赤ちゃんの水いぼの症状や原因、治療方法は?

きれいでもちもちな赤ちゃんの顔や体の肌に突如として現れる白色・透明のプツプツ。水いぼは、生命にかかわる危険な病気ではないものの、赤ちゃんや子供に発生しやすく、接触感染やタオルの共有でも感染してしまう可能性が。今回は、赤ちゃんの水いぼの症状や原因、治療法についてご紹介します。

赤ちゃんの水いぼの症状とは?

赤ちゃん 泣く

水いぼは専門用語で「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と呼ばれています。伝染性軟属腫ウイルスに感染してできる皮膚病です。一般的にいわれる「いぼ」とは見た目や感触が違います。

いぼは表面がカサカサとして硬くなっているものの、水いぼは表面に光沢がある白色または透明の直径数mm~5mm程度の盛り上がりができ、中央がやや硬くへこんでいます。炎症を起こしジュクジュクすることも。

また、通常のいぼは手のひらや足の裏などの手足にできることが多いものの、日本皮膚科学会によると(※1)水いぼは手のひらや足の裏にできることはないそうです。

水いぼは全身、特に脇の下や脇腹、外陰部など皮膚がこすれやすい部分に症状が出やすいです。ウイスルが付着した手指で顔に触ることで、顔や頭にも水いぼが感染してしまうケースが少なくありません。指が触れるところにはどこでも水いぼができる可能性があります。

水いぼ自体は赤ちゃんにとって痛みやかゆみはなく、皮膚病なので生命にかかわるような危険な病気ではありません。ただし、あせも肌やアトピー性皮膚炎に感染しやすく、その場合は激しいかゆみを伴います。

水いぼをかきこわしてしまうと、いぼの中にはウイルスが潜んでおり、全身の他の部分へ感染することで症状が広まる、「とびひ」が起こる可能性があります。

赤ちゃんの水いぼの原因は?

ウイルス 感染

赤ちゃんの体や顔に水いぼが現れるのは、病気やストレスによるものではなく、「ポックスウイルス科」に属する伝染性軟属腫ウイルスに感染することが原因です。

水いぼの原因である伝染性軟属腫ウイルスは様々な場所に存在しており、感染力は他のウイルスに比べて低いものの、免疫力が低く抗体を持っていない赤ちゃんや小さな子供に発症しやすいといわれています。さらに、あせもやアトピー性皮膚炎を発症している赤ちゃんは、皮膚のバリア機能が低下しているため、水いぼができやすいのです。

水いぼの感染経路

水いぼの感染経路として挙げられるのは、感染者の皮膚と直接接触すること、接触感染があります。兄弟や保育園のお友達との肌との触れ合いも感染経路のひとつ。大人であれば抵抗力があるために感染することは少ないものの、免疫が落ちている場合や赤ちゃんであれば感染する可能性があります。

さらに、ウイルスが付着した物を介しても感染します。例えば、感染者が使用したタオルや玩具に触れることで感染することも。

なお、日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会の統一見解によると(※2)、同じお風呂や保育園のプールに入ったからといって、水を介して水いぼが感染することはないと考えられています。ただし、ビート版や浮き輪を介したり、肌の露出が多いお風呂やプールで接触感染する可能性は否定できないでしょう。

赤ちゃんが水いぼの治療法は?自然治癒する?

ピンセット 治療

赤ちゃんの水いぼの治療法は皮膚科の医師によっても見解がわかれており、正解・不正解もありません。主に、抗体ができるまでを待つ自然治癒か、ピンセットで取る治療法がとられます。

いくつかの治療法には、それぞれメリットとデメリットの双方があります。治療法の中には、赤ちゃんや小さな子供には痛みや負担がかかることがあるため、病院で医師と相談して進めましょう。決して自己判断で水いぼをつぶしたりしないでください。

以下では、代表的な水いぼの治療法をご紹介します。

自然治療

水いぼは抗体ができれば自然に治るため、自然治癒を待つ方法があります。抗体ができるまでには個人差があり、数ヶ月~1年ぐらいかかります。赤ちゃんに治療の負担がかからない一方で、その期間に、水いぼが増えたり炎症しかえって悪化する可能性があります。そのため医師によっては、積極的に早期治療(水いぼを取る)を推奨する場合も。

ピンセットで取る

代表的な水いぼの治療法にピンセットやピンセットなどでつかみ取る方法があります。麻酔テープを使うものの、赤ちゃんにとっては痛みや精神的な負担に。しかし、水いぼが増えてしまうと余計に負担となってしまうため、できるだけ数が少ないうちに水いぼを除去する方がよいとも考えられています。

冷凍凝固療法(液体窒素で水いぼの異常組織を壊死させる)

液体窒素とはマイナス196度の窒素の液体を綿棒等に染み込ませて、患部に当てて急激に冷却させることで、水いぼ組織を壊します。ピンセットよりは簡単に処置が終わるものの、同様に治療と治療後に痛みがあるため赤ちゃんにとっては負担に。

漢方薬、ハトムギ茶をのむ

漢方薬は赤ちゃんには使えない場合が多いものの、5歳以上の子供には水いぼのウイルスに効果があるとされる「ヨクイニン」などの漢方薬が処方されることがあります。ただし、効果が出るのに数ヶ月間かかること、漢方薬の対象年齢が制限されているデメリットが。小さな子供に毎日薬を飲ませることに負担を感じるママもいるでしょう。

また、赤ちゃんには漢方薬の代わりに、ヨクイニンの成分が含まれているハトムギ茶がよいという声も。ハトムギ茶はカフェインゼロなので、赤ちゃんにも安心して飲ませることができます。

赤ちゃんの水いぼは病院を受診しよう

病院 皮膚科 小児科 医師

水いぼは赤ちゃんや小さな子供に起こりやすい症状ですが、見た目が痛々しいために、ママはとても不安な気持ちになってしまいます。しかし、水いぼは命にかかわる重篤な病気ではないため、まずは焦らずに落ち着いて対処しましょう。自己判断で水いぼをつぶしたりせずに、病院を受診し、適切な治療法を医師に相談してください。

また、水いぼは上記でご紹介したように、他の部分や他の人に感染する可能性があります。赤ちゃんが水いぼをかきこわさないように爪は常に短く切っておき、保育園のお友達などへの配慮も大切です。

※1 参考文献:公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?
※2 参考文献:日本臨床皮膚科医会 皮膚の学校感染症について

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