赤ちゃん・新生児は毛深い!遺伝?産毛は成長と共に薄くなる?

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ツルツル肌を想像していたのに、いざ生まれた赤ちゃんを見ると、産毛がフサフサと毛深い姿にびっくりすることも。特に女の子だと、このまま大人になっても毛深いままなのではないかと心配になりますよね。

今回は、赤ちゃん・新生児が毛深い原因、いつまで続くのか、産毛が抜ける時期などをまとめました。

– 目次 –

赤ちゃん・新生児は毛深いのが普通。原因は?

泣いている赤ちゃん

生まれて間もない赤ちゃん・新生児は、大抵毛深いもの。めずらしいことではないので、過度に心配する必要はありません。毛深い状態のままで成長することもないでしょう。

赤ちゃんがママのお腹の中にいるとき、全身が「胎毛」といわれる産毛で覆われています。これは、赤ちゃんを外部の刺激から守ってくれる「胎脂」が、皮膚からはがれないようにするためのもの。

赤ちゃんの身体を守ってくれる産毛

妊娠期が進むにつれて胎児の肌が強くなるため、それに伴い胎毛も薄くなり、大部分の産毛は生まれるまでに抜けます。

一方で、産毛の抜け方や抜ける時期には個人差があるために、中にはあまり産毛が抜けないまま毛深い状態で生まれてくる子も

産毛とは思えないほどの黒くてフワフワの濃い毛が、顔や耳のあたり、背中、肩、手足、おしり、など大人からすると少しめずらしい場所にまでびっしりと生えていることがあります。特に顔は、おでこやほっぺ、あごが毛深いことが多いようですよ。

赤ちゃんが毛深いのはいつまで?産毛が抜ける時期は?

いつまで カレンダー

個人差はあるものの、一般的には、生後3~4ヶ月頃には産毛は自然と抜け落ち、毛深いのが目立たなくなります。

何もしなくても、ベビー服で擦れたり沐浴・お風呂で体を洗っていると、徐々に抜け落ちていくようです。赤ちゃんを着替えさせるときに衣類に毛がついていたり、お風呂に入れたら毛が浮いていることがあるので、注目して見てみるとよいですね。

赤ちゃんが毛深いのは遺伝とは関係ない?

遺伝 家族 赤ちゃん ママ パパ

上述したとおり、新生児期の毛深さは一時的なものであり、遺伝とも関係はありません。

しかし、産毛が抜け落ちてから、新たに生えてきたり濃くなったりした手足の体毛は、将来的に毛深いままの可能性があります。

特に、思春期(10~12歳)以降に毛深い場合は、毛深い体質や遺伝とも関係していると考えられます。

もちろん、両親(のどちらか)が毛深いといって必ずその子が毛深くなるとは言いきれませんが、遺伝の影響も否定できません。

ただし、毛穴の数は赤ちゃんも大人も変わらないため、同じ体毛の本数であっても、赤ちゃんの方が毛穴の密集率が高く毛深い印象を受けることがあります。

成長と共に皮膚面積が大きくなってくると、毛深い印象は少なく気にならなくなることもありますよ。

子供の毛深い状態には注意したいことも

医師 注意

産毛が抜けた後、子供の毛深さで異常が感じられる場合、まれに注意したいことが背景にひそんでいるかもしれません。

ステロイド外用薬の副作用

アトピー性皮膚炎の治療のために、使用するステロイド外用薬の局所副作用のひとつとして多毛が挙げられます。

通常赤ちゃんや小さな子供には、大人が使用するものよりも強さのランクが低いものが処方されるため、心配はいりません。

ただ、ステロイド外用薬を使っていた部分に毛深い状態がみられたときは、医師に相談しましょう。また、ステロイド外用薬は市販のものではなく、必ず病院で処方してもらってください

思春期早発症

日本小児内分泌学会のホームページによると(※1)、精巣(男子)や卵巣(女子)に命令を送る視床下部や下垂体という場所が何かしらの異常で早期に活動を始める思春期早発症になると、本来よりも早く陰毛、わき毛、ひげが生えることも。

また、女の子の成長過程で毛深いほど毛が生えてくる場合は、ホルモンバランスが崩れている可能性があります。

いずれの場合も、気になるときは医療機関で相談するようにしましょう。

赤ちゃんが毛深いい場合は自己処理して大丈夫?

眉バサミと毛抜きピンセット

赤ちゃんの皮膚は大人より薄くて、肌を保護するためのバリア機能が未熟なので、傷つきやすくとてもデリケートです。

特に女の子は、毛深いと見た目的にかわいくないと思っても、カミソリや毛抜き、脱毛クリームなどで処理するのはやめてください。肌荒れの原因になるほか、じっとしていられない赤ちゃんに刃物を使うのか危険です。

また、沐浴やお風呂に入れているときに、ガーゼで肌をなでると産毛が抜けることがありますが、必要以上に擦るのもよくありません。肌に負担になると共に、本来必要な油分までもを取り除いてしまいます。

赤ちゃんが毛深いのは個性のひとつ

赤ちゃん ママ 肌

生まれたばかりの赤ちゃん・新生児が毛深いのは自然な現象であり、月齢が進むと生後3~4ヶ月頃までには目立たなくなるので、神経質にならなくても大丈夫です。

産毛が抜けた後に、体毛が濃くなる場合は、もしかすると体質や遺伝が関係しているかもしれません。ただし、女の子は思春期に月経が始まると、女性ホルモンの分泌量が増えるために、毛深いのが薄く目立たなくなることも。

このように、成長と共に毛深いのは変化をすることがあるため、ママ・パパはおおらかな気持ちで見守ってあげましょう。「毛深いから心配」などと気にしていると、赤ちゃんにも気持ちが伝わるものです。

赤ちゃんが毛深いのも個性のひとつとして受け止めてあげてくださいね。

※1 参考文献:日本小児内分泌学会|思春期早発症

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