マタニティスイミングの効果や時期は?東京のおすすめスクールも紹介!
妊婦さんが水中で運動をおこなうマタニティスイミング。むくみや腰痛、出産時の呼吸法の習得など、良い効果が期待できることで人気を集めています。
そこで今回は、マタニティスイミングの効果や運動内容、いつからいつまで通えるのかを、東京のおすすめスイミングスクールと併せてご紹介します。
マタニティスイミングとは?
マタニティスイミングは、妊娠中におこなうスイミングレッスンです。
妊娠中のどうしても運動不足になりがちな時期に、出産に必要な体力づくりや出産時の呼吸法の練習、リラックス目的でおこないます。
水中では転ぶ心配がないので、運動に自信のない妊婦さんでも無理なく始めやすい運動として人気を集めています。
マタニティスイミングの効果とは?
水の中は陸上の約8倍の圧がかかると言われています。そんな水中でのマタニティスイミングには、様々な効果が期待できます。以下では主なマタニティスイミングの効果についてご紹介します。
1.妊娠中に起こりやすい不調の改善
妊娠している間は、血流量の増加によって血行不良に陥り、肩こりやむくみ、腰痛などを引き起こすことが多くあります。
しかしマタニティスイミングでプールに入ると、身体全体に水圧がかかり血管を程よく圧迫。血のめぐりを良くし、不快に感じやすい症状を緩和することができます。
ますだ産婦人科によると、体重が増加しやすい妊婦さんや血圧が高くなる妊婦さんがマタニティスイミングをおこなうことは、妊娠中毒症の予防効果が期待できるとのこと(※)。
2.お産の負担を軽くするための呼吸法が身につく
マタニティスイミングのレッスンに参加すると、ラマーズ法に代表される出産時の呼吸法を学ぶことができます。呼吸法には、胎児に十分な量の酸素を送ったり、分娩時にスムーズに胎児が胎動を通れるなどの効果があります。
事前に呼吸法を習得しておくことで、実際に出産を迎えたときにも、慌てず自然に呼吸することが可能です。
3.体重コントロールや体力強化
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて運動不足になりがち。しかしマタニティスイミングで運動することにより、体重が増えすぎないようにコントロールすることができます。
また、マタニティスイミングで出産時や産後に必要となる体力をつけておくこともできますよ。身体にあまり負荷のかからない水中運動で上手にエネルギーを消費しましょう。
4.身体と心のリラックス
通常、妊婦さんは自分自身と胎児の体重を1人で支えているため、常に足腰などに負担をかけている状態です。
マタニティスイミングで水の中に入ると、浮力により負荷が軽減。普段より身体が軽く感じ、リラックスしながら運動することができるようになります。
水に入ることで、妊婦さんだけでなく胎児もリラックスするといった効果が得られますよ。
5.コミュニケーションの場
マタニティスイミングに参加している参加者は当然、あなたと同じ妊婦さんたち。マタニティスイミングに参加することで、赤ちゃんや子育てなどに関する情報交換ができます。妊婦さん同士で色々な話をすることで、日頃のストレス解消にも繋がりますよ。
また、妊娠週数が近い妊婦さんも多いため、参加者同士も仲良くなりやすいです。マタニティスイミングは、ママ友づくりにもうってつけの場所だと言えそうです。
マタニティスイミングはいつからいつまで?
マタニティスイミングの参加可能時期は、ジムやスイミングスクールによって異なりますが、目安として妊娠16週(妊娠5ヶ月目の第1週)以降としているところが多いです。つまり、胎盤ができあがり、安定期に入った頃から参加可能です。
また、基本的にいつまでという決まりはなく、妊婦さんによって様々。妊婦さんの健康状態によって異なりますが、特に担当医の中止指示がなければ出産予定日間近でも参加は可能です。
中には予定日を過ぎてもマタニティスイミングを続けているママも。ただし、臨月はいつ生まれてもおかしくないため、できるだけ避けた方が安心です。
妊娠中は体調に波があり、無理をすることは危険です。妊娠中の運動は様子を見ながらおこないましょう。
マタニティスイミングには医師の診断書が必要
マタニティスイミングの開始前には、かかりつけの産婦人科の医師に相談し、診断書を発行してもらってください。スイミングスクールでマタニティスイミングをおこなう際、診断書がなければ参加できないことがほとんどです。
切迫早産など何らかの異常が見られたり、合併症を発症している場合は、マタニティスイミングによる運動はできません。必ず医師の許可を得てからおこないましょう。
また、気になる点は医師に相談できるように、事前にジムやスイミングスクールのコースや設備をチェックしておくのがおすすめです。
マタニティスイミングはどんなことをするの?
マタニティスイミングはインストラクターだけでなく、助産師が補助でついているジムやスイミングスクールが多いので、妊婦さんでも安心して泳ぐことができます。
マタニティスイミングを始める前に、まずはスクールの助産師が妊婦さんたちの体調チェックをおこないます。
ジムやスクールによって内容に違いはありますが、主に体温や脈拍の検査、体温測定、胎児の心拍測定などを確認し、水に入っても大丈夫かを確認します。
助産師の体調チェックが済んだ後、ストレッチや体操で念入りに身体をほぐしていき、水中に入ります。メニュー内容もジムやスクールによって様々ですが、主な項目は次のとおりです。
1.エクササイズ
アクアビクス、アクアエクササイズと呼ばれることもあるエクササイズは、プールに流れる音楽に合わせて身体を動かす運動です。
泳いだり浮かんだりするわけではなく、立った状態のままおこなうので、泳ぎに自信がない妊婦さんでも安心して参加できます。
2.スイミング
クロールやバタフライ、背泳ぎなどで泳ぐ運動です。泳ぎに自信のない水泳初心者の妊婦さんでも、丁寧に指導してくれますよ。
3.水中ウォーキング
水の中をゆったりと歩く水中ウォーキング。歩くたびに水圧が股関節やお腹をほどよく刺激してくれます。腰痛の予防・改善には後ろ向きでの水中ウォーキングがおすすめです。
4.フローティング
身体をプールに浮かべることをフローティングと呼びます。フローティングには浮き具を使用する方法と、使用しない方法の2通りがあります。
浮き具を使用するフローティングは身体を道具に預けて浮かせるためリラックスして楽しめます。一方で、浮き具を使用しないフローティングは、うつ伏せまたはだるま浮きをおこないます。
フローティングは腰痛の予防・改善に役立ちます。
5.出産時の呼吸法
マタニティスイミングでは、出産時に必要な呼吸方法を習得していきます。水に浮かびながらインストラクターの合図に合わせて練習します。
6.水中での座禅
出産時のいきみを有効におこなうための「息継ぎ」を練習します。大きく息を吸って、ゆっくりと水中に潜り、水中であぐら座りをします。
分娩時の力いっぱい目をつむったときに起こりやすい内出血を防ぐため、潜っている間は目を開けておこないます(ゴーグル着用)。
東京にあるマタニティスイミングのおすすめスクール5選
ここでは、東京でマタニティスイミングを行っているおすすめのジム・スイミングスクールを紹介します。施設により無料体験も実施しているので、まずは雰囲気を掴むにも参加してみるのはいかがでしょうか。
1.ドゥ・スポーツプラザ 豊洲

出典:dspnet.co.jp
スタジオで体重・血圧測定・問診などをおこない、安産体操後に水中ウォーキングや個々に合わせて水泳の練習をおこないます。さらに、水中座禅と呼吸法を隔週で習得。スクール終了後にはお風呂を利用することができるので、身体を十分温めてから帰ることができますよ。「妊娠経過証明書」「同意書」「母子手帳」を用意すれば、マタニティスイミングの無料体験にも参加できます。
●対象:妊娠16週を経過し、多動妊娠でない人
●月謝(税込):6,681円~(回数により変動あり)
●事務手数料(税込):4,400円
●日時:火曜・金曜 12:00~13:45(105分)
●公式サイトはコチラ
2.東急スポーツシステム たまがわ

出典:www.tokyu-sports.com
プログラムはマタニティスイムとマタニティアクアの2つがあります。内容は、むくみや腰痛などの軽減効果が期待されるスイムレッスン、体力向上に繋がるアクアビクス、水中座禅や呼吸法の習得など。問診・体調チェックは練習前後に必ずおこないます。妊娠中の不安なことを助産婦さんに相談することもできますよ。
●対象:妊娠14週を経過し、妊娠経過も良好な人
●月会費(税別):8,000円 ※追加:1回につき1,000円
●入会金(税別):5,000円
●入会登録料(税別):3,000円
●日時:月曜・木曜 10:15~11:45(90分)
●公式サイトはコチラ
3.フィットネスクラブ東京ドーム(LaQua ラクーア)

出典:www.laqua.jp
1回80分のトレーニングで、順調な妊娠・分娩を促します。毎週火曜日と土曜日には、日本保険医療大学客員教授・木村好秀先生と帝京科学大学医療学科部教授で助産師でもある齋藤益子先生が来てくれます。健康な産後1ヶ月~2年の人を対象とした、産後ケアのプログラムもあるので出産後にも通うことができますよ。
●対象:妊娠5ヶ月~8ヶ月の人
●月会費(税込):8,640円(月5回)/10,800円(月10回)
●入会金(税込):10,800円
●入会登録料(税込):3,300円
●日時:火曜・木曜・土曜 10:10~11:30(80分)
●公式サイトはコチラ
4.セントラルフィットネスクラブ下北沢

出典:www.central.co.jp
レッスン中は助産師が常駐しているので安心して通えます。水泳が苦手な初心者の人でもレベルに合わせて指導してくれます。担当医の中止指示がなければ、出産予定日付近まで参加可能です。見学体験もできるため、一度試してから参加を決めたい妊婦さんでも安心できます。
●対象:妊娠16週以降で妊娠経過が順調な人
●回数券制(税込) :15,120円(8回分)/8,640円(4回分)/2,160円(1回分)
●入会金(税込):3,240円
●日時:木曜・土曜 11:50~12:50(60分)
●公式サイトはコチラ
5.ナイス・スポーツ東京

出典:www.nice-sports.co.jp
スイム練習とリラックス法、水中座禅を行うマタニティスイミングレッスンです。週1・2・3回コースの中から好きな曜日が選択でき、休んでしまっても振替レッスンが参加可能。水温は四季を問わず29℃~31℃に決められており、お腹が張りにくい適温にしっかり調整されています。
●対象:妊娠16週以降で妊娠経過が順調な人
※妊娠36週目以降の人の体験・入会はできません。
●月会費(税込):7,020円(週1回)/9,180円(週2回)/10,800円(週3回)
●年会費(税込):2,160円
●1回体験(税込):540円※入会する際、キャッシュバックあり
●日時:月曜・水曜・金曜・土曜 11:00~12:00(60分)※体調チェック10:45~
●公式サイトはコチラ
マタニティスイミングで妊娠中も楽しく運動しよう
マタニティスイミングは、妊娠中の不快症状の予防や改善だけでなく、マタイティブルーやストレス発散にも効果的です。
助産師が常駐しているスクールでは、アドバイスや心配していた事が気軽に聞けたので、参加して良かったと感じている先輩ママも多くいます。
気になった妊婦さんは一度見学に行ってみるのもいいかもしれませんよ?マタニティスイミングで、来るべき出産に備え、楽しい妊娠生活が送れるとよいですね。
※1 参考文献:ますだ産婦人科 マタニティ スイミング