赤ちゃんのアトピーと母乳の関係は?食事制限すべき?

赤ちゃんのアトピーは、早くて生後2~3ヶ月頃には発症します。噂でアトピーには母乳が影響していると聞いたことがありませんか。出産前後はいろいろなことが心配になる時期でもあります。今回は、気になるアトピーと母乳の関係や影響、授乳中に気を付けたい食事制限などをまとめました。

赤ちゃんのアトピーは母乳が原因?

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赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症には様々な原因があり、一概にアレルゲンを断定することは難しいと考えられています。アトピーの悪化因子は年代に応じて特徴が異なるものの、「日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインに2016年版」によると、「特に乳児では、食物アレルゲンの関与が認められる」とされています(※1)。

確かに母乳は基本的に血液の成分と同じであり、ママが食べた食べ物の種類によって、微妙に成分に違いが出てきます。とはいっても、食べ物によって母乳の味が「大きく」変化するとは考えにくいです。

アトピーと母乳との関係や影響については、小児科、皮膚科、また医師によっても様々な意見があり治療法もまちまち。赤ちゃんにアレルギーの血液検査をおこない、例えば卵アレルギーと診断されたからといって、「母乳をつくっているママが卵を食べてはいけないか」これについても論争が激しいところのようです。

ここでいえるのは、必ずしもアトピーの原因は母乳ではないものの、湿疹やアレルギーと母乳の関係性は否定できないということ。そして、まずは信頼できる医師を見つけることが大切です。そこで、信頼関係を築きながら、アトピーと母乳の相談をしながら、治療法について指示に従うことが大切でしょう。

インターネットには、アトピーと母乳の関係について、いろいろな情報が取り上げられています。ママ・パパがあまり迷っていると、「アトピービジネス」といった本来は効果のない商品などにたどりついてしまう可能性もありますよ。

ちなみに・・・アトピーと乳児湿疹の違いとは

乳児期には顔やお腹にポツポツとして湿疹が出てくることがあります。新生児期には頭皮に黄色いフケのような塊ができることもあります。アトピー性皮膚炎の症状と似ていることから、ママは「まさかアトピー?」と焦ってしまいます。

しかし、月齢が低い頃の赤ちゃんは、いったんは「乳児湿疹」と診断されることがほとんど。乳児湿疹の場合は、多くの赤ちゃんが生後5ヶ月~1歳を迎えるまでにはよくなりますよ。

湿疹が治ったり再発したり、慢性的に症状を繰り返す場合はアトピーを疑いましょう。首や手足の関節に湿疹ができたり、皮膚が乾燥し強いかゆみを感じたり、粉をふいたようになるのもアトピーの特徴です。いずれの場合も、素人では判断が難しく判別に時間がかかるため、早めに小児科や皮膚科に相談しましょう。

アトピーを持つママの母乳を飲んでも赤ちゃんには影響はない

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なお、ママ自身がアトピーやアレルギー体質であっても、その母乳を赤ちゃんが飲んでいるからといって、アトピーが発症しやすくなることはありません。

母乳からアトピーがうつる、といったことは考えられませんが、体質的な面でいうと親子の遺伝の可能性は否定できないでしょう。

赤ちゃんにアトピー症状が見られても、母乳育児をやめる必要はない

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赤ちゃんがアトピーを発症したからといって、すぐに母乳育児をやめる必要はありません。母乳にはママからもらった免疫物質が豊富に含まれています。アトピーや乳児湿疹には免疫力も必要です。免疫力の数値が低い赤ちゃんにはアトピー体質の子が多いことが実際の統計でもわかっています。

ただ、医師によっては、アトピーや乳児湿疹の症状がひどいために、完全母乳から粉ミルクに変えるように指示をされたママもいます。完全母乳か粉ミルクは、ママと赤ちゃんにとって育児の大切な方針でもあるため、医師とよく相談してくださいね。

母乳の質をよくする・悪くする食べ物とは?

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赤ちゃんがアトピーであっても、ママが過度な食事制限をする必要はありません。基本的には、栄養バランスの整った食事を心掛けることが大切です。中でも母乳育児中のママに意識してほしい食べ物をご紹介します。

授乳中の食べ過ぎに注意したい食べ物

どのような食べ物でも、食べ過ぎには注意が必要です。特に、甘いケーキやチョコレート、油分がたっぷり使われたラーメン、添加物が多く含まれるスナック菓子など、アトピーに限らず避けた方がよいでしょう。これらの食べ物は、食べ過ぎることで、母乳を通じて赤ちゃんの湿疹などに影響を与える可能性があります。

また、アレルギーが疑われる赤ちゃんには、念のため、卵や牛乳などは控えた方がよいかもしれません。

授乳中におすすめの食べ物

母乳育児中は和食中心の生活がおすすめ。白米は母乳の主成分であり体のエネルギーとなる炭水化物です。にんじん、大根、ごぼうといった根菜類は、血流改善の効果があります。肉、魚は母乳のもとになる血液を作る大切なタンパク源。乳腺がつまらないよう、脂身が少ないものを選ぶようにしましょう。味噌汁にはタンパク質も含まれますし、良質な乳酸菌が豊富です。

また、母乳育児中のママが積極的に摂取したい栄養については、母子手帳にも記載されているので確認してみてくださいね。

赤ちゃんのアトピー発症、母乳以外で考えられる要因とは?

? 原因 要因

母乳によるアトピーの影響は上述のとおりですが、その他に考えられるアトピーの原因(アレルゲン)は以下のとおりです。赤ちゃんのアレルギー検査は一般的に生後4~5ヶ月頃には受けることが可能です。病院で相談してみてください。

  • ダニ
  • ほこり
  • 花粉
  • カビ
  • 動物の毛
  • フケ
  • 衣類による摩擦
  • 乾燥
  • 洗剤
  • 化粧品による刺激

上記はアトピーを発症しやすい環境要因だと考えられています。赤ちゃんには保湿ケアで肌のバリア機能を高めて、アレルゲンの侵入を防いであげると共に、部屋の掃除をこまめにおこなったり、使用する洗剤や化粧品に気を遣うなどしてください。

赤ちゃんのアトピーと母乳の関係は一概にいえない

繰り返しになりますが、赤ちゃんのアトピーと母乳の関係、影響については確定的にいえず、医師でも意見が異なるところです。ただ、母乳の質のためにも、またママ自身の健康のためにも、規則正しい生活を送ると共に、バランスのよい食事を心掛けるようにしましょう。

授乳は長い育児期間の中でも、後に思い返せば一瞬のことです。授乳中だけでも、赤ちゃんのことを想い、食べ物にはできるだけ気を遣ってみてはいかがでしょうか。

※1 参考文献:公益社団法人日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版

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