床上げとは?時期や注意点、産後1ヶ月の養生の過ごし方

床上げとは、出産を終えて限界を超えているママの体を、妊娠前の状態に戻すための大切な養生期間を終えて、徐々に普段どおりの生活を始めることです。今回は、これから出産を迎えるママやその家族が知っておきたい、床上げの時期や産後1ヶ月の過ごし方の注意点についてご紹介します。

床上げとは?

産後 床上げ 横になる

「産後は床上げするまで養生した方がいい」と聞いたことはありませんか?

床上げとは、出産を終えてダメージを受けているママの体を少しずつ妊娠前の状態に回復させ、徐々に家事などの日常生活を送れるように復帰することをいいます。

その昔、産後は母体回復のために布団を敷いたままにして、できるだけ安静にしていました。養生期間を経て、布団を片付け「床を上げる」ことから、床上げと呼ばれるようになったそうです。

昔は産後21日目を床上げとして、その日から普段どおりの生活を始める目安にしていました。

最近では、出産直後も無理のない範囲で家事などをして、できるだけ体を動かした方がよいという説がありますが、回復の度合いやスピードは個人差が大きく、現代においても産後の養生は大切だと考えられています。

床上げはいつごろ?

いつから いつまで 期間

妊娠や出産によって変化し、ダメージを受けたママの体が、妊娠前までの状態に回復するまでの期間を産褥期(さんじょくき)といいます。出産からおよそ6~8週間かかるといわれています。

床上げもこの期間を目安として考えるとよいでしょう。無理をすると、体の回復を遅らせるばかりか、その後の健康状態にも影響を及ぼす可能性があります。

1ヶ月健診の際に、医師から経過に問題がないと診断を受けたら床上げとする人も多いようです。1ヶ月健診を迎えるまでにも、気になることがあれば産婦人科に相談しましょう。

産褥期の主な体の変化

1.子宮復古

出産までに大きくなった子宮が小さくなる過程で、後陣痛という生理痛のような痛みがあります。出産直後から数日続きます。

授乳すると子宮収縮が促進されて痛みが増すことがありますが、子宮が回復している証拠でもあります。

2.悪露

出産後に排出される出血や分泌物を悪露(おろ)といいます。量や色は経過と共に変化していきますが、目立つほどの悪露は2~3週間ぐらい続き、その後1ヶ月も経てば気にならなくなります。

床上げまでの養生の過ごし方

疑問 ? 過ごし方

床上げまで、特に産後1ヶ月ほどはできるだけ安静に過ごして養生することが大切です。

とはいっても、赤ちゃんのお世話があるので、寝てばかりで過ごすということもできないもの。特に、初産婦さんは、初めての育児で赤ちゃんのお世話に慣れておらず神経を使いますよね。

また、見た目にわかるケガをしているわけではないので、床上げまでは安静にすることに対して、家族への後ろめたさもあるかもしれません。

しかし、床上げまでの期間は、ママ自身や周囲が思っている以上に、体がダメージを受けている状態です。できるだけ家族に協力してもらい、まずはしっかり体を回復することに専念してください。

以下では、産後1ヶ月の過ごし方として気を付けたい注意点を挙げました。

立ちっぱなしを避ける

長時間の料理など、立ちっぱなしの家事は避けましょう。産後は骨盤がゆがんでいるため、立ちっぱなしの状態が続くと、骨盤が元の位置に戻るまでに内臓が不適切なところに落ちてしまうことが。

床上げまでの期間は、妊娠中と同様に、体に負担のかかるような立ちっぱなしの作業は家族に頼みましょう。

重労働の家事、重い荷物は避ける

こちらも妊娠中と同様、産後に無理をして重労働の家事や重い荷物を持つと、床上げどころか、会陰切開の傷が痛んだり、恥骨痛が悪化する原因に。

なお、「産後は水に触ってはいけない」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、「昔の水仕事=井戸の水汲み」という重労働からきているので、現代では気にしなくても大丈夫です。

冷えに注意する

女性に冷えは大敵ですが、床上げまでもできるだけ体を温めるようにしましょう。むくみ予防、体内循環をよくすることで、母乳にもよい効果が。暑い夏場でも、氷入りの冷たい飲み物はできるだけ避けるようにしてください。

しかし、産後すぐから湯船に浸かるのはNG。産後はシャワーで清潔にするようにして、1ヶ月健診で医師から許可をもらったら、できるだけ一番風呂のきれいな状態の湯船に浸かるようにしてください。

外出は近所まで

病院や近所のコンビニ、車での外出も基本的に問題ありませんが、長時間の外出や遠出、人ごみは控えてください。家族が一緒であれば少し安心ですが、一人での外出、特に赤ちゃん連れでの外出には不安があります。

久しぶりの外出はウキウキしてしまう気持ちもありますが、床上げまでは体力が戻っていないことを意識しましょう。必要な食料や日用品はネットスーパーをうまく活用するものおすすめですよ。

運動は控える

産後は、1日でも早く妊娠前の体型に戻したいと思うかもしれませんが、床上げまではダイエットや激しい運動は避けましょう。回復していない状態では、負担がかかる一方です。

産後の運動は、子宮収縮や体の回復を促すためにも、負担の少ない産褥体操がおすすめ。また、体型戻しには、骨盤ベルトの着用も効果的です。

夫婦生活は1ヶ月健診まで控える

床上げまでは夫婦生活を控えた方がよいので、パパに理解してもらうようにしましょう。

通常は、1ヶ月健診で経過に問題がなければ夫婦生活を再開しても大丈夫ですが、肉体的な疲れや精神的な問題から痛みや苦痛を感じる人も。夫婦で話し合い、互いのタイミングで夫婦生活を再開していきましょう。

また、産後に生理が始まっていないからといって、妊娠する可能性はゼロではありません。計画していないのであれば、きちんと避妊するようにしてください。

床上げは精神的な疲れにも気を付けよう

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床上げは傷や体の疲れが回復するだけではありません。

出産前後はホルモンバランスの急激な変化から、睡眠不足や情緒不安定な状態が続き、マタニティブルーや産後うつの症状が出るケースも。普段であれば聞き流せるようなことも、過敏に反応してしまい…。

床上げには、できるだけ家族に家事や育児を協力してもらうと共に、相談やグチを聞いてもらえる人を見つけてください。この際、周囲の人に「頼るのが当たり前」と思わずに、感謝の気持ちを持てるとよい関係を築けるでしょう。

一人ですべてを抱え込まず、床上げまでゆったりとした気持ちで養生できるとよいですね。

床上げを迎えるまでは無理をせず養生しよう

産後 横になる ゆったり

産後の床上げまでの期間は、体を休めることと赤ちゃんのお世話をすることがママの大切な仕事です。

すべての家事や育児をやりたい気持ちはわかりますが、まず1ヶ月健診を迎えるまでは無理は禁物。赤ちゃんのお昼寝の際は一緒に眠るなど、養生を心掛けてください。

産後は心も体もデリケートな時期。パパや周りの人に頼って元気に床上げを迎えられるようにしましょう。

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