【医師監修】赤ちゃんの下痢の見分け方と原因は?症状が長引く時の対処法

まだ消化機能が未発達の赤ちゃん下痢をしやすいです。下痢の症状が続く、長引く、うんちの色や状態に異変がみられる場合は病院を受診しましょう。今回は、赤ちゃんの下痢の症状や原因、注意すべき下痢の見分け方、病院に行く目安、おむつかぶれのケアについてご紹介します。

赤ちゃんの下痢とは?

オムツ替え中の赤ちゃん

赤ちゃんは低月齢なほど、消化機能や腸内細菌のバランスが未発達なため、下痢になりやすいです。

特に、離乳食が始まる前の赤ちゃんは母乳やミルクから栄養を摂っており、うんちの色は黄色~緑色で、もともとかなりゆるくて軟便です。母乳やミルクには、固形のうんちのもとになる食物繊維がほとんど含まれていないため、やわらかいうんちはあたりまえ。

離乳食が始まる生後5~6ヶ月になると、食べ物を消化できず、うんちの色が食べ物の色になったり、食べ物がそのまま出てくることもあります。

しかし、いつもよりうんちの回数が多かったり、水っぽいうんちが続く場合は要注意です。普段から、うんちの状態や回数をよく見ておき、異変に気が付けるようにしておきましょう。

赤ちゃんの下痢の主な原因は?

赤ちゃん おしり

赤ちゃんが下痢になる主な原因をご紹介します。

感染症による腸の炎症

赤ちゃんの機嫌が悪い、熱や嘔吐があるなど、下痢以外の症状がみられる場合は、風邪やウイルス性胃腸炎が原因である可能性が高いです。

原因になるウイルスには、アデノウイルスやロタウイルス、ノロウイルスなどが有名です。病院を受診しましょう。

赤ちゃんの「おなかの風邪」は長引きやすく、発熱などの他の症状はよくなっても、下痢だけは数週間続いてしまう、ということはめずらしくありません。

赤ちゃんの下痢の内服薬には、一般的に整腸剤が処方されることが多いです。粉薬を水で溶いて、スポイト等で赤ちゃんに飲ませてあげます。

薬の副作用

小児科で処方される抗生剤を服用すると下痢になる場合があります。薬の影響でうんちの色が変わってしまうことも。

下痢をしているけれど、元気で機嫌がよければ様子をみてもよいですが、下痢の症状がひどい場合は、医師と薬の服用を続けるかどうか相談してください。

自己判断で処方されている薬を中断するようなことはやめましょう。

ミルクアレルギー・食物アレルギー

ミルクの成分で腸がアレルギー反応を起こしたり、離乳食を進めている場合は、ある特定の食物を食べたら下痢をする赤ちゃんがいます。

アレルギーというと、蕁麻疹やかゆみ、嘔吐などを想像しますが、下痢を起こすことも。下痢が続く場合は医師に相談してください。

一時的な飲みすぎ・食べ過ぎやお腹の冷え

大人と同じで、冷たい飲み物を飲みすぎたり、寒い場所に長時間いたりすることで、便がゆるくなってしまい下痢になる場合があります。

赤ちゃんの機嫌がよく食欲があれば、取り急ぎ過度な心配はいりません。

急性胃腸炎

汚染された食品や動物のふんなどを介して起こる、細菌性の急性胃腸炎は、高熱と共に下痢や嘔吐の症状が出ます。

感染病原体の種類によっては腸の粘膜から出血し血便が出ることがあります。病院を受診してください。

こんな赤ちゃんの下痢には要注意!

赤ちゃん 下痢

赤ちゃんが下痢を起こしている時、うんちの色や様子によって、病気の心配の可能性があります。

黄色、クリーム色、緑色などのうんちは基本的に問題ありません。しかし、赤色、白色、黒色は病気にかかっている可能性が否定できないため注意が必要です。

うんちが赤色・白色・黒色

◇赤いイチゴジャムのようなうんち

赤いイチゴジャムのようなものが出た場合、腸重積というお腹の中で腸が重なる病気の可能性があります。この場合は早急に病院を受診しましょう。お腹にしこりがあったり、激しく泣いたりとほかの症状も現れます。

◇白いうんち

白色のうんちが出た場合、ロタウィルス、アデノウィルスなどのウィルスに感染している恐れがあります。低月齢の場合は、先天性胆道閉鎖症という生まれつきの病気の場合があるため早期治療が必要です。

◇黒いうんち

生まれたての赤ちゃんではなく少し月齢が進んでも黒色のうんちが出る場合、消化管潰瘍などで消化管の出血を起こしている可能性があります。

ニオイに変化がある

下痢をして、うんちから腐敗臭やいつもより酸っぱいようなニオイがする場合は、ウイルス感染などにより腸内に異変を起こす原因となる菌が発生していることが考えられます。

ただし、便秘を起こしている時、薬や離乳食など口にしたものが原因でニオイが変化した場合は様子を見てもよいでしょう。

粘液が混じっている

うんちに粘液が混じっていることがあります。この粘液は、炎症で弱っていた腸の粘膜を保護するために出てくるものなので、粘液そのものは心配いりません。しかし、腸が炎症を起こしている証拠なので、病院で相談すると安心です。

赤ちゃんが下痢をしてから病院を受診する目安

病院 医師

赤ちゃんは下痢をしがちなので、病院を受診すべきか悩みますよね。基本的には、下痢が2日以上続くようであれば一度病院を受診しましょう。

以下では、病院を受診するかどうか、目安となる症状をご紹介します。ただし、これに限らず、心配なことがあれば迷わず病院を受診してください。

受診する際は、うんちのついたおむつを持参したり、赤ちゃんの下痢の画像を携帯で撮影しておき、医師に確認してもらいましょう。

家で様子をみてもよい症状

  • 元気があり機嫌もよい
  • 食欲があり、水分もとれている
  • 普段のうんちより少しだけ柔らかい
  • 1日数回の下痢をしたけれど、1日で治った

病院を受診した方がよい症状

  • 下痢が2日以上続いている
  • 1日に10回以上の下痢が出ている
  • 嘔吐をしたが水分はとれている
  • 発熱を伴っている

診療時間外・夜間でも病院を受診した方がよい症状

  • 嘔吐を繰り返している
  • 元気がない、ぐったりしている、不機嫌
  • うんちに血液が混じっている
  • おしっこがほとんど出ていない
  • 唇が口の中がカサカサしている(脱水症状が疑われるとき)
  • 手足が冷たい、脈が速くて弱い

赤ちゃんの下痢が続く時の自宅での対処法

赤ちゃん ケア

下痢が続くと通常のうんちの状態に戻るまで、時間がかかるのでホームケアが必要になります。赤ちゃんの様子をみながらケアしてあげましょう。

水分補給をしっかりおこなう

下痢が続くと、体内から水分が失われて脱水症状を起こしてしまう可能性があります。ジュース、白湯、経口補水液などを摂り入れて、こまめに水分補給を。

あまり水分を飲みたがらない場合は、スプーンなどで少しずつあげましょう。

離乳食は無理に進めない

下痢をしていても、食欲があれば離乳食を中断する必要はありません。離乳食で栄養をきちんと摂ることも大切です。油脂類や繊維質の物を避けて消化のいいものを選びましょう。

ただし、食欲がなければ、無理に食べさせずに、水分補給はしっかりして、スープやみそ汁の上澄みなどから始めていきましょう。徐々におかゆやうどんにシフトして様子をみるとよいですね。

赤ちゃんが下痢をした時に注意すること

手洗い 除菌

家庭内感染

赤ちゃんが下痢をすると、こまめなおむつ替えなどが必要となりママは忙しいですが、病気が原因の下痢は家庭内感染をする可能性があるので気を付けましょう。

赤ちゃんのお世話をした後は、石鹸などでしっかりと手を洗いアルコール除菌をおこないましょう。使用済みのおむつは、密封して処理するようにしてください。

入浴

下痢の症状があっても元気で機嫌がよく、かつ熱が高くなければ入浴をしてもかまいません。

むしろ、下痢をしている時はおしりがかぶれやすいので清潔にしてあげましょう。ただし、ママ・パパと一緒に湯船に入るのは、下痢の回数がある程度治まってからにしてください。

外遊び

同様に、下痢をしていても発熱がなく、かつ元気で水分も十分に摂れているのであれば、短時間のお散歩をして気分を変えてあげるのもよいでしょう。ただし、ほかの赤ちゃんと遊ぶのは、病気をうつしてしまう可能性があるので控えましょう。

赤ちゃんが下痢をした時のおしりケア

赤ちゃん おしり

赤ちゃんの下痢が続くと気になるのが、おむつかぶれ。おしりのケアも忘れずにしっかりおこなってあげましょう。

おむつをこまめに替える

下痢便は通常のうんちと違い肌への刺激が強いです。おむつかぶれを予防するためにも、下痢をしたらすぐにおむつを替えてあげるようにしましょう。

座浴でおむつかぶれを防ぐ

下痢が続くと赤ちゃんのおしりの皮膚はふやけて、肌が傷つきやすい状態になり、おしりふきでさえも刺激になります。おむつを替えるたびにおしりをゴシゴシと拭くのではなく、ぬるま湯でおしりを洗い流してあげることで、おむつかぶれを予防できます。

おむつかぶれが悪化・長引くようなら病院へ

おむつかぶれを起こすと、おむつの当たる部分や肛門周辺が赤くただれて、かゆみやヒリヒリとした痛みといった症状が出ます。

軽度のおむつかぶれであれば自宅ケアで治療は可能ですが、おしりの炎症が悪化したり長引くようであれば、市販薬は使用せずに小児科または皮膚科を受診しましょう。おむつかぶれに似た症状の、カンジダ性皮膚炎というカビによる病気を起こしている可能性があります。

赤ちゃんが下痢をしたら、まずは焦らず分析を

赤ちゃん 様子 観察

赤ちゃんのうんちは大人とは状態が全然違うので、慌ててしまいますよね。しかし、下痢の時はうんちの状態とあわせて、赤ちゃんが元気かどうか、機嫌はよいかなど、様子を確認してあげることが大切。

早期治療のためにも冷静な対応で赤ちゃんをよく観察し、医師に正確な情報を伝えましょう。

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