妊婦健診とは?頻度や回数、費用、検査内容について

妊娠中のママの健康状態や赤ちゃんの成長を定期的に確認するための妊婦健診。妊婦健診はいつから?頻度や回数は?費用や補助券はどこでもらえる?また、実際に健診でおこなう検査の内容も知っておきたいですよね。プレママが知っておきたい妊婦健診のあれこれについてご紹介します。

妊婦健診とは?

妊娠 妊婦健診

妊婦健康診査、通称「妊婦健診」では、妊娠中のママと赤ちゃんの健康状態や発育状態の確認をおこないます。さらに、病気の有無を調べるだけでなく、必要に応じて医師や助産師が妊娠生活の指導や、健康上のアドバイスなどもおこなっていきます。

例えば、妊娠中に発症する病気のひとつに妊娠高血圧症候群があります。妊娠高血圧症候群は重症化すると、脳出血や腎機能障害など大きな病気に繋がることも。

妊婦健診で毎回おこなう血圧チェックにおいて、ママの体の異常に早く気が付くことができれば、病気の悪化を防ぐことが可能です。

ママの体の異常や赤ちゃんの発育の問題などは、病院で検査をしなければ判明しないことがほとんど。病院の指示に従い、妊婦健診を毎回受けるようにし、ママや赤ちゃんに異常や問題がある場合には早めに対応することが大切です。

妊婦健診はいつから?

妊婦健診 いつから

平均して妊娠8~10週頃に胎児の心拍が確認でき、医師による妊娠の確定診断を受けて出産予定日がわかったら、自治体に「妊娠届出書」を提出し母子手帳と妊婦健診の補助券(妊婦健診受診票)を受け取ります。その次の受診から妊婦健診のスタートです。

妊娠の確定診断を受けるまでの検査は妊婦健診には該当しません。

妊婦健診の頻度と回数

妊婦健診 回数

妊婦健診の回数は、一般的に全部で14回前後。厚生労働省では次のような妊婦健診スケジュールを例として示しています(※1)。

  • 妊娠初期(妊娠8週~妊娠23週):合計4回を4週間に1回
  • 妊娠中期(妊娠24週前後~妊娠35週):合計6回に2週間に1回
  • 妊娠後期(妊娠36週前後~出産まで):合計4回前後に1週間に1回

あくまで目安なので、ママや赤ちゃんの健康・成長状態の様子によって妊婦健診の頻度や回数が異なります。

妊婦健診の内容は何をするの?

妊婦健診 診察

妊婦健診の流れや検査項目は病産院によって異なりますが、ここでは一般的な妊婦健診の内容をご紹介します。

体重測定

体重がリスクのない範囲で増加しているかをみます。妊娠中の肥満は妊娠高血圧症候群などの合併症を招いたり、難産になるリスクがあります。

血圧測定

血圧測定は妊娠高血圧症候群の早期発見にも繋がるため、妊婦健診で毎回おこないます。最高血圧140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合は妊娠高血圧症候群が疑われます(※2)。

尿検査

尿検査でわかることは、妊娠反応(妊娠初期)・尿たんぱく・糖尿・血尿の有無などです。本来尿に出てこない糖やたんぱく、血液成分などの反応があれば、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の可能性が考えられます。

問診

産婦人科の担当医師から、異常の有無について問診を受けます。つわりの状態やお腹の張りなど、気になることがあれば医師に相談します。

浮腫検査

むくみ(浮腫)が出ているかを確認します。足の甲やすねを押し、へこみ具合をみます。むくみがあまりにもひどい場合は、静脈癌や妊娠高血圧症候群の可能性が考えられます。

経腟超音波検査(妊娠初期)

12週以前は胎児が小さいため、経腟エコーを使って確認します。経腟エコーでは赤ちゃんの大きさ・位置・心拍の状態などが確認できます。

経腹超音波検査(妊娠中期以降)

妊娠12週以降は、お腹の上からエコーをあてて赤ちゃんの様子を検査します。病産院によっては、3D・4Dエコーを使って、赤ちゃんが手足を動かしている様子や顔つきまではっきりと見せてもらうことができます。

腹囲・子宮底長測定

妊娠中期頃から始まる検査です。妊婦さんのお腹の大きさと子宮底長(恥骨結合の上端から子宮底の最後部までの距離)を測定します。赤ちゃんの成長過程や羊水の量を検査します。

妊婦健診と併せておこなわれる各種検査内容について

血液 検査

上記のような定期妊婦健診で毎回おこなわれる検査に加えて、妊娠期に応じた妊娠中のスクリーニング検査があります。妊婦健診とは別途費用がかかってくるため、詳しくは病産院に確認しましょう。

妊娠初期検査(妊娠8~14週)

妊娠初期検査では、血液検査で貧血はないか、風疹の抗体はあるか、またHIVやトキソプラズマ等、感染症の有無を調べます。また、妊娠初期検査において、子宮頸部がんの検査が併せておこなわれます。

妊娠中期検査(妊娠20~24週)

妊娠中期検査では、内診で膣内分泌(おりもの)を採取して出産に異常をきたす病気をしていないかを調べます。

妊娠後期検査(妊娠28週~)

妊娠後期検査では、血液検査にて貧血はないかなど、また内診にてクラミジアの検査等をおこないます。

妊娠末期検査(妊娠34週~)

妊娠末期検査では、血液検査で血算値等を検査し、及び内診にて膣内分泌を採取します。

NST:ノンストレステスト(妊娠37週以降)

妊娠37週以降の妊婦健診では、NST(ノンストレステスト)をおこないます。お腹にベルトを巻いて、赤ちゃんの心拍数や陣痛の有無を検査します。

妊婦健診の費用はどのくらい?

妊婦健診 受付
費用

妊婦健診は病気やけがの治療ではないため、保険適用にはならず自費診療です(妊娠高血圧症候群、切迫早産、糖尿病合併などの保険扱いを除く)。

定期妊婦健診にかかる費用は初診料または再診料+妊婦健診料+超音波検査料で5,000~8,000円(病産院によって異なります)。これに、妊娠期に応じた血液検査等をした場合は、10,000円を超える場合もあります。

このように妊婦健診にかかる費用は高額となるため、自治体(市区町村)からの助成制度があり、母子手帳と一緒にもらえる「妊婦健診受診票」を使用すると、自己負担額が軽減されます。

助成額は自治外によって異なりますが、病産院によっては定期妊婦健の費用が助成上限額内でおさまる場合も。

全部で14回前後となる妊婦健診における自己負担額は、一般的にはおよそ5~10万円となります。

妊婦健診で使用する「婦健診受診票(補助券)」とは?

妊婦健診 補助券

▲妊婦健康診査受診票(東京・世田谷区)

自治体で交付される「妊婦健康診査受診票」、いわゆる「受診票」「補助券」「チケット」と呼ばれるものは、14回分の妊婦健診の補助があります。もらった受診票を産婦人科の会計窓口に出すことで妊婦健診の費用が軽減されます。ただし、助成費用や内容は自治体によって異なってくるので確認を。

定期妊婦健診の場合は、その費用の多くをこの補助でまかなうことが可能です。しかし、妊婦さんの状況によっては、助成項目外の検査をおこなうことがあるため、その場合は追加で自己負担が発生します。

病産院によっては、クレジットカードの使用に下限額をもうけている場合などがあるため、念のため現金を多めに持って行きましょう。

妊婦健診受診票のもらい方

妊婦健診受診票は、自分が住んでいる市区町村の窓口で交付されます。病産院で妊娠の確定診断を受けたら、市区町村の窓口に妊娠届を提出し、母子手帳と一緒に妊婦健診の受診票を受け取ります。

母子手帳と妊婦健診の受診票は市役所や区役所のほか、保健センターなど指定の窓口で受け取れる場合もあります。

また、母子手帳と妊婦健診受診票は旦那さんが代理で受け取ることもできます。体調が悪い場合や仕事が休めない場合は、旦那さんに協力してもらえると助かりますね。代理で受け取るときは本人確認ができるものなど必要になるものがあるので、事前に確認しておきましょう。

妊婦健診に行くときの服装

妊婦健診 服装

妊婦健診の服装に特に決まりはありませんが、診察や検査がしやすい服装で行くとスムーズです。

超音波検査ではお腹を、血液検査では腕を出す必要がありますので、体にフィットした服装よりも、ゆとりのある服装の方がおすすめです。

内診することを考えると、オールインワンなど脱ぎにくい服装は避けた方が無難です。着脱がしやすい服装で行きましょう。できればワンピースよりも上下セパレートの服装の方が脱ぎ着しやすいですよ。

妊婦健診に行くときの持ち物

母子手帳

母子手帳、病院の診察カード、健康保険証、妊婦健診受診票(補助券)、現金は必ず持っていきましょう。診察の内容によっては、助成対象外の検査をおこなう場合があるので、現金は多めに持っておくと安心です。

母子手帳には体重や血圧、検査結果などを記録します。妊婦健診は保険適用ではありませんが、検査の結果、異常があり、お薬が処方される場合などは保険診療となりますので、保険証は毎回持参しましょう。

また、待ち時間が長いこともあるので、温度調節ができるストールやカーディガンなどもあると便利です。つわり対策の飴やガム、次回の予約のためのスケジュール確認ができるもの、医師や看護師に確認したことをメモするための筆記用具なども持って行くと、いざという時に安心ですね。

妊婦健診に旦那さんの付き添いはアリ?

夫婦 付き添い

妊婦健診を受けるのはママなので、旦那さんが必ず一緒に行く必要はありませんが、ママの体調が悪いときは、旦那さんに付き添ってもらうと安心です。また、一緒にエコーで赤ちゃんの様子を見たり、夫婦で医師に相談したいことがあるときにも、同席してもらうとスムーズですね。

ただし、待合室でのマナーには気を付けたいところ。産婦人科内での男性の振る舞いは目につきやすいようです。旦那さんに付き添ってもらうときは、待合室がいっぱいの場合、妊婦さんに席を譲るなど周囲への配慮に気を配りましょう。

妊婦健診はママと赤ちゃんの健康を守る大切なもの

妊娠 妊婦健診

妊婦健診は妊娠すると必ず毎回受ける必要があります。週数ごとに必要な検査や診察が違ってくるので、定期的に健診を受けることが何よりも大切です。

妊婦健診を受けずに出産となった場合、妊娠中の経過がわからず必要な治療の判断が遅れたり、本来防げるはずの病気の治療機会を失ったりと非常に危険です。

妊婦健診で何回も病院に行くのは大変ですが、ママと赤ちゃんの健康を守る大切なもの。無事に出産を迎えるためにも、きちんと妊婦健診を受けるようにしましょう。

※1 参考文献:厚生労働省 妊婦健診Q&A
※2 参考文献:山王クリニック 妊娠中に起こりやすい病気

シェリールママをフォローして
最新情報を受け取ろう

Twitter