【医師監修】妊娠初期症状はいつから現われる?ない人も!妊娠の兆候をチェック!
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妊娠初期症状はいつから始まる?
そもそも妊娠初期とはいつからのことを指すのでしょうか。妊娠期間は週数に応じて、初期、中期、後期と分かれています。妊娠初期とは、0~15週(1~4ヶ月)を指しています。
妊娠初期症状がいつから始まるのか、これは完全に個人差が大きいところです。一般的には、生理予定日から1~2週間後(妊娠5~6週目)ぐらいから始まる人が多いです。ただ、中には生理予定日前後から、基礎体温の高さや、だるさ、胸の違和感といった症状や兆候を感じることがあります。
妊娠初期症状は生理前の症状「PMS(月経前症候群)」とよく似ていることから、妊娠のサインに気が付かない人も多数います。
妊娠初期症状の特徴をチェックしてみよう
妊娠の兆候がいつから現われるか、そのタイミングと同様に、症状の内容も人それぞれです。複数の症状が同時に現れる人もいれば、あまり実感しなかった人、ここでは紹介しないような症状が出る人も。多くの人に現れやすい妊娠初期症状をチェックしてみましょう。
- 着床出血
- 生理がこない
- おりものが増える
- 基礎体温が高い日が続く
- だるい、熱っぽい(風邪のような症状)
- 強い眠気
- 胸が張る
- 乳首が黒くなる、痛い、かゆい
- 腹痛
- 便秘
- 腰痛
- 頭痛
- 貧血
- 肌荒れ
- イライラする、情緒不安定
- つわり
着床出血
着床(受精後10日前後)した際に起こる出血です。おりものに血が混ざったようなものや、生理のような出血だったり、人によって異なります。1日または数日続きます。ただし、着床出血はない人の方が大多数です。
生理がこない
実際には、くるはずの生理が1週間以上遅れることで、妊娠に気が付く人が多いでしょう。日頃から生理不順だったり、精神的不安などから生理が遅れることはありますが、規則正しい月経周期にもかかわらず1週間以上遅れていると妊娠の可能性が高いでしょう。
おりものが増える
妊娠をすると、妊娠中に分泌される黄体ホルモンの働きでおりものの量が増えることがあります。一般的には、おりものの色は透明か白色でサラサラしており、においもそこまで強くはないものの、個人差があります。日頃からおりものが出やすい人は、普段と量や状態に違う点はないか、チェックしてみるとよいでしょう。
基礎体温が高い日が続く
通常は、月経開始から排卵日(11~15日)までは基礎体温が低く(低温期)、排卵から約2週間は基礎体温が高い状態(高温期)が続き、また月経がはじまると体温が低くなります。しかし、妊娠をすると、黄体から分泌されるプロゲステロンの体温上昇作用によって、排卵後も基礎体温が高い日がそのまま継続されます。
だるい、熱っぽい(風邪のような症状)
妊娠初期には、基礎体温の高さの影響で、熱っぽさやだるさといった風邪によく似た症状が出ることがあります。妊娠に気が付かずに風邪薬を飲んでしまうことも。妊娠初期に飲んでしまった風邪薬の胎児への影響は、時期と薬の種類によって異なるとされています。医師に相談するとよいでしょう。
強い眠気
妊娠中、特に妊娠初期は基礎体温の高さや黄体ホルモンの影響で、強い眠気を起こしやすくなります。1日中、眠かったり、だるかったりと、妊娠初期の代表的な症状のひとつです。
胸が張る
生理前の症状と同じように、妊娠すると女性ホルモンが乳腺を刺激して胸に違和感を感じたり張ってきます。また、胸全体に痛みやかゆみを感じる場合もあります。
乳首が黒くなる、痛い、かゆい
妊娠初期は胸が張るだけでなく、乳首の色が黒くなったり、痛い、かゆいなどの症状を訴えることも。乳首が下着に触れてチクチクと感じることがあります。
腹痛
妊娠初期は子宮が収縮することで、軽めの腹痛の症状が出ることがあります。できるだけ無理をせずに安静に過ごすとよいでしょう。ひどい腹痛は医師に相談してください。
腰痛
生理前の症状でもよく聞かれる腰痛。腰痛は妊娠初期症状とは直接関係のないケースが多いですが、妊娠によって骨盤の関節がゆるんだり開くことで、腰痛の症状が出ることがあります。
便秘
妊娠初期に多い症状のひとつが便秘です。妊娠中に分泌される黄体ホルモンは腸の動きを抑制する働きを持っています。また、ホルモンバランスの変化により自律神経が乱れることも便秘の原因です。
頭痛
頭痛によって妊娠の兆候かどうかを判断することは少ないものの、妊娠初期に頭痛、また強い片頭痛からもよおす吐き気を伴うことがあります。
貧血
妊娠初期は、胎児のベッドとなる子宮内膜を厚くさせるために大量の血液と鉄分を要します。妊娠初期に限らずとも、妊娠中は貧血になりやすいです。
肌荒れ
妊娠するまでは肌トラブルに縁がなかった人も、ホルモンバランスの乱れによって、ニキビ、乾燥、化粧品による炎症、シミなどの肌荒れの症状が出ることがあります。
むくみ
妊娠中は黄体ホルモンの分泌量の変化によって、通常よりもむくみやすくなることがあります。
イライラする、情緒不安定
妊娠するとホルモンバランスが急速に変化するため、ささいなことでイライラしたり、不安感が募ったり、涙もろくなるなど、情緒不安定になりがちになるのも、妊娠初期症状や兆候のひとつです。
つわり
早ければ4~5週頃からつわりの症状が始まります。吐き気や、お腹が空きやすい、においに敏感になるなどが代表的です。食べ物の趣味が変わり、「酸っぱい食べ物が無償に食べたくなる」「脂っこい食べ物が食べられなくなった」など、今までと好みが変わったり、好きだったものがダメになることも。
妊娠初期症状はない人もいる
もともと妊娠を計画して妊活していた女性であれば、少しの身体の変化や症状も敏感に察知することができるでしょう。
しかし、中には、妊娠初期症状もほとんどない、または気付かないほど症状が軽い人もいます。妊娠初期症状がなかったために、16週以降(妊娠中期)になっても気が付かなかったという人も。
つわりの症状についても、妊婦さんのうち20%程度はつわりを感じないといわれています。妊娠初期症状やつわりがなくても、胎児の発育や成長に問題があるわけではないので安心してくださいね。
また、上記でご紹介したような妊娠初期症状や兆候が見られたとしても、妊娠しているとは限りません。検査可能な時期がきたら、まずは妊娠検査薬を使い、その後は産婦人科で医師に診断してもらうことが必要です。
妊娠初期症状と生理前の症状の違いとは?
妊娠初期の症状は生理前の症状(PMS)とよく似ています。特に月経周期が不安定な人は、「ただ生理が遅れているだけかも」と思いがち。
生理前の症状との違いを見極めるには、前もって基礎体温をつけておくのがおすすめです。基礎体温の高温期が14日以上継続し、体温が下がらない場合は、妊娠の兆候である可能性があります。
妊娠初期症状を感じたら検査薬を使おう
いつもよりおりものの量が増えたり、胸の張りを感じたり、また何よりも生理が1週間以上遅れていたら、まずは妊娠検査薬でチェックしてみましょう。
妊娠検査薬はいつから使える?
妊娠検査薬は尿中に排出された「hCG」というホルモンの値に反応します。女性は着床するとhCGホルモンが分泌されるため、尿検査でhCGの反応をチェックすることで妊娠しているかどうかがわかる仕組みになっています。hCGの数値が規定の数値を超えると陽性反応が出ます。
妊娠検査薬が使える時期は、商品によりますが、最近だと月経予定日1週間後から使えるものが多いです。それよりも早いフライング検査には早期妊娠検査薬が使われます。
陽性が確認されたら妊娠している可能性が大変高いので、早めに産婦人科を受診することをおすすめします。
人気の妊娠検査薬
※人気の妊娠検査薬は編集部による選定
1.ロート製薬 ドゥーテスト

出典:www.amazon.co.jp
ロート製薬から販売されているドゥーテストは、尿をかける部分が大きく、かける時間も2秒と短く失敗しにくい点が特長です。尿はねしにくい作りになっています。
●使用可能時期:月経予定日の約1週間以降
●hCGの検出感度:50IU/L
●内容量:2回用
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※表示価格は、時期やサイトによって変更される場合があります。詳細はリンク先のサイトにてご確認ください。
2.オムロンヘルスケア クリアブルー

出典:www.rakuten.co.jp
こちらはイギリスのユニパス社が開発した商品で操作はワンステップのみ。尿をかける時間は5秒、浸す場合の時間は20秒で済み、検査時間もわずか1分でチェックできるのでとても簡単です。
●使用可能時期:月経予定日の約1週間以降
●hCGの検出感度:50IU/L
●内容量:2回用
●税込価格:楽天/698円、Amazon/576円
(2018年10月11日 10:00時点)
※表示価格は、時期やサイトによって変更される場合があります。詳細はリンク先のサイトにてご確認ください。
3.アラクス チェックワン

出典:www.rakuten.co.jp
スピード判定ができると評判のチェックワン。尿をかけるのは3秒間、浸けるのは5秒間でわずか1分でチェックできます。スティック本体はスリムで持ちやすく、尿をかけたときのはね返りが少なく清潔に使用できます。
●使用可能時期:月経予定日の約1週間以降
●hCGの検出感度:50IU/L
●内容量:2回用
●税込価格:楽天/659円、Amazon/640円
(2018年10月11日 10:00時点)
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妊娠初期症状が現れたら気を付けたいこと
アルコール・タバコをやめて副流煙に注意する
妊娠初期症状が現れたら、アルコールとタバコはすぐに中止しましょう。厚生労働省によると、アルコールの大量摂取は流産や胎児性アルコール症候群の危険性があるとされています(※1)。さらに、妊娠中の喫煙は早期破水、胎盤異常、早産や胎児の低出生体重の原因になるとしています(※2)。
妊活をしている、妊娠している可能性がわずかでもある人は、妊娠初期症状が感じられなくても禁煙・禁酒をするのが安心です。
避けるべき食べ物に注意する
妊娠すると免疫力が低下し、菌やウィルスに感染しやすくなります。胎盤を通して赤ちゃんに感染の危険があるので、加熱が十分でない生ものの摂取は控えましょう。
「トキソプラズマ」に感染しやすいジャーキー、生ハム、生肉や、「リステリア菌」に感染しやすいチーズ、スモークサーモンは要注意。トキソプラズマは妊娠期(特に初期)に初感染すると、流産、早産、脳や眼などへの先天性のリスクが高まると言われています。
赤ちゃんの成長に必要な栄養に気をつける
お腹の赤ちゃんの健やかな成長のためにも、妊娠中は栄養バランスに気をつけたいもの。特に、妊娠初期は胎盤が作られ、胎児の細胞分裂もさかんな時期です。妊娠中に不足しがちな、葉酸、鉄、ビタミンC、カルシウムは積極的に摂りましょう。
なかでも必要性が叫ばれている葉酸は、普通の食事だけでは毎日の必要量を摂取するのが難しいです。だからこそ、不足分はサプリで補うのがおすすめ。
厚生労働省では、一定量の葉酸を摂取することで、胎児の二分脊椎・無脳症などの神経管閉鎖障害(先天性の障害)の発症リスクが抑えられるとし、食事からの葉酸摂取に加えて、より吸収率の高いモノグルタミン酸葉酸1日400μg(0.4mg)をサプリで摂取することを推奨しています(※3)。
葉酸は、できれば妊娠を意識したときから摂りたい栄養素ですが、妊娠に気がついたときからでも遅くはありません。造血作用があるので貧血予防や妊娠中毒症の予防にも効果が期待できます。日常からバランスの良い食事を心がけ、上手にサプリで補いながら必要量を摂取していきましょう。
◇妊娠前から飲んでおきたい!赤ちゃんのために生まれた葉酸サプリ
※葉酸サプリは編集部による選定
モノグルタミン酸型葉酸400μgだけでなく、ビタミン、ミネラルなど妊娠期に必要な量を100%配合した葉酸サプリ。赤ちゃんのために必要な量を毎日満たしてくれます。
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●内容量:120粒
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妊娠初期症状は個人差が大きい
妊娠すると女性の身体はさまざまな兆候を出して教えてくれます。妊娠初期症状がみられたら、いつもより無理をせずに少し意識をして過ごしてみるとよいでしょう。
ただし、今回ご紹介した妊娠初期症状は、いつから現れるか、また内容も個人差が大きく千差万別です。「こんな症状があったから間違いない」と思いこむようなことは避けたいですね。
一つひとつの些細な症状に左右されるよりも、時期がきたらまずは検査をしましょう。また、日頃から基礎体温をつけておけば、変化に気付きやすいのでおすすめです。基礎体温をつけることで、排卵時期や月経周期を把握することができます。
※1 参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット 胎児性アルコール症候群
※2 参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット 喫煙の妊娠出産などへの影響
※3 参考文献:厚生労働省 神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について
関連キーワード
つわり 妊娠中の健康・体調変化 妊娠初期