赤ちゃんは二重まぶたにいつからなるの?遺伝は関係ある?
赤ちゃんは一重が多い?二重まぶたになるのはいつから?
北東アジアである日本、韓国、中国、北朝鮮、モンゴルなどでは、一重まぶたと二重まぶたの人が混在していることが多く、諸説ありますが、日本人は一重まぶたの人が約7割、二重まぶたの人が約3割といわれています。
日本人は遺伝子的に一重であることが多いので、一重まぶたの子がたくさんいても不思議でもありません。そもそも、生まれたての赤ちゃんの顔はシワだらけのため、一重なのか二重なのか判断するのは難しいかもしれません。
また赤ちゃん特有のぽっちゃりとした体形では、より確認しにくいでしょう。二重まぶたになるのは個人差がありますが、動きが活発になり顔や身体が引き締まってくる生後3ヶ月以降に二重になることが多いようです。
成長の過程で変化する可能性があるものの、出産時に二重な子は、そのまま二重である傾向があります。
赤ちゃんが二重まぶたになりやすい時期は?
成長していく段階でぽっちゃりとした体形も痩せていき、まぶたの脂肪が落ちて筋肉量も増えるので、一重から二重に変化していく場合があります。もちろん一重のまま成長していくこともあります。
以下では大きく分けて3つある二重になりやすい時期についてご説明します。
生後3ヶ月~1歳
早いケースでは、消費カロリーが増えてくる生後3ヶ月頃から二重まぶたに変化していくことがあります。赤ちゃんの体質にもよりますが、お座りや寝返り、顔を積極的に動かす赤ちゃんは、早いうちに一重だったまぶたが二重になる傾向があるようです。また、つかまり立ちができる1歳を過ぎたころに変化があることも。
幼少期
走り回れるようになり、良く動く3歳頃になると、ぽっちゃりだった体形も変化していき二重になることも。公園で活発に遊びだす時期から二重になる傾向があるようですね。
思春期
女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしくなっていく思春期の時期に、ずっと一重だったまぶたが二重に変化するケースも。背が伸びたり、筋肉量が増えて消費カロリーが増えたりと、ホルモンの分泌によって体系が変わっていくことで、まぶたも二重になることが多いようです。
遺伝とは別に、二重になるきっかけは体型の変化が大きく関係していると言えます。ただし、成長しても一重まぶたのままということもあるので、過剰に意識しないようにしましょう。
赤ちゃんの一重を二重にする方法ってあるの?
目はその人の印象を左右する大切なパーツ。そのため、「二重になってほしい」「二重になりそうでならない」と感じている人もいるかもしれません。
しかし、「赤ちゃんのまぶたをなでたり、やさしくマッサージしたり、ラインをつけたりしたら二重になった」というような体験談を聞いて試してみようと思っても、赤ちゃんの皮膚や眼球を傷つける恐れがあるのでやめてください。アイテープやアイプチなども赤ちゃんには絶対に使用しないでください。
成人でもまぶたは最も薄い皮膚のひとつといわれていので、赤ちゃんの皮膚はさらに繊細で傷つきやすいです。大人と同じような扱いをすると傷つけてしまうリスクがあるので注意しましょう。
赤ちゃんの二重に遺伝は関係ある?
赤ちゃんの一重、二重は両親の遺伝と大きく関係しています。メンデルによる「優性の法則」に基づいて遺伝の確率をご紹介します。
メンデルによる優性の法則とは
グレゴール・ヨハン・メンデルは遺伝学の基礎を築いたとされているオーストラリアの生物学者です。そのメンデルが築いた遺伝学のひとつ「優性の法則」によると、「優性遺伝」と「劣性遺伝」と分類され、親から子へ受け継がれる遺伝子は「優性遺伝」が優先される特有があるといわれています。
二重まぶたが優性遺伝(A)、一重まぶたは劣性遺伝(a)となり、組み合わせは(AA)(Aa)(aa)の3種類となります。
【遺伝ケース1】親1:(AA)×親2:(AA)=子ども:(AA)
両親2人とも(AA)という100%優性の二重まぶたの場合、生まれてくる子どもは(AA)という遺伝子を持った赤ちゃんのみです。
【遺伝ケース2】親1:(Aa)×親2:(Aa)=子ども:(AA)(Aa)(aa)
両親2人とも二重でも優性と劣性の可能性がある(Aa)の場合、75%の確率で二重、残り25%の確率で一重の子どもが生まれます。
【遺伝ケース3】親1:(Aa)×親2:(aa)=子ども:(Aa)(aa)
どちらかの親が二重の(Aa)の場合は50%の確率で二重か一重かになります。
【遺伝ケース4】親1:(AA)×親2(aa)=子ども:(Aa)
二重の(AA)と一重の(aa)の場合は(Aa)の遺伝子を持った子どものみ生まれます。
【遺伝ケース5】親1:(aa)×親2(aa)=子ども:(aa)
両親2人とも一重の(aa)だった場合は100%一重まぶたの(aa)の遺伝子を持った子どものみ生まれます。
未だ謎に包まれている部分も多いため、確実なものではありません。確率と異なることもあるので、あくまでも目安として考えましょう。
赤ちゃんが二重でも一重でもそれはひとつの個性
体格や顔つきには個人差があるので、赤ちゃんがいつ二重まぶたになるかは分かりませんが、成長過程のなかで意外なきっかけで二重まぶたになることもあるよう。
とはいえ、子供が二重まぶたにならなかったとしても、日本人特有の一重や奥二重にも十分魅力はあります。将来赤ちゃん自身のコンプレックスにならないようにするためにも、一重や二重にこだわらず、その子自身の良いところをたくさん伝えてあげたいですね。