パッチテストのやり方とは?赤ちゃん・敏感肌の化粧品チェック

パッチテスト 赤ちゃん

皮膚が薄く乾燥しがちな赤ちゃんや、肌のバリア機能が弱い敏感肌の人、アレルギー反応が出る人にとって化粧品は、とくに慎重に選びたいもの。そこで必要となるのがパッチテストです。

今回は、自宅でできる簡易パッチテストのやり方や、皮膚科でおこなう場合の価格相場などについてご紹介します。

– 目次 –

パッチテストとは?

お昼寝をする赤ちゃん

初めて使用する化粧品に含まれる成分に対して、アレルギー反応の有無(赤みや痒み、かぶれなど)を事前に調べるテストを「パッチテスト」と呼びます。

パッチテストには、自宅で簡単にできる簡易パッチテストから、皮膚科などの専門医でおこなえる本格的なパッチテストもあります。

パッチテストは赤ちゃんから大人まで必要!?

笑顔の赤ちゃんと遊ぶママ

敏感な肌にとって、肌状態をよくするためのスキンケア商品がかえってダメージを与えてしまう可能性があります。使用前には、化粧品に含まれている成分が肌に合うかを事前に確かめる「パッチテスト」をおこないましょう。

特に皮膚が未熟な赤ちゃんや敏感肌の人は、初めて使用する化粧品を使う際にパッチテストをおこなうことをおすすめします。

赤ちゃんの肌

赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の約半分ともいわれており、皮脂膜や角質層が薄いため、非常に乾燥しやすいです。さらに、バリア機能が未熟でダメージを受けやすくなっているため、保湿ケアや紫外線対策は必須。

しかし、ベビーローションや日焼け止めなどを初めて使う場合は、どんなにやさしい成分や低刺激な商品でも、事前にパッチテストをおこなってあげましょう

アレルギー反応が出るかどうかは個人の体質にもよります。赤ちゃんの体質や肌質を知るためにも、初めてのアイテムを使用する場合は、必ずパッチテストをしてあげましょう。

敏感な大人肌

加齢により敏感肌で悩む女性は多くいます。年齢とともに肌のターンオーバーの周期が遅くなり、乾燥しやすくなります。さらに乾燥が進むと、肌のバリア機能が弱るため、刺激に対して敏感になってしまいます。

また、特定の成分に対してかぶれたり、赤くなったりとアレルギー反応を起こしてしまう人も、パッチテストをおこないましょう。化粧品を変えるときは、まずトライアルセットなどでパッチテストをおこなってから切り替えるのがおすすめです。

自宅で簡単!基本的なパッチテストのやり方

スキンケアをしている赤ちゃん

ここでは、自宅でも簡単におこなえる簡易パッチテストの方法をご紹介します。赤ちゃんやアレルギー、敏感肌の人はぜひ試してみてください。

赤ちゃんのパッチテスト

1.清潔な肌に化粧品を塗る

入浴後の肌が清潔な状態で、赤ちゃんの二の腕や太ももなどの皮膚のやわらかい箇所に、日焼け止めもしくはベビーローションを10円玉ほどの大きさに塗ります。

2.時間を置く

24時間おきに塗った箇所の様子を確認します。

3.肌が敏感な箇所にも塗る

48時間後、赤みなど異常がなければ、皮膚が敏感な顔や首などにも薄く塗ります。その後も皮膚に変化がなければパッチテスト完了です。

始めの段階で赤みやかぶれが見られた場合は、すぐにパッチテストの使用を中止し洗い流しましょう。

アレルギーや敏感な大人肌のパッチテスト

1.清潔な肌に化粧品を塗る

入浴後の肌が清潔な状態で、化粧品を二の腕の内側に10円玉大ほど塗ります。

2.時間を置く

24時間おきに塗った箇所の様子を確認します。

3.肌が敏感な箇所にも塗る

48時間後、赤みなど異常がなければ再度二の腕の内側に塗ります。その後も皮膚に変化がなければパッチテスト完了です。途中で皮膚に炎症がでた場合はすぐに中止してください。

生理中はホルモンバランスの影響で肌の変化が大きくなりパッチテストの判断が難しくなります。生理が終わった日から1週間は期間をあけておこないましょう。

アイテム別パッチテストの方法

基本的なパッチテストのやり方は上記の通りですが、アイテムによって方法が異なります。

化粧水・乳液・美容液二の腕など紫外線が当たらない部分に直接塗布する
クレンジング、石鹸、シャンプー原液をそのまま使うのではなく、精製水で薄めたものをガーゼに染み込ませるか、絆創膏のガーゼ部分に塗ったものを二の腕に貼り経過を見る
ヘアカラー商品説明書に従いパッチテストを行う

パッチテストで判断できること

タオルで洗顔後の顔を拭く女性

自宅での簡易パッチテストでアレルギー反応が見られた場合にわかることは、この化粧品に含まれているいずれかの成分にアレルギーの可能性があることです。

しかし、アレルギーの反応が出たからといって、記載されている成分表からむやみに「この成分が悪い」と決めつけるのは適切ではありません

肌に合わない成分を突き止めるには、皮膚科でパッチテストをおこなうことをおすすめします。

皮膚科でおこなえる本格的なパッチテスト

手を組み問診する医師

皮膚科などの医療機関では、セルフで行う簡易パッチテストよりも本格的なパッチテストをおこなうことができます。

一般的な医療機関でのパッチテスト

普段使用している化粧品などを持参し、専用のフィルムに乗せて皮膚に貼り付けます。そのまま48時間貼り付けたままにし、再び医療機関に行き、皮膚が何により赤くなっているかを調べていきます。

かぶれの原因となっている製品が判定したら、再びパッチテストをおこない、かぶれの原因成分を特定することも可能です。

検査日は事前に確認しよう

パッチテストは、クリニックごとに実施する曜日や時間が決まっていることが多いため、お近くのクリニックの診療日時を事前に確認しておきましょう。

検査中はシャワーや入浴ができない場合もあるので、検査前に入浴しておくことをおすすめします。ただし、妊娠中はパッチテストを受け付けないクリニックが多いので、非妊娠時におこないましょう。

パッチテストの料金目安

料金の目安は、初診料、検査料、パッチテスト実施料などがかかり、保険適用の個人負担で数千円が目安となります。ただし、クリニックによって受診内容は異なるので、詳細はお近くのクリニックへ問い合わせてください(保険が適用されない場合もあります)。

使用前のパッチテストで肌に合った化粧品選びを

赤ちゃん ママ

いかがでしたか?自宅でおこなえる簡易パッチテストなら簡単にできるので、ぜひ試してみてくださいね。

いくら無添加や低刺激のものを選んでも、人によっては肌荒れを起こす場合もあるので、自分の肌に合ったものを選ぶのが大切です。

使用前のパッチテストで肌質を知ることにより、赤ちゃんもママもより安全な化粧品選びをしていきましょう。

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