妊娠初期になりやすい頻尿の原因と対策、症状はいつからいつまで?

妊娠すると頻尿を訴える妊婦さんが多いです。お腹の中に赤ちゃんが宿ると、ママの身体には様々な変化が現われます。つわりが代表的な妊娠初期症状として挙げられますが、それ以外にも、頻尿や残尿感、尿漏れといった尿に関する悩みを持つことがあります。今回は、その原因や頻尿はいつまで続くのかなど、適切な対策法についてご紹介します。

妊娠初期に多い頻尿の症状とは?

妊娠初期 お腹 子宮

そもそも一般的に頻尿とは、日本泌尿器科学会によると(※1)、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を指すそうです。とはいっても排尿回数には個人差があるため、自身でいつもより尿が近く感じ、トイレに行く回数が多い場合には頻尿といえます。

頻尿による尿意は時間帯を選んでくれないため、夜中に目が覚めてしまうこともあり、頻尿により寝不足になってしまう妊婦さんも。

また、残尿感とは、実際に膀胱に残尿がある・なしとは関係なく、尿が出きっていない、残っている感じがある症状を指しています。尿漏れは「尿失禁」ともいわれますが、自分の意志とは関係なく尿が漏れてしまう症状です。くしゃみや大声を出すなど、ふとした瞬間に尿漏れをすることもめずらしいことではありません。

妊娠すると多くの妊婦さんが頻尿や残尿感、尿漏れを経験しますが、中でも症状を多く感じやすい時期が妊娠初期だといわれています。尿に関する悩みは、恥ずかしくなかなか人に相談しづらい問題ですが、自分だけではないことだと理解しましょう。

なお、妊娠すると、尿の色が濃くなった、尿のにおいがきついと感じる妊婦さんもいますが、過度に心配する必要はありません。色が濃くなったと感じる場合は、水分不足であることが考えられるため、水分を意識的に摂るようにしてください。

妊娠による頻尿はいつからいつまで?

手帳 いつから いつまで 時期

妊娠初期

妊娠初期の頻尿はいつから始まるのか、個人差があるものの、早い人では生理予定日あたりから症状を感じる人がいます。つわりが感じるようになる頃には、他の妊娠初期症状と併せて頻尿に悩まされることが多いです。

妊娠中期

妊娠初期よりも安定期以降は、お腹が大きくなってきて膀胱が子宮に圧迫され頻尿が悪化しそうなイメージがありますが、意外にも妊娠中期以降は頻尿が落ち着くという妊婦さんが多いようです。妊娠中期以降は、子宮の位置が上がり胸の辺りまでお腹が大きくなります。このことから膀胱が圧迫されにくくなるため、頻尿が緩和するようです。

妊娠後期

ただし、妊娠後期になると、出産に備えて子宮の位置がまた下がってくるので、再び頻尿を感じやすくなります。

産後

妊娠中の頻尿や残尿感、尿漏れの症状は出産するまで続く人が多いですが、実は産後にもしばらく症状が続くという人もいます。早期改善には骨盤底筋を鍛えると効果的です。

妊娠初期の頻尿の原因とは?

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妊娠すると頻尿や残尿感、尿漏れを感じやすい原因には、妊娠中の身体の変化が大きく関係しています。

原因1.大きくなった子宮が膀胱を圧迫する

妊娠すると子宮が大きくなると、子宮の近くに位置する膀胱を圧するために、尿意をたびたび感じるようになります。また膀胱が変形したことにより、残尿感を訴えるようになります。

原因2.腎機能の活性化

妊娠すると胎児の成長を促すために、血流量が一気に増えて腎機能が活発になります。その影響で排尿量も一気に増えて、排泄されやすくなることで頻尿傾向が強くなります。

原因3.ホルモンの影響

妊娠中は、妊娠を継続するために必要なホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)が、たくさん分泌されるようになります。このホルモンには、出産に備える体づくりをしてくれる以外にも、子宮や膀胱を支える骨盤底筋を緩める働きや利尿作用を高める働きがあります。

妊娠初期の頻尿を対策するには?

水分

生理用ナプキンや尿漏れパッドを使う

頻尿や尿漏れが心配であれば、生理用ナプキンや尿漏れパッド・ライナーを使いましょう。症状がひどいようであれば、替えの下着を持ち歩くと安心ですね。精神的な安心感も頻尿を改善に役立ちます。

こまめにトイレへ行く

トイレは我慢せずに、行けるタイミングでこまめに行くようにしましょう。尿意を感じてからでは遅いときもあります。また、トイレを我慢しすぎると膀胱炎になってしまうことも(以下で詳しくご紹介します)。

カフェインを控える

カフェインは利尿作用の強い飲み物です。また、妊娠中はカフェインの過剰摂取による胎児への影響も心配されているため、頻尿を感じている人は特に控えておきましょう。最近では、デカフェ(カフェインレス)やノンカフェインのコーヒーや紅茶も販売されているため活用してみてください。

体を冷やさない

体の冷えは尿意を感じやすくなり、妊婦さんにとっては母子にとっても冷えは大敵です。季節に関わらず、外出時には1枚羽織れるようなアイテムを常備しておくとよいでしょう。特にお腹の周りを冷やさないように気を付けてくださいね。

骨盤底筋を鍛える

尿漏れには、骨盤底筋を鍛えるトレーニングが効果的です。膣や肛門を「キュッ」と締めるイメージで、尿道を締めて尿漏れを改善します。仰向け、椅子に座ったまま、電車での移動中など、どこででもできる簡単な運動なので、妊娠初期から意識して取り組むとよいですよ。

妊娠中の頻尿が膀胱炎を引き起こすことも

トイレ

もともと女性は膀胱炎になりやすいですが、妊娠中も引き起こしやすいといわれています。

膀胱炎は、ストレスや疲労がたまることで免疫力が落ち細菌に感染すること、またトイレを我慢することで膀胱内の細菌が増えることが原因で発症します。妊娠中もホルモンバランスが崩れているために、免疫力が低下しているため、最近が尿道に感染しやすく膀胱炎を引き起こしてしまうことが。妊娠初期からの頻尿も膀胱炎の一因です。

膀胱炎がお腹の赤ちゃんに与える影響は確認されていませんが、放置せずに治療することが必要です。膀胱炎の治療には、抗生物質が使われます。

妊娠初期の頻尿の症状とは異なり、膀胱炎にはいくつかの特徴があります。以下の症状に当てはまることが多い人は、かかりつけの産婦人科に相談してみてください。

膀胱炎の症状(一例)

  • 頻尿
  • 残尿感
  • 排尿時の痛み
  • 尿が白く濁っている、血が混ざっている

妊娠初期の頻尿は我慢しないで

妊婦 お腹 マタニティライフ

妊娠初期に感じやすい頻尿は、仕事をしていたり、頻繁にトイレへ行けない妊婦さんにとっては深刻な悩みです。また、夜中に何度もトイレへ行きたくなると、睡眠不足になってしまうことも。

頻尿がストレスにならないように、できるだけこまめにトイレへ行くように心掛けてください。排尿を我慢すると膀胱炎になってしまう可能性もあるので、うまくつきあっていきたいものですね。

※1 参考文献:日本泌尿器科学会 尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~

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