姓名判断とは?赤ちゃんのよりよい名前を考える方法
姓名判断とは?赤ちゃんの名付けに必要?
姓名判断とは、名前(姓名)に使っている文字の画数をもとにして運勢をみる、占いのようなもの。もちろん、姓名判断だけで赤ちゃんの人生が決まることはありません。
しかし、姓名判断でよりよい名前を名付けることは、「赤ちゃんを幸せな人生へ導きたい」をいうママ・パパの願いが込められています。
姓名判断にこだわりすぎて、親も赤ちゃんも幸せになれない名前になってしまうのは本末転倒です。名付けに姓名判断をどの程度重要視するか、それぞれの家庭で向き合い方を決めておくとよいでしょう。
姓名判断の見方を知る前に、まずは「流派」と「画数の数え方」について学びましょう。
姓名判断の流派とは?
姓名判断には、細かく分けると300もの流派があるといわれており、基本的な考え方は同じですが、流派によって画数の数え方や数字の意味、吉凶の判断に違いがあります。
有名な流派では、安斎流や熊崎流、桑野流、吉本流などが挙げられます。
同じ名前でも流派によって吉になったり凶になったりとすることがあり、混乱してしまうことが。赤ちゃんの名付けをするときは、参考にする本やサイトを選び、できるだけ流派をひとつに絞ることをおすすめします。
姓名判断の画数の数え方
流派によって、旧字体や部首の数え方には諸説あります。
以下では、現代に浸透している基本的な画数の数え方をご紹介しますが、たった1画で姓名判断の吉凶に影響を与えるため、流派に基づいて正しく画数を数える必要があります。
旧字体の数え方
旧字体・新字体にかかわらず、日常使っている字体で画数を数えます。
<例>
●戸籍上は「濱田」だけど、普段は「浜田」を使うことが多い場合…「浜:10画」「田:5画」
●戸籍上も普段も「濱田」を使う場合…「濱:17画」「田:5画」
部首の数え方
流派によっては部首の由来を画数とする場合がありますが(例:“さんずい”の由来は「水」なので4画)、基本的には見たままの字画で数えます。
<例>
●さんずい…3角
●たまへん・おうへん…4画
ひらがなの数え方
ひらがなは、「お」「す」「ま」のように曲線が多く区切りが難しいため、意外と画数が数えにくいもの。下図を参考にしてください。
それでは、実際に赤ちゃんに名付けたい名前で姓名判断をしてみましょう。
姓名判断の3つの考え方
姓名判断には、一番重要とされている「五格」のほか、「五行配列」と「陰陽配列」の考え方があります。基本的には、五格がよければ、五行配列や陰陽配列が悪くても問題ないとされています。
- 五格…画数で吉凶をみる
- 五行配列…木・火・土・金・水の配列をみる
- 陰陽配列…画数を偶数(陰)と奇数(陽)のバランスでみる
※上から順に優先順位が高いと考えられています。それぞれの見方を詳しくご紹介していきます。
姓名判断の基本の見方(1)五格
姓名判断で最も重要視されるのが、五大運格(五格)です。姓名で使っている文字の画数を、五格の組み合わせで足して、運勢を占います。
天格(祖格)
天格は祖先から受け継いだものといわれており、姓(苗字)の合計画数で判断します。
家族共通のため、個人の吉凶には影響が少ないとされています。女性の場合は、結婚を機に姓(苗字)と天格が変わります。
人格(主格)
五格の中核となる人格。姓(苗字)の最後の文字と名前の最初の文字の合計画数で判断します。
性格や才能、仕事運、結婚運など、その人の総合的なパーソナリティや社会運を占います。30~50歳代の中年期に特に影響を与えるとされています。
地格
地格は名前の合計画数で判断します。幼少期から青年期、30歳ぐらいまでの運勢に影響を与えるとされ、赤ちゃんの名付けで敏感になる部分でしょう。
「基礎運」とも呼ばれ、その人の潜在能力をあらわしています。
外格
外格は総画から人格の画数を引いた画数で判断します。外格は、対人関係に作用し、社交性や人間関係の順応性を占います。
総格
総格は姓名の合計画数で判断します。他の天格、人格、地格、外格の総合運をあらわしますが、主に30~50歳代ぐらいまでの中年期から晩年に影響を与えるとされています。
画数の吉凶の見方
画数の吉凶は、大吉、大吉、吉、小吉(半吉)、凶に分類。基本的には、五格すべてが吉以上であればよい運勢の名前とされています。五格の中に大吉があればなおよいでしょう。
大吉 | 1、3、5、6、11、13、15、16、18、23、24、31、33、35、37、39、41、45、47、48、52、58、63、65、67、68、81 |
吉 | 7、8、17、21、25、27、29、32、38、57、61、71、73、75、77、78 |
小吉 | 9、12、14、19、22、26、30、36、40、42、44、46、51、53、55、62、66、72、74、79、80 |
凶 | 2、4、10、20、28、34、43、49、50、54、56、59、60、64、69、70、76 |
姓名判断の基本の見方(2)五行配列
五格のうち、天格、人格、地格のそれぞれ一桁部分の数字を「木・火・土・金・水」のいずれかに当てはめて、運気のよい配列かどうかをみます。
姓名判断の基本の見方(3)陰陽配列
名前(姓名)で使っている文字の画数を「偶数=陰」「奇数=陽」を当てはめて、姓名が陰陽バランスのよい配置かどうかをみます。
※姓名判断の五行配列と陰陽配列は、五格の吉数を確認したうえで、さらに運勢をよりよくするための補足のような役割です。
姓名判断で賢く赤ちゃんの名前を考える方法
姓名判断ありきで名付けをする場合
- 姓(苗字)に合う名前の吉数を調べる
- その吉数の漢字を調べる
- 吉数の漢字を組み合わせて名前を付ける
- 五行配列と陰陽配列をチェックする
付けたい名前から姓名判断を確認する場合
- 付けたい姓名の画数を調べる
- 五格の吉凶をチェックする
- 漢字を変える、1字足すなどして吉になるよう調整する
- 五行配列と陰陽配列をチェックする
五格すべてが吉にならない場合は、人格を特に優先するとよいですよ。
姓名判断もわかる赤ちゃんの名付けにおすすめの本
いまは、付けたい赤ちゃんの名前を打ち込むだけで、姓名判断をしてくれる便利なサイトやアプリが多くありますが、姓名判断についてじっくり理解したい人は本がおすすめ。
口コミ評価から、赤ちゃんの名付けにおすすめの本をピックアップしました。
安斎流 赤ちゃんの名づけ

出典:www.amazon.co.jp
数ある姓名判断の流派の中でも有名な安斎流の画数が理解できます。「人運」「地運」「外運」「総運」の4運を吉数にするための早見表付き。吉になるための画数が導き出せます。口コミに多数書かれているように、名前例一覧はないため、一から名付けしたい人向きの本です。
画数だけでなく、「名前にするとよい文字・よくない文字」や「音の五行を吉にする方法」「その他の注意点」などをわかりやすく教えてくれます。
親が名前をひねり出すための道具のような本。一段ずつ段階を踏んで名前を考えていけるので使いやすかったです。
名前の例は掲載されていないため、候補となるサンプルを知りたい人は別の本も併せて購入するとよいでしょう。
●著者:安斎勝洋
●税込価格:楽天/1,512円、Amazon/1,512円
(2018年7月4日 16:00時点)
※表示価格は、時期やサイトによって変更される場合があります。詳細はリンク先のサイトにてご確認ください。
赤ちゃんの名づけ新百科

出典:www.amazon.co.jp
姓名判断はもちろん、漢字の意味から響きに至るまで、丁寧に解説している本です。多くのママ・パパが赤ちゃんの名付けに活用しています。赤ちゃんの名付けの「あるある」問題についての解決策も。WEB鑑定ができるIDが一緒に付いてきます。
オールカラーで見やすく楽しい感じがいいです。名前例が画数付きで掲載されているのが便利ですね。
自分では気が付かない名付けに関する捉え方を、様々な角度からアプローチしてくれる。一度決まった名前を、もう一度見直す機会を与えてくれる一冊です。
画数判断の内容は流してある程度。姓名判断を吟味して名前を付けたい人は、別途深堀りできる本を購入するとよいかも。
●出版:ベネッセコーポレーション
●税込価格:楽天/1,512円、Amazon/1,512円
(2018年7月4日 16:00時点)
※表示価格は、時期やサイトによって変更される場合があります。詳細はリンク先のサイトにてご確認ください。
男の子のハッピー名前事典 最高の名前が見つかる!

出典:www.amazon.co.jp
447ページにわたって、姓名判断のほか、響きや生まれ月・季節、イメージ、付けたい漢字、親の思いなど、様々なアプローチで赤ちゃんの名前を考えられる本。WEB診断ができるIDが付いており、姓名判断をインターネットでもサポートしてくれます。同シリーズの女の子版もあります。
最近の名前からオーソドックスな名前まで、幅広く発想を広げられるように、いろいろな角度からのアプローチがあります。イメージを固定せず広い視野で名前を考えられました。
今風の名前というか、キラキラネームに近い名前が結構多めに掲載されている印象です。人と被らない名前を検討している人にはいいかなと思います。
●監修:東伯聰賢
●税込価格:楽天/1,620円、Amazon/1,620円
(2018年7月4日 16:00時点)
※表示価格は、時期やサイトによって変更される場合があります。詳細はリンク先のサイトにてご確認ください。
姓名判断を参考にして納得の赤ちゃんの名付けを
姓名判断は、赤ちゃんの名付けをする際に、その子の運勢を占うことができるひとつの目安です。五格が最重要視されること、流派によって考え方が異なることなどを知っておきましょう。
また、赤ちゃんの名付けは、漢字の意味、発音のしやすさ、響きなど、姓名判断の観点ではない側面からのチェックも確認です。グローバル化が進む最近では、外国人も呼びやすい名前が好まれる傾向も。
何よりも、ママ・パパが赤ちゃんを想い、愛情込めた名前を考えてあげることが大切です。姓名判断を賢く活用して、我が子へ最初に贈る素敵なプレゼントになりますように。
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