赤ちゃんの下痢の見分け方と原因は?症状が続く時の対処法

まだ固形物を口にしていない赤ちゃんは、もともと下痢のようなゆるいうんちが出ることが多いとはいえ、下痢の症状が続く、長引く、色や状態に異変がみられると心配ですよね。今回は、赤ちゃんの下痢の症状や原因、注意すべき下痢の見分け方、病院に行く目安、おむつかぶれのケアについてご紹介します。

赤ちゃんの下痢の見分け方と原因は?

赤ちゃん おしり

母乳やミルクで栄養を摂っている赤ちゃんのうんちは、色は黄色~緑色で、もともとかなりゆるくて軟便です。さらに低月齢なほど腸が未発達なので、やわらかいうんちは珍しくありません。

しかし、いつもよりうんちの回数が多かったり、水っぽさがあったりする場合には、下痢を起こしている可能性があります。普段からうんちの状態をよく見ておき、変化に気が付けるようにしておきましょう。

以下では、赤ちゃんが下痢になる主な原因をまとめました。

感染症による腸の炎症

赤ちゃんの機嫌が悪い、熱や嘔吐があるなど下痢以外の症状がみられる場合は、ウイルス性の胃腸炎や風邪が原因である可能性が高いです。病院を受診しましょう。

赤ちゃんの下痢の内服薬には、一般的に、整腸剤が処方されることが多いです。粉薬を水で溶いて、スポイト等で赤ちゃんに飲ませてあげます。

薬の副作用

風邪の時に処方される抗生剤を服用すると下痢になる場合があります。下痢をしているけれど元気で機嫌がよければひと安心ですが、下痢の症状がひどい場合は、医師と服用を続けるかどうか相談してください。

食物アレルギー

離乳食を進めている月齢では、ある特定の食物を食べたら下痢をする赤ちゃんもいます。アレルギーというと、嘔吐や蕁麻疹などを想像するかもしれませんが、下痢を起こすことも。この場合は医師に相談してください。

一時的な飲みすぎ・食べ過ぎやお腹の冷え

冷たいものを飲みすぎたり、寒い場所に長時間いたり、離乳食などで口にしたものなどが原因で、便がゆるくなってしまい下痢になる場合があります。赤ちゃんの機嫌がよく食欲があれば、取り急ぎ過度な心配はいりません。

こんな赤ちゃんの下痢には要注意!

赤ちゃん 下痢

赤ちゃんが下痢を起こしている時、病気にかかっているか否かはうんちの色で見分けることができます。

黄色、クリーム色、緑色などののうんちは基本的に問題ありません。しかし、赤色、白色、黒色は病気にかかっている可能性が否定できないため注意が必要です。

うんちが赤色・白色・黒色

◇赤いイチゴジャムのようなうんち

赤いイチゴジャムのようなものが出た場合、腸重積というお腹の中で腸が重なる病気の可能性があります。この場合は早急に病院を受診しましょう。お腹にしこりがあったり、激しく泣いたりとほかの症状も現れます。

◇白いうんち

白色のうんちが出た場合、アデノウィルス、ノロウィルス、ロタウィルスなどのウィルスに感染している恐れがあります。低月齢の場合は、先天性胆道閉鎖症という生まれつき胆道に異常がある場合があるため早期治療が必要です。

◇黒いうんち

生まれたての赤ちゃんではなく少し月齢が進んでも黒色のうんちが出る場合、胃潰瘍や食道動脈瘤などの消化管で出血を起こしている可能性があります。

ニオイに変化がある

下痢をして、うんちから腐敗臭やいつもより酸っぱいようなニオイがする場合は、ウイルス感染などにより腸内に異変を起こす原因となる菌が発生していることが考えられます。

ただし、便秘を起こしている時、薬や離乳食など口にしたものが原因でニオイが変化した場合は様子を見てもよいでしょう。

粘液が混じっている

うんちに粘液が混じっていることがあります。この粘液は、炎症で弱っていた腸の粘膜を保護するために出てくるものなので、粘液そのものは心配いりません。しかし、腸が炎症を起こしている証拠なので、病院で相談すると安心です(※1)。

赤ちゃんが下痢をしてから病院へ行く目安

病院 医師

赤ちゃんの下痢をしたとき、病院を受診するべきかどうか、以下の症状を目安としましょう。

家で様子をみてもいい症状

  • 元気があり機嫌もよい
  • 食欲があり普段通り摂取できている
  • 普段のうんちより少しだけ柔らかい
  • 下痢の回数が1~2回多い程度

病院へ行ったほうがいい症状

  • 熱や嘔吐の症状がある
  • 1日に10回以上の下痢が出ている
  • おむつから溢れるほどの大量の下痢が続いている
  • 水下痢が1週間以上続いている
  • うんちの中に血液や粘液が混じっている
  • うんちから酸っぱいニオイ、腐ったようなニオイがする
  • うんちが白い

夜間でも緊急に病院に行ったほうがいい症状

  • 赤いうんちがでた
  • 下痢、嘔吐があり水分が取れない
  • 呼吸が苦しそうにしている
  • ぐったりして唇も青紫色になってきた

以上で、病院へ行ったほうがいい症状に当てはまることがあれば、病気が原因である可能性が高くなるため、早期の受診をおすすめします。上記に当てはまることがなくても、下痢が続いたり長引いて気になることがあれば、一人で悩まずに医師に相談してくださいね。

診察時には、赤ちゃんの下痢の画像や、うんちのついたおむつを持って行き、医師に確認してもらうとよいでしょう。

赤ちゃんの下痢が続く時の自宅での対処法

赤ちゃん ケア

下痢が続くと通常のうんちの状態に戻るまで、時間がかかるのでホームケアが必要になります。赤ちゃんの様子をみながらケアしてあげましょう。

水分補給をしっかりおこなう

下痢が続くと、体内から水分が失われて脱水症状を起こしてしまう可能性があります。ジュース、白湯、経口補水液などを摂り入れて、こまめに水分補給を。ただし、便をゆるめることがある柑橘類のジュースは避けてあげてください。

あまり水分を飲みたがらない場合は、スプーンなどで少しずつあげましょう。

離乳食は無理に進めない

下痢をしていても、食欲があれば離乳食を中断する必要はありません。離乳食で栄養をきちんと摂ることも大切です。油脂類や繊維質の物を避けて消化のいいものを選びましょう。

ただし、食欲がなければ、無理に食べさせずに、水分補給はしっかりして、スープやみそ汁の上澄みなどから始めていきましょう。徐々におかゆやうどんにシフトして様子をみるとよいですね。

赤ちゃんが下痢をした時に注意すること

手洗い 除菌

家庭内感染

赤ちゃんが下痢をすると、こまめなおむつ替えなどが必要となりママは忙しいですが、病気が原因の下痢は家庭内感染をする可能性があるので気を付けましょう。

赤ちゃんのお世話をした後は、石鹸などでしっかりと手を洗いアルコール除菌をおこないましょう。使用済みのおむつは、密封して処理するようにしてください。

入浴

下痢の症状があっても元気で機嫌がよく、かつ熱が高くなければ入浴をしてもかまいません。

むしろ、下痢をしている時はおしりがかぶれやすいので清潔にしてあげましょう。ただし、ママ・パパと一緒に湯船に入るのは、下痢の回数がある程度治まってからにしてください。

外遊び

同様に、下痢をしていても発熱がなく、かつ元気で水分も十分に摂れているのであれば、短時間のお散歩をして気分を変えてあげるのもよいでしょう。ただし、ほかの赤ちゃんと遊ぶのは、病気をうつしてしまう可能性があるので控えましょう。

赤ちゃんが下痢をした時のおしりケア

赤ちゃん おしり

赤ちゃんの下痢が続くと気になるのが、おむつかぶれ。おしりのケアも忘れずにしっかりおこなってあげましょう。

おむつをこまめに替える

下痢便は通常のうんちと違い肌への刺激が強いです。おむつかぶれを予防するためにも、下痢をしたらすぐにおむつを替えてあげるようにしましょう。

座浴でおむつかぶれを防ぐ

下痢が続くと赤ちゃんのおしりの皮膚はふやけて、肌が傷つきやすい状態になり、おしりふきでさえも刺激になります。おむつを替えるたびにおしりをゴシゴシと拭くのではなく、ぬるま湯でおしりを洗い流してあげることで、おむつかぶれを予防できます。

おむつかぶれが悪化・長引くようなら病院へ

おむつかぶれを起こすと、おむつの当たる部分や肛門周辺が赤くただれて、かゆみやヒリヒリとした痛みといった症状が出ます。

軽度のおむつかぶれであれば自宅ケアで治療は可能ですが、おしりの炎症が悪化したり長引くようであれば、市販薬は使用せずに小児科または皮膚科を受診しましょう。おむつかぶれに似た症状の、カンジダ性皮膚炎というカビによる病気を起こしている可能性があります。

赤ちゃんが下痢をしたら、まずは焦らず分析を

赤ちゃん 様子 観察

赤ちゃんのうんちは大人とは状態が全然違うので、慌ててしまいますよね。しかし、下痢の時はうんちの状態とあわせて、赤ちゃんが元気かどうか、機嫌はよいかなど、様子を確認してあげることが大切。

早期治療のためにも冷静な対応で赤ちゃんをよく観察し、医師に正確な情報を伝えましょう。

※1 参考文献:山口小児クリニック 下痢をしたら

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