妊娠中と産後のマタニティブルーとは?セルフ診断チェック項目

妊娠中や産後に不安な気持ちが続く、なぜかイライラする。マタニティブルーは自分でコントロールすることができないために、とまどってしまうもの。今回は、マタニティブルーについて、いつからいつまで、原因、セルフ診断ができるチェック項目、夫との関わり方、解消法、さらには症状が発展してしまった際の「産後うつ」についてもご紹介します。

マタニティブルーとは? いつからいつまで起こる症状?

マタニティブルー 悩み

妊娠中や産後に情緒不安定になることをマタニティブルーといいます。「マタニティブルーズ」や「妊娠ブルー」などとも呼ばれます。

マタニティブルーが起こりやすい時期は、妊娠中であれば妊娠初期と妊娠後期、産後は出産から10日をピークに、1ヶ月もすると徐々に解消されていくといわれています。

また、妊娠中だけマタニティブルーになる人や産後だけに起きる人、妊娠中から産後まで長期にわたって続く人など、人によって時期や期間、症状の度合いが異なります。

マタニティブルーの原因は?

原因 ?

ホルモンバランスによる乱れ

マタニティブルーは、ホルモンバランスの乱れが主な原因と考えられています。

妊娠・出産によって、女性の体内ではホルモンバランスが劇的に変化しています。ホルモンバランスの変化は、体調だけでなく精神的にも影響を与えます。

妊娠・出産への不安

妊娠した喜びの反面、変わっていく自分の体に対する心配や、出産や産後への不安が大きく募ります。つわりによる体調不良も精神的なストレスを抱える一因に。

特に初めての妊娠であれば誰しもが不安になるものなので、「自分だけではない」と思うことが大切です。

疲れや育児ストレスの蓄積

出産直後のママの体は消耗が激しく、回復には時間がかかります。一方で、産後は育児に追われる生活が続きます。

慢性的な睡眠不足、疲れ、慣れない育児へのストレスが蓄積するとマタニティブルーを発症してしまうことが。

生活環境・人間関係の変化

出産に伴う様々な環境の変化がマタニティブルーの原因になることも。

出産によって仕事から離れたり、外出が難しくなったり。社会から取り残されたような錯覚をし、孤独を感じることもマタニティブルーの原因です。

夫や家族との温度差

妊娠・出産によって女性の生活は大きく変わったのに対し、家族である夫は、女性から見ると変わらない生活を送っていることにイライラを感じることも少なくありません。マタニティブルーをきっかけに、離婚に発展してしまう夫婦も少なからずいます。

育児・家事を上手に分担をして協力していくことが大切です。両親(義父母)との関わり方にストレスを覚えることもあります。

このほか、マタニティブルーは真面目な人や責任感が強い人に多く見られる傾向があります。育児に一生懸命になるあまり、赤ちゃんの成長や将来などが心配になり、不安を感じることがあるかもしれません。

マタニティブルーのセルフ診断チェック項目

マタニティブルー 症状 チェック

マタニティブルーの症状は個人差があり様々です。以下にあてはまるチェック項目が多い場合は、マタニティブルーが疑われるため、気分転換をしたり少しずつ解消していきましょう。

  • 些細なことで不安な気持ちになる
  • イライラして落ち着かない
  • 涙もろくなり、理由もなく涙が出る
  • 自分自身を責めてしまう
  • やる気が出ない
  • 何も手につかない
  • 外出がおっくうになる
  • 食欲低下(または食欲増進)
  • 寝付けない、眠りが浅い
  • 夫や両親(義父母)の発言・行動にイライラする

マタニティブルーの解消・対処法は?

女性

妊娠中や産後は、いつもより心も体もペースを崩しがちに。マタニティブルーの解消には、無理をしないこと、何事もゆったりした気持ちで臨むことを心掛けましょう。

何事も「完璧」を求めない

産後は、ママによる赤ちゃんのお世話が不可欠ですが、すべてにおいて完璧を求める必要はありません。

特に第一子では何事も神経質になりがちですが、第二子以降では案外ゆったりとリラックスして育児に臨めるもの。周囲と比べずに、少しずつ育児に慣れていくことも、マタニティブルー解消の第一歩ですよ。

夫や周囲の協力を得る

夫や周囲から「育児はママがやって当然」という空気を感じてしまうかもしれませんが、一人で抱え込むとプレッシャーになってしまいます。

特に一番身近な存在である夫とは、話し合いの機会を頻繁に持つようにし、育児や家事をできるだけ分担するなど協力してもらいましょう。

時には、一人になれる時間をつくってもらい、趣味に没頭したり買い物に行ける時間があればよいですね。

自治体の相談窓口を利用する

各自治体では、子育てに関する相談窓口を設けています。母子保健コーディネーターや保健師などの専門家が、マタニティブルーのこと、また母乳育児や離乳食など具体的なことまで相談に乗ってくれます。電話での相談窓口もあります。

赤の他人だからこそ気軽に話せて、第三者の意見を聞くと気持ちがらくになるかもしれませんよ。

自然に身を任せることも大切

妊娠・出産に関する不安は、多かれ少なかれすべての妊産婦さんが経験すること。マタニティブルーは仕方のないことだと割り切って考えることも必要です。

産後は、忙しい育児に追われているとマタニティブルーどころではなくなっていた…なんてこともありますよ。

マタニティブルーが治らない?産後うつへの発展

マタニティブルー 治らない 病院

マタニティブルーが産後1ヶ月以上続いてしまう場合、産後うつに発展している可能性があります。産後うつの症状例としては、以下が挙げられます。

  • 強い不安感、絶望感
  • 消えてしまいたい、死にたいと感じる
  • 育児に手がつけられない
  • 赤ちゃんに愛情が感じられない

さらに、産後うつでは不眠、拒食、過食、頭痛などの身体的な強い症状が現れることが。

産後うつの原因は、マタニティブルーと同様に、ストレスや子育てへの不安、周囲のサポートが不十分であることなどが挙げられます。最悪のケースでは、自殺を図ったり、赤ちゃんに暴力や手をかけてしまう場合も。

厚生労働省のeヘルスネットによると、うつ病の治療には、抗うつ薬などの治療薬を使うことが一般的であるものの、安易に妊娠中・授乳中に薬を飲むことができないために、現在では治療薬に対して、内服時期や副作用などの医療エビデンスが蓄積されつつあるとのことです。また、薬以外にも、うつ病に効果的な心理療法が確認されつつあります。

マタニティブルーの症状が長期間治らない場合は、最悪の事態を避けるためにも、我慢をせずに専門医を受診し、適切な治療法について相談しましょう。

マタニティブルーは我慢しないで

女性

マタニティブルーは、妊娠中や産後、いつ・どんな人にも起こり得ます。ホルモンバランスの変化によるものなので、自分を責める必要はありません。

誰しもいきなり完璧なママになれるわけではないので、ゆっくりとそれぞれのペースで親子の関係を築いていきましょう。

またマタニティブルーは一過性のもので、大半が自然と解消していきます。深刻に悩み過ぎていると産後うつに発展したり悪化してしまうかもしれません。辛いことに対しては我慢せずに「辛い」と口にして、ときには夫や周囲に甘えて頼りながら、ゆったりとした気持ちで乗り越えていきましょう。

※1 参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット|妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療

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