高齢出産のリスク、年齢は何歳から?二人目以降の注意点

女性の社会進出や晩婚化により高齢出産化が進んでいます。平均出産年齢も年々上がってきており、それに伴い二人目以降の出産年齢も高齢になることが考えられます。今回は、高齢出産のリスク、ダウン症等障害児の可能性、年齢は何歳からに該当するのかなどをまとめました。人生設計に高齢出産を視野に入れている人、結婚しているけれど今は妊娠・出産を考えていない人など、ぜひ参考にしてください。

高齢出産の年齢は何歳から?

疑問 ?

「高齢」の定義は人それぞれですが、それでは「高齢出産」にあたる年齢は何歳からでしょうか。1991年に日本産婦人科学会が定めた基準によると、高齢(高年)出産の年齢を35歳以上としています(※1)また、40歳以上での二人目、三人目の出産を高齢出産といいます。

高齢出産を取り巻く日本の晩婚化

結婚届 晩婚

厚生労働省の発表によると、平成23年度の平均初婚年齢は、夫が30.7歳、妻が29.0歳となっています。また、都道府県別にみて最も初婚年齢が高いのは、夫・妻共に東京都で、夫が31.9歳、妻が30.1歳とのデータがあります(※2)。女性の社会進出も晩婚化、さらには高齢出産増加の背景にあると考えられるでしょう。

国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、結婚する年齢の上昇に反比例して子供の出生数は減少傾向にあるとのデータが発表されています(※2)。

例えば、妻の結婚が20~24歳の夫婦では平均子供人数が2.08人なのに対し、25~29歳では1.92人、30~34歳になると1.50人にまで減少します。つまり、結婚年齢の上昇(晩婚化)は子供の出生率を低下させる一因になっているといえるでしょう。

高齢出産のリスクとは?

妊婦 高齢出産

35歳以上、高齢出産に伴うリスクは大きく分けて4つあります。

1.妊娠率の低下

加齢に伴い妊娠率の低下、つまり不妊症で悩む人が増えることを耳にしたことがあるでしょう。一般的に、高齢出産は妊娠率が低いといわれています。

日本生殖医学会によると、加齢とともに排卵する卵子の数と質の低下、および染色体異常の頻度が増加し(※4)、不妊症の一因となっているそうです。

卵子が老化する主な要因は閉経を迎える準備に入るためであり、35歳前後を目安にその準備がスタートするためと考えられています。

2.ダウン症候群、障害児の確率の上昇

高齢出産はダウン症候群など、染色体異常児・障害児の確率が少なからず上がることがわかっています。

全年代の出産の平均で、新生児のおよそ1000人に1人の割合でダウン症候群が生まれるといわれており、さらに35歳で300人に1人、40歳以上で100人に1人と確率が上がってくると心配されています。

そのため、妊娠中に赤ちゃんの先天的な障害の有無を検査する「出生前診断(クアトロテスト、羊水検査)」を検討する人もいますが、100%の確定診断ではなく、倫理的な問題も人それぞれのため、夫婦でよく話し合って検討することが必要です。

3.早産・難産・流産などの発生率の増加

高齢出産は、早産や流産の確率も少し高くなることがあります。また、子宮口が開きにくくなることで、難産となり緊急帝王切開、出血過多といったリスクが上がるともいわれています。

4.妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病の発症リスクの上昇

高齢出産に限ったことではありませんが、卵巣や血管機能の低下(血流が悪くなる)により、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった妊婦特有のトラブルが起こりやすくなります。

二人目・三人目の高齢出産のリスクについて

二人目 赤ちゃん

二人目、三人目が高齢出産となる場合、初めての妊娠(初産)とは異なる問題が起こることがあります。一人目は自然妊娠で簡単に妊娠したにもかかわらず、二人目、三人目はなかなか授かることができず、「二人目不妊」の状態になるケースが少なくありません。

特に二人目以降の不妊では自然妊娠が難しくなり、不妊治療の選択肢が出てきます。不妊検査を経て、人工授精、体外受精など、不妊治療の内容はステップアップしていき、精神的にも体力的にも、費用においても夫婦の負担となることがあります。

また、妊娠した後も、ダウン症候群といった障害児の確率が上がること、出産に伴うリスクの危険性など、高齢出産のリスクが高くなります。

仕事や人生設計の関係上、二人目以降の妊娠計画を遅らせる夫婦が多いですが、高齢出産のリスクを理解し、夫婦でよく話し合いをすると後悔がないかもしれませんね。

育児のデメリット

高齢出産の子育ての中でもっともデメリットと感じるのは、体力的に大変だということです。二人目以降の出産となるとさらに体力が必要となります。

そこで育児の協力を両親に求めようと思っても、高齢出産の場合は自分の両親も高齢になり協力してもらうどころか自分が、介護と子育てを両立させなくてはならないなんてケースも考えられます。

こういった事態を避けるためにも、両親以外にもサポートしてくれる人を探しておくと安心です。

高齢出産ママの過ごし方や注意点は?

睡眠

ここまで高齢出産のリスクを中心にご紹介しましたが、すべての高齢出産ママにリスクが伴う訳ではありません。

ただし、ご自身が高齢出産ということは自覚をし、いつも以上に無理をしないことが大切です。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病に気を付けて、食生活にも気を遣いましょう。

特に大切な時期である妊娠初期には、流産リスクを回避するために無理をせず、規則正しい健康的な日々を送るようにしてください。ワーキングママは、安定期に入るまで職場にも妊娠を公表できず無理をしがちですが、できるだけ上司には早めに伝えて、理解を得られるようにするとよいですね。

もちろん、定期的な妊婦健診をきちんと受診し経過を見守ると共に、心配なことはかかりつけの医師や助産師に相談しましょう。

高齢出産にもメリットはある。リスクを知った上で人生設計を

新生児 手

高齢出産にはリスクが伴い、状況が許す限りは若年層での妊娠の方がよいことは事実でしょう。しかし、高齢出産でも元気な赤ちゃんを出産する人が世の中には多くいることも事実です。

また、高齢出産にはメリットもあります。高齢出産の場合は、20代の夫婦に比べて経済的に安定している傾向があるので、出産や子育て時に金銭的に余裕を持つことができます。社会経験が長いことで、育児への考え方や取り組み方に落ち着きを持てたり、周囲との良好な関係づくりに役立てることもあるでしょう。

高齢出産のリスクとメリット、両面を知った上で後悔のしない人生設計を夫婦で立てられるとよいですね。

※1 参考文献:一般社団法人 関東連合産科婦人科学会 初産婦における母体年齢と妊娠予後の検討―高年初産の定義は見直すべきか―
※2 参考文献:厚生労働省 平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況:結果の概要
※3 参考文献:国立社会保障・人口問題研究所 夫婦出生力
※4 参考文献:一般社団法人日本生殖医学会 不妊症Q&A

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