても意味はないので、ひとつの個性と受け止めて子育てをしていきます。
特徴5.学力中心の子育てをしない
七田式では、勉強をすることと同じくらい、道徳的な考え方にも重きを置いています。
たとえ勉強ができても自己中心的な考えに陥らないよう、思いやりの心などを同時に学んでいきます。
特徴6.現状を100点評価する
さらに上のレベルを目指すことは大切。しかし、まずは現段階でできたことを褒めていきます。
そのときできたことを褒められると、子供は「ちゃんと見てくれている」と理解します。
そうすることで、さらに褒めてもらおうと、自らそれ以上の姿を見せてくれます。
七田式教育の教室紹介
七田式は全国に教室があります。
七田式では年齢が低ければ低いほど、能力を伸ばすのに効果が出ると考えており、生後6ヶ月からの教室が設けられています。
- 幼児コース
- 小学生コース
- 英語コース
- 胎教コース
なお、七田式教室の料金システムは「A地区」と「B地区」に分かれています。
A地区:東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、名古屋市、滋賀県、奈良県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡市、春日市、筑紫郡、糟屋郡
B地区:A地区以外の地域
七田式教室 幼児コース
生後6ヶ月の赤ちゃんから就学前の子供を対象とした教室です。
0~1歳の赤ちゃんには、スキンシップを大切にしながら、絵のカードを高速で大量に見せる「フラッシュカード」や、指先を使った知育遊びで脳を活性化させます。
2~3歳になると、子供の「やりたい」気持ちを汲み取ったレッスンに。イメージトレーニングで右脳のイメージ力を引き出したり、語りかけや絵本読みなどをして、多くの「言葉」を育てる働きかけをします。
4~5歳は自立していき、感情表現が豊かになっていく頃。俳句や詩集を繰り返し読むことで言葉の完成を磨いたり、ゲーム感覚で図形や集合体、順列の概念を学んでいきます。
6歳になると、自分で考える力がグングン伸びてきます。また、記憶力を伸ばすのにも効果が出やすい時期です。創作絵画や作文を通じて表現力を高め、記憶力を伸ばすための暗記や暗唱、漢字の学習に取り組みます。
≪内容詳細≫
●レッスン時間:50分
●レッスン回数:43回/年
●入室金:(A地区)21,600円、(B地区)16,200円
●月額受講料:(A地区)15,120円、(B地区)12,960円
●月額教室維持管理費:(A・B両地区)2,376円
●月額教材費:実費
七田式教室 小学生コース
七田式教室の小学生コースでは、一人ひとりの成長を育て、自ら学ぶ姿勢と学習意欲を高めていきます。
1~3年生を対象にした学ぶことの楽しさを知る小学生コースと、4~6年生を対象にした夢や目標に向かって取り組む基礎・応用力を身に付けるスーパーエリートコースの2つのコースがあります。
七田式オリジナルの右脳トレーニングをおこないながら、同時に、右脳と左脳を繋げるバランスのよい全脳教育をおこないます。
また、七田式オリジナルの人間学紙芝居を使って、人間学も学んでいきます。優しい心と大きな夢・志を育む子供を育てていきます。
≪内容詳細≫
●レッスン時間:90分
●レッスン回数:43回/年
●入室金:(A地区)21,600円、(B地区)16,200円
●月額受講料:(A地区)15,120円、(B地区)12,960円
●月額教室維持管理費:(A・B両地区)2,376円
●月額教材費:実費
七田式教室 英語コース
七田式教室の英語コースは、2歳半~小学6年生を対象とした3つのコースに分かれています。
0~2歳クラスでは他の年齢よりも吸収力がよいことから、多くの英単語を覚えるために、絵本の読み聞かせや歌、ゲームを通して楽しく学べる工夫をしています。
3~6歳コースは、聞けて話せるだけで満足しないように、毎回のレッスンで一人ずつ発表の機会を設けます。英語で発表するための力が育っていきます。
小学生コースになると、感覚的に触れ合ってきた幼児期とは異なり、英語を理解し実力をつけるという学習方法に。1ヶ月のうちに100単語を目標にして繰り返し音読をしたり、576ものフレーズを自分の言葉として使えるまでトレーニングします。
≪内容詳細≫
●レッスン時間:50分
●レッスン回数:43回/年
●入室金:(A地区)21,600円、(B地区)16,200円
●月額受講料:(A地区)15,120円、(B地区)12,960円
●月額教室維持管理費:(A・B両地区)2,376円
●月額教材費:実費
七田式教室 胎教コース
安定期以降の妊婦さんを対象とした、胎教を目的とするコースです。
子育ては胎児から始まっているとう考えのもと、お腹の中の赤ちゃんとママが心を通わせ、母子一体感を深めることを目的としています。
赤ちゃんへの語りかけや絵本の読み聞かせ、マタニティヨガ、食事指導をしていきます。
≪内容詳細≫
●レッスン時間:120分
●レッスン回数:4回
●入会金:なし
●受講料:10,800円
●教室維持管理費:なしし
●教材費:10,286円(初回のみ)
七田式 胎教通信コース
七田式の胎教コースでは、実際に教室に通わなくてもできる通信コースがあります。
1ヶ月間、テキストやCDを使って、妊婦さんとお腹の赤ちゃんがバランスよくコミュニケーションを取れるように胎教プログラムをおこなっていきます。
11の方法で赤ちゃんとコミュニケーションを図り、飽きることなく毎日楽しく実践できます。
≪内容詳細≫
●受講回数:3回コース、6回コース
●受講料:(3回コース)17,820円、(6回コース)23,760円
●受講対象者:妊婦
※各教室によって設置コースの詳細が異なるため、お近くの教室にお問い合わせください(※)
七田式教育の定番人気の教材・プリントは?
近くに七田式の教室がない場合、自宅でじっくり子供を向き合いたいという場合は、七田式の教材を活用するのがおすすめ。
以下では、七田式の定番人気の教材やプリントをピックアップしてご紹介します。
幼児に人気No.1教材 七田式プリント

出典:www.shichida.co.jp
右脳と左脳の脳力を、基礎学力と同時にアップさせることができるのが七田式プリントです。
幼児教育に最も重要とされている「ちえ・もじ・かず」を学べます。全編カラーのプリントを1日3枚15分程度なので、毎日楽しく勉強することができますよ。ママやパパと一緒にコミュニケーションを取りながら、そして褒めながら勉強していきましょう。
七田式プリントは、2歳半~4歳向けの七田式プリントA、3歳半~5歳向けの七田式プリントB、4歳半~6歳向けの七田式プリントCの3種類あります。
≪内容詳細≫
●会員費:4,104円(年間)
●教材費:
スタートする人 七田式プリント+入会費16,200円
会員価格 13,885円
●教材学習期間:10ヶ月
●対象年齢:2歳半~6歳
小学生に人気No.1教材 七田式小学生プリント

出典:www.shichida.com
1科目1日1枚10分程度で学習できる内容になっている七田式小学生プリントは、毎日無理なく効果的に続けることができます。
そして七田式プリントは、400%学習カリキュラムが組まれています。400%学習カリキュラムとは、類題を4回繰り返すことで自然と学習内容を復習できるので、より学習内容が脳に定着する学習方法のことです。
改めて復習時間を設ける必要がないので、習い事や学校行事、遊びと毎日忙しい子供にとってうれしいですね。
七田式小学生プリントをやっている子供のママの95%が、子供の学力アップ効果を実感しているようです。
≪内容詳細≫
●会員費:4,104円(年間)
●教材費(1科目):
通常価格 16,200円
会員価格 15,120円
●教材学習期間:10ヶ月
●対象年齢:小学生
七田式小学生プリントは科目ごとに分かれていて、複数科目購入すると割引が受けられます。
CD教材人気No.1 POPキッズ

出典:www.shichida.com
日々の暮らしの中で、BGM感覚で繰り返しかけ流すだけで自然と学ぶことができます。CDをかけるだけでいいので、忙しいパパやママでも手軽に取り込めますよ。
CD1枚約30~40分のうち、16~22のコーナーが凝縮されているので、子供の興味心も持続します。季節感や日本の伝統を伝える内容も入っているそうです。
≪内容詳細≫
●会員費:4,104円
●教材費:
通常価格 21,600円
会員価格 19,440円
●教材学習期間:12ヶ月分
●対象年齢:0歳~小学生
七田式教育の定番 フラッシュカード

出典:www.shichida.com
七田式教育が始まってから大切にしている取り組みの1つ、フラッシュカードも購入して家庭で学ぶことができますよ。
フラッシュカードの取り組み方法ガイドや動画、フラッシュ補助台が付いているので、パパやママも安心して取り組めます。ゲーム感覚で楽しく学べるので、自然と語彙力が身に付きます。日本語版と英語版から選べます。
またフラッシュカードは、親子のコミュニケーションツールにもなります。1日30枚程度から始めて、最後まで終わったら褒めてあげると、子供は毎日楽しく取り組むようになるかもしれませんよ。
≪内容詳細≫
●教材費:14.904円(セット購入も可)
●対象年齢:0~5歳
七田式教育にデメリットや弊害はないの?
「七田式教育は子供の発育に弊害が出る」という噂を聞いたことがあるかもしれません。
はっきりとした根拠はないものの、七田式の右脳を鍛える教育方針によって、子供の性格に偏りが出るのではないかという懸念から噂が広まったよう。
七田式に限らず、子供の教育方法には、向き・不向きがあるもの。親が強いることのないよう、子供の様子を見ながらやる気を生み出せるよう進めていく必要があります。
七田式教育で子供とコミュニケーションを取ろう
右脳を鍛えることで子供の能力を引き出し、その後の学習に繋げていく七田式教育。七田式教育を通じて、何よりも親と子供がコミュニケーションを取っていくことが大切です。
塾や習い事だけに頼ることのないよう、家庭での生活環境が子供の成長に影響を与えることを理解し、子供と向き合う時間をつくっていきましょう。
七田式の各教室では資料請求ができるので、興味のある家庭はまずと問い合わせてみてください。