産後クライシスは離婚の原因に!いつまで続く?セルフチェックしてみよう

待望の赤ちゃんが誕生し幸せいっぱいのはずなのに、夫にイライラ、夫婦仲が悪化して…、産後クライシスの陥っている夫婦はめずらしくありません。厚生労働省の調べによると、子供が0~2歳のときに離婚しているケースが多いことがわかっています。産後クライシスとは?その原因や解決法は?セルフチェックによって、産後の夫婦仲を見つめ直すきっかけにしてください。

離婚の原因となる産後クライシスとは?

離婚 届

「産後クライシス」とは、「産後2年以内に夫婦仲が悪くなる状況」を定義しており、もともとは2012年9月にNHKのテレビ番組「あさイチ」から誕生した言葉です。

それまでも、産後クライシスは多くの夫婦が経験していたことではありますが、この言葉が誕生したことをきっかけに、より注目されることになりました。

厚生労働省による調査、平成23年度全国母子世帯等調査結果報告の「ひとり親世帯になった時の親及び末子の年齢」によると(※1)、シングルマザーのうち末の子供が0~2歳のときに離婚しているケースが一番多く、全体の3割以上を占めていることがわかっています。

産後2年以内は夫婦仲が冷めやすく、一度冷めた愛情は回復が難しいと考えられており、産後クライシスは離婚に発展しやすい問題といえるのです。

産後クライシスと産後うつの違い

産後うつは、主にホルモンバランスの乱れや過度な育児へのストレスが原因で、精神的に不安定になりうつ状態に陥ってしまうこと。

産後うつの影響によって、産後クライシスや育児放棄に繋がってしまうことがあります。

一般的に、産後うつの症状は1~3ヶ月ほどの短期間で治まるといわれています。一方で、産後クライシスは短期間で回復することがあれば、複合的な理由から徐々に悪化していくこともあり、最悪のケース離婚に陥ってしまうことが。

産後クライシスの原因は?

夫婦 産後 クライシス 不仲

産後クライシスの主な原因は、夫の何気ない言動に対して、妻の嫌悪感が溜まっていくことがきっかけです。

男性は女性に比べて、父親としての自覚が芽生えるのが遅いといわれているうえ、どうしても「育児や家事=ママがやるもの」という認識を抱きがちです。

さらに産後の女性は、ホルモンバランスの乱れや慣れない育児への疲れとストレス、慢性的な睡眠不足によって精神的に不安定な状態となり、普段なら許せる夫の悪気のない言動が、過剰に許せなかったり悲しくなったり、嫌悪感や敵視へと変わってしまうことも。

母乳をつくるために女性の体内で分泌される「プロラクチン」というホルモンは、敵対的感情をあおりやすいともいわれています。

また、里帰り出産も産後クライシスの原因となる可能性が。里帰り出産をすると、赤ちゃんの育児にかかわる時期が遅くなるため、より父親の自覚が生まれにくく、育児に慣れるのにも遅くなってしまいます。

ただし、夫ばかりが悪いと思うのはよくありません。最近は「イクメン」ブームということもあり、「育児や家事を手伝ってもらって当たり前」というママの考えが産後クライシスを招いてしまうかも。

パパへ「ママにこんな言動をしていませんか?」

  • 「赤ちゃんが泣いているよ」
  • 「おむつ濡れているよ」
  • 「ごはんまだ?」
  • 「手伝おうか?*」
  • 「仕事をしているから仕方ないでしょ」
  • 「休みの日ぐらいゆっくりさせてよ」
  • 「部屋が片付いていないね」
  • 「毎日休みでいいね」

*夫の「手伝おうか?」という言葉。やさしいようにも思いますが、実はママにしてみると、「手伝う=本来は自分のすることではないと思っている」という主体性のなさを表している言葉でもあります。

産後クライシスになりやすい人・夫婦とは?

? 疑問

産後クライシスの状況になりやすい人や夫婦には特徴があるようです。5つの傾向をご紹介します。

1.完璧主義な人

産後は休みのない育児に毎日の家事。加えて、ワーキングママには仕事と家庭の両立が課せられます。

育児も家事も仕事だって完璧にこなしたいと考えている完璧主義な人は、何かがうまくいなないとストレスを抱えてしまい産後クライシスになりやすいもの。

2.ナイーヴ、神経質な人

子育ては育児書どおりに進むとは限りません。赤ちゃんの成長スピードや成長の仕方は十人十色。「どうしてうちの子ばっかり」と考えても仕方がありません。

また、夫の育児や家事への協力度合いも一緒です。些細なことが気になったり、周囲のイクメンと比べて期待してまったり、あまり過敏に悩み過ぎてしまうと産後クライシスになりやすいです。

3.亭主関白な夫婦関係

夫主導で何事も決められるような、もともと亭主関白な気質がある夫婦は、一般的に産後クライシスになりやすいかも。

産後、ママが体力的・精神的に疲れていても、子供や夫に対して尽くそうと無理してしまうことで、徐々に愛情が冷めていくことがあります。

4.夫の育児に対するモチベーションが低い

夫の育児に協力するモチベーションが低いと、ママの愛情が薄れて産後クライシスになりやすいです。

たとえ仕事が忙しくても、休日はできるだけ協力したり、できる家事を率先したり、気遣いの言葉をかけたりと気持ちひとつで変わるものです。

5.会話の少ない夫婦

出産を機に、会話やコミュニケーションが減る夫婦は多いです。それでも相手に自分の気持ちをわかってもらうとするので、すれ違いに発展し産後クライシスに。

十分に話し合いがなされないまま育児に対する方針の違いが生じ、離婚に陥ってしまうケースもあります。

産後クライシスはいつまで続く?

いつから いつまで 時期 カレンダー

産後クライシスがいつまで続くか、夫婦の状態によって様々です。

ママのホルモンバランスの乱れが落ち着いたり、パパが徐々に育児に慣れていけば、産後クライシスは短期間で回復するかもしれません。

ただ、気を付けたいのが、一度冷めた愛情は元どおりに回復しにくいということ。この傾向は主に女性に顕著だといわれています。

産後クライシスは「いつかは必ずよくなる」とは限らない問題であるため、夫婦で話し合いそれぞれの言動を見直す必要があるのです。

「産後クライシスかも?」と思ったらセルフチェックしてみよう

チェック リスト 項目

「産後クライシスになりそう」「既になっているかも」と感じる場合は、下記のチェックリストに夫婦を重ね合わせてみてください。

  • 産後に夫が嫌いになった
  • 些細なことにイライラする
  • イライラを子供に当たってしまう
  • 産後セックスレスになっている
  • 夫に触れられるのも嫌
  • 産後、家族や周囲から「性格が変わった」といわれる
  • ふと不安や寂しさ、孤独感を感じる
  • 育児に対して無気力になる
  • 夫への発言がきつくなった(といわれる)
  • 夫が育児や家事に協力してくれているのになぜかイライラする

上記のチェック項目において、ひとつでも当てはまることがあれば要注意。数が多ければ多いほど産後クライシスの可能性が高いです。まずは自覚することも解決へ導く大切な一歩ですよ。

産後クライシスの解決法は?

夫婦 話し会い 産後 クライシス

産後クライシスの解決のためには、単純にパパが育児や家事を手伝えばよいという訳ではありません。ママとパパどちらかだけでなく、両方が互いを尊重して気遣うことが大切です。

夫に「ありがとう」をきちんと伝える

夫の育児参加を当たり前と思わずに、協力してくれたら「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

10ヶ月お腹の中で赤ちゃんを育て、痛い思いをして出産をしたママとは、スタートが違うのは仕方のないことと割り切ることも大切。

夫に感謝することで、育児により主体的に取り組んでくれるようになったら、結果的にママにとっても子供にとってもよいことですよね。「褒めて伸ばす」方法を試してみてください。

やってほしいことを具体的に伝える

ただただ「少しは手伝ってよ」と上から目線で感情のままにいうのはNG。

「おむつを取り替えてくれるかな?」「お皿を片付けてくれる?」「洗濯物を取り込んでくれる?」とできるだけ丁寧に具体的にやってほしいことを伝えると、パパも手伝いやすいですよね。

完璧を求めない

夫は最初から育児や家事を完璧にできるわけではありません。特に育児に関しては初心者です。

できることから始めてもらうようにし、感謝の気持ちを忘れずに、まずは6割程度を目指していきましょう。

会話やコミュニケーションを取る

子供が生まれると、夫婦というよりも「ママ」と「パパ」になってしまいます。子供中心の生活になってしまうのは仕方のないことですが、夫婦の会話やコミュニケーションを意識的に取ることが大切です。

毎日ハグをするなどスキンシップを図ったり、たまには実家に子供を預けて夫婦で食事に出かけたりしてみてはいかがでしょうか。

里帰り出産中はこまめな連絡とできる家事を頼んでおく

里帰り出産をする人は、こまめに連絡を取るようにしましょう。パパにもできるだけ親になった実感を抱いてもらうために、産後は赤ちゃんの近況を伝えて、写真も送ってあげてください。

また、里帰り出産から自宅へ戻る前には家を掃除して、赤ちゃんを迎える体制を整えてもらいましょう。

自治体のファミリーサポートや相談窓口を活用する

各自治体では、育児援助をしてもらえるファミリーサポート制度や育児に関する相談窓口を設けています。

一人で悩みを抱えてストレスを溜め込まないように、人の手を借りたり、吐き出せる場所をつくっておくことも大切です。

夫は敵ではない!夫婦で産後クライシスを解決しよう

夫婦 仲 子供

産後はなぜか、ママがパパのことを敵のように思ってしまい産後クライシスになりがちです。一方で、目の前にいる赤ちゃんは正真正銘の二人の子供。

夫はこれから赤ちゃんを一緒に守り育てていく戦友のような存在です。できるだけお互い感謝の気持ちを持ちながら、助け合っていきましょう。

パパは、できることからでよいので、育児や家事を率先して参加していくようにしてくださいね。

離婚は必ずしも夫婦と子供にとってよい結論ではありません。産後クライシスを夫婦二人で乗り越えていきましょう。

※1 参考文献:厚生労働省 平成23年度全国母子世帯等調査結果報告「ひとり親世帯になった時の親及び末子の年齢」

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