母乳が出ない・少ない原因は?出し方、増やす方法、マッサージ

授乳をしていても母乳出ない、少ない、おっぱいが張らないと、赤ちゃんへの母乳量が不足していないか心配になります。母乳が出ない原因は個人によって様々ですが、体質によるものが大きいといわれています。今回は、母乳育児の永遠のテーマ、母乳が出ない原因と出し方、増やし方、おすすめのマッサージなどをご紹介します。

母乳が出ないことはめずらしくない

ミルク 哺乳瓶

「赤ちゃんには母乳で育てたい」そう思うのは自然なこと。

何もしなくても母乳が出すぎて困る、なんて人がいる一方で、どのような努力をしても、母乳が出ない・少ない人がいるのは事実です。

母乳の分泌量には個人差が大きいうえ、簡単にコントロールできるものではありません。

母乳が出ない?少ない?母乳不足のチェック方法

赤ちゃん 母乳

おっぱいが張らない状態にあり、母乳が出ない・少ないと感じるときに心配になるのが赤ちゃんへの母乳不足。

基本的には、体重増加がよければ問題ありませんが、母乳不足の判断目安は次のポイントをチェックしてみましょう。

母乳が十分出ているにもかかわらず、ママの思い込みのケースもあるため、本当に母乳が不足しているかどうかは、病産院や小児科、母乳相談室(母乳外来)に相談してみてくださいね。

母乳不足のサイン

  • 1日の体重増加が目安30gより少ない(生後2~3週頃では1日18kg増加)(※1)
  • 1回の授乳に30分以上かかる
  • 赤ちゃんが頻回(1~2時間後など)に空腹で泣き出す
  • おっぱいが張らない
  • 赤ちゃんの吸い付く力が弱い
  • 尿の色が濃く量が少ない
  • 便の量が少ない
  • 赤ちゃんの反応が弱々しく活気がない

※1日の体重増加の判断基準の目安は医師によって見解が異なります。かかりつけの病産院でご相談ください。

母乳が出ない・少ない原因は?

クエスチョン

乳腺が未発達

通常、母乳をつくる乳腺は妊娠中から発達し、出産後は母乳をつくるプロラクチンホルモンが出できます。

しかし、何かしらの原因で乳腺組織が未発達で母乳が出ない可能性が。おっぱいが張らないようであれば、医師や専門家に相談してください。

なお、乳腺の発達や女性ホルモン分泌と、乳房の大きさは関係ありません。

うつ乳(乳管が開通していない)

通常、産後に赤ちゃんが乳首を吸うと、その刺激で母乳を外に押し出すオキシトシンホルモンが分泌されて母乳が出てきます。

しかし、母乳の通り道である乳管が開通していないと、母乳が出ない原因に。

乳管が開いていないことで、母乳がおっぱいに溜まりうつ乳になり、悪化すると乳腺炎に繋がる可能性があります。

うつ乳の予防・対処法は、赤ちゃんに一生懸命乳首を吸ってもらうことや、乳首をつまんだり回したりする乳頭マッサージが効果的です。

赤ちゃんが上手に飲めていない

すべての赤ちゃんが最初から上手におっぱいを吸える訳ではありません。うまく乳首をくわえられなかったり、吸う力が弱かったりします。

赤ちゃんが上手におっぱいを吸えないと、ママの体内のオキシトシンホルモンが十分に分泌されず、母乳が出ない可能性が。

また、ママの体質として母乳は十分につくれているのに、赤ちゃんが上手に飲めていないために、母乳不足になり、体重がうまく増加しないことがあります。

ストレス、疲れ、睡眠不足、冷え

体質や赤ちゃんのおっぱいの吸い方のほか、ママの精神的なストレスや疲れ、冷えといった健康状態も母乳が出ない原因になり得ます。

精神的ストレスや疲れ、睡眠不足は自律神経に異常をきたし、おっぱいが張りにくく、冷え症は血液循環を悪化させて母乳分泌に悪影響を与えます。

母乳が出ないときに試したい、母乳の出し方・増やし方

母乳 授乳

日本産後協会によると(※2)、母乳育児が軌道に乗るまでには100日かかるといわれています。母乳が思うように出ない場合、赤ちゃんの栄養や母乳不足に気を付けながら、焦らずに対処していきましょう。

母乳が出ない・少ないときに試してみたい、出し方や母乳を増やす方法をご紹介します。

赤ちゃんに吸ってもらう機会を増やす

母乳は赤ちゃんに一生懸命吸ってもらうことで、刺激が加わり出てきます。母乳が出ないからと吸ってもらう機会を減らすと、余計に母乳が出ないことに。

母乳が出ないときやおっぱいが張らないときも、まずは両方の乳首を何度も赤ちゃんに吸ってもらいましょう。新生児は1日8~10回が目安となります。

おっぱいをやわらかくするマッサージ

母乳が出ない・少ないと感じるときは、おっぱいをやわらかくするマッサージをしてみましょう。

ただし、おっぱいマッサージは自分でおこなっても十分な効果が現われないことが多いです。無理をせずに、助産師や母乳外来で相談してください。

専門家にマッサージしてもらうことで、「母乳の出がよくなった」「母乳が増えた」という声が多いですよ。

●おっぱいマッサージの手順

  1. 姿勢を正し、両腕を肩の高さまで上げる
  2. 両ひじを曲げて、両手を両肩の上に乗せる
  3. 両ひじを後方に回して、肩甲骨(両手を背中に回したときに肩の下部に出っ張っている骨)を寄せるようにそのままキープする
  4. 次に、両ひじを前方に回して、おっぱいをすくいあげるように寄せる
  5. 1~4を10回ほど繰り返す

乳頭マッサージ

乳管の詰まり、うつ乳には、乳頭マッサージをしてみましょう。乳頭部分に古い母乳が溜まるのを解消するためにもおすすめです。

乳頭マッサージは、お風呂上がりの皮膚がやわらかくなっているときがおすすめ。ボディオイルやクリームを使うとよいですよ。

●乳頭マッサージの手順

  1. 片手でおっぱいを支える
  2. 反対の手の親指、人差し指、中指で乳輪部から乳頭をつまむ
  3. 指の腹を使って、乳頭の先端をつぶすように4秒くらいかけて圧迫する
  4. 指の位置を変えて、様々な方向から乳頭をつまんでほぐす
  5. 位置を変えながら、左右合わせて1~1分半ほどマッサージをする

栄養バランスのよい食事を摂る

母乳のもとはママの血液なので、良質な母乳をたっぷりつくるためには、栄養バランスの取れた食生活が基本。乳腺炎といったおっぱいトラブルの予防のためにも、和食中心の食生活を送ることが大切です。

また、母乳を増やすためには、こまめな水分摂取も大切。カフェインやアルコールは控えつつ、お水やお茶を十分に摂るようにしましょう。

●母乳育児中に摂りたい栄養素

  • たんぱく質:肉、魚、大豆製品
  • カルシウム:乳製品、骨ごと食べられる小魚
  • 鉄分:レバー、赤身の肉、豆類

できる限り睡眠や休息を取る

良質な母乳を増やすためには、できるだけ睡眠や休息を取り、ママの体調を整えて免疫力をアップさせましょう。

特に第二子以降は、上の子のお世話と授乳期間が重なりストレスと心労が溜まるもの。家族を巻き込み協力してもらいながら、できるだけ休んでくださいね。夜にまとまった睡眠が取れない場合は、赤ちゃんとお昼寝をするのもよいでしょう。

また、母乳が出ないことで、自分を責めたり焦る必要はありません。母乳にこだわらずに、一時的に粉ミルクを足してあげるなど、肩の力を抜いて精神的にゆったりと構えましょう。

母乳か粉ミルクかをこだわるよりも、授乳を通して赤ちゃんとのスキンシップを楽しんでくださいね。

ストレッチをする

軽いストレッチは血流をよくするので、母乳のもとになる血液を運んでくれます。気分転換になり、ストレス解消にもおすすめ。

産後は、出産直後からできるような産褥体操から始めてみるとよいですね。

手足を冷やさない

血流をよくするためには、手足を冷やさないことも大切。冷たい飲み物を飲まない、湯船にゆっくり浸かるなどの対処法を取りましょう。

締め付けの少ないブラジャーを着用する

締め付けの強いブラジャーを着用することは、おっぱいの血流を悪くする原因に。授乳中は、ノンワイヤーのブラジャーや、締め付け感の少ない授乳ブラジャーがおすすめ。自宅にいる間はノーブラで過ごすとよいでしょう。

搾乳機を使う

赤ちゃんがおっぱいを上手に吸うことができない場合は、搾乳機を使用してみましょう。搾乳機を使えばしっかり母乳を絞り出すことができるので、乳腺に刺激を与えると共に、乳腺炎予防にも効果的です。

母乳が出ないことで悩み過ぎないで

医師 受診

母乳の分泌量や出ない原因は個人差があり、様々です。どのような対処をしても出ない場合もあります。

確かに、母乳には赤ちゃんにとって大切な免疫物質が含まれているため、できれば母乳で育てたいもの。しかし、粉ミルクでも十分な栄養が含まれているので、発育は母乳でも粉ミルクでも差がないというのが医師の中での一般的な見解です。

母乳が十分に出ないことで、ママが大きなストレスを掛けてしまってはかえってよくありません。

今回ご紹介したような、母乳の出し方や増やす方法、マッサージなどを負担のない範囲で試してみながら、一時的に粉ミルクを使ってくださいね。大切なのは、赤ちゃんとのコミュニケーションを取ること、愛情を注ぐことですよ。

また、一人で悩むこともよくありません。助産師や母乳外来に相談すると、解決策がみえてくるかもしれません。

※1 参考文献:日本助産師会 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援
※2 参考文献:日本産後ケア協会 母乳がうまく出ないときは

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