ベビーオイルの成分は?植物性とミネラルオイル(鉱物油)の違い
ベビーマッサージや赤ちゃんの保湿ケアに使われるベビーオイルは、どんな成分でつくられているのかご存知でしょうか?
ベビーオイルの主成分は「植物性オイル」と「ミネラルオイル(鉱物油)」との2種類に分類されますが、今回はその成分や作用の違い、おすすめの使い方などをご紹介します。
– 目次 –
ベビーオイルの主成分は2種類に分けられる
赤ちゃんのベビーマッサージや保湿、おしりまわりのケアなどに欠かせないベビーオイルは、その使い道の多様性から、大人の女性でも愛用するほど人気ですよね。
ベビーオイルの特長といえば、デリケートな赤ちゃんにも使えるほど低刺激な点。とはいっても、具体的にどのような成分でつくられているのか、深く考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。
ベビーオイルの主成分は、「植物性オイル」と「ミネラルオイル(鉱物油)」の2種類に大別されます。それぞれの成分の特徴や作用には大きく違いがあります。以下で詳しくご紹介していきます。
植物性オイルについて
植物性オイルとはその名のとおり、植物由来の成分でつくられたベビーオイルです。植物の種子や木の実などを抽出したオイルでつくられています。
植物性オイルの成分には主に以下が挙げられます。植物の種類によって、ビタミンやミネラルなど、栄養成分やその作用が異なります。
主な植物性オイルの成分
- エキストラバージンオリーブオイル
- セサミオイル
- ホホバオイル
- スイートアーモンドオイル
- ココナッツオイル
- グレープシードオイル
- マカダミアナッツオイル
- サンフラワーオイル
- アルガンオイル
植物性オイルの特徴・メリット
◇刺激が少なく炎症が起こりにくい
植物性オイルは皮膚表面に皮膜をつくりすぎず適度に保護するため、毛穴をふさぐことはなく炎症が起こりにくいです。特に敏感肌の赤ちゃんには、100%天然由来の植物性オイルを主成分としているベビーオイルがおすすめ。
◇栄養が肌に浸透する
植物性オイルは分子量が小さく肌に浸透しやすい成分になっています。ビタミンなど植物に含まれる栄養成分を肌内部まで補給することができます。
植物性オイルのデメリット
◇酸化しやすい
植物性オイルの成分は自然由来であるがゆえに、酸化しやすいというデメリットがあります。植物性オイルが主成分のベビーオイルは、開封後できるだけ早く使い切ると共に、しっかりフタをして冷暗所に保管しましょう。まずは少容量タイプがおすすめですよ。
◇アレルギーが出る場合も
植物由来の天然成分を使った肌にやさしい植物性オイル。でも、赤ちゃんにより肌あわず、中にはアレルギー反応が出てしまう子も。使用前には必ずパッチテストを行ってから使いましょう。
ミネラルオイル(鉱物性)について
ベビーオイルの成分表示に「ミネラルオイル」と記載されているものは、鉱物油、つまり石油由来成分の商品です。「石油が成分」と聞くと、中には危険なイメージを抱く人もいますが、不純物を取り除き精製してあるため安全性が高く、赤ちゃんにも使うことができます。
皮膚科で処方されることの多いワセリンも、実はミネラルオイル(鉱物油)が成分となっているんですよ。
ミネラルオイルの特徴・メリット
◇安価で手に入る
ミネラルオイルは、石油由来の鉱物油が成分となるため、希少な植物を成分としているものよりも原料コストがかからず、安価で手に入ります。毎日使うスキンケアとして、プチプラなのはうれしい点ですね。
◇酸化しにくい
ミネラルオイルが主成分のベビーオイルは、植物由来成分よりも温度や湿度などの変化に強く、酸化しにくい特徴があります。
ミネラルオイルのデメリット
◇肌に浸透しにくく毛穴に詰まりやすい
ミネラルオイルは、人間の皮脂とはまったく異なる構成の成分のため、肌内部まで浸透しにくく、皮膚表面に油膜をつくります。
摩擦やおむつかぶれの予防といった、肌を保護する点では優れた効果がある反面、毛穴に詰まりやすいというデメリットがあります。赤ちゃんの肌には負担になりやすく、炎症を起こす可能性も。
ベビーオイルの成分は用途により使い分ける
ベビーマッサージや保湿ケアには植物性を
赤ちゃんの肌は、大人よりもデリケートでベビーオイルなどの化粧品が浸透しやすくなっています。そのため、ベビーマッサージや保湿ケアなどのスキンケアには、多少高価でもより安全な100%天然の植物由来成分のベビーオイルがおすすめです。
また、成分に合成香料や酸化防止剤といった、添加物が入っているベビーオイルも避けたいですね。
肌の保護にはミネラルオイルを
おむつまわりのケアや、よだれかぶれの予防など、肌を「保護する」目的で使うならば、ミネラルオイルが主成分のベビーオイルが適しているといえます。
ベビーオイルは成分を問わずパッチテストをしよう
「ベビーオイル」とひと口にいっても、主成分によって特長が異なります。今では多くのメーカーから様々な種類のベビーオイルが販売されていますが、大切な赤ちゃんの肌に使うものだからこそ、しっかりと成分をチェックすることが大切。できるだけ成分に添加物が含まれていない安全なものを選んであげたいですね。
ただし、どんなに高価で良質な成分を使っているベビーオイルでも、赤ちゃんの肌質によっては合わないことがあります。
新しいベビーオイルを使う前には、必ずパッチテストで赤みや湿疹がでないか確認しましょう。最初は小さめのサイズで試してみて、赤ちゃんの肌に合えば大容量のベビーオイルを買うのもよいですね。