指しゃぶりはいつまで?出っ歯に影響がある?やめさせる方法は?【助産師監修】

指しゃぶりをしている赤ちゃん

赤ちゃんの指しゃぶりをしている姿はかわいらしいですが、いつまでも治らないと歯並びへの影響や出っ歯の原因にならないか心配になりますよね。そもそも指しゃぶりをする時期はいつからいつまでが適切なのでしょうか。

今回は、今回は指しゃぶりの時期やくせが治らない原因、やめさせる方法についてご紹介します。

赤ちゃんが指しゃぶりする原因・役割とは?

抱っこされる指しゃぶりをしている赤ちゃん

多くの赤ちゃんが指しゃぶりをします。「小児科を小児歯科の保健検討委員会」の「指しゃぶりについての考え方(※)」に記載の調査によると、月齢(年齢別)に次のような頻度で指しゃぶりをしているようです。

1歳2ヶ月児28.5%
1歳6ヶ月児28.9%
2歳0ヶ月児21.6%
3歳0ヶ月児20.9%

また、発達の経過として拳全体を口に入れる「拳しゃぶり」から発達して指しゃぶりをするといわれています。指しゃぶりの“指”は、親指やひとさし指など個人差があります。

指しゃぶりには、次のような原因や役割が背景にあります。

1.吸啜反射の影響

生後2~4ヶ月頃までの指しゃぶりは、「吸啜(きゅうてつ)反射」によるものです。吸啜反射とは、口に触れたものに「吸いついて」「啜る(すする)」動作のことで、いわゆる原始反射のひとつです。

原始反射とは、生まれたばかりの赤ちゃんが母乳やミルクを飲み、必要な栄養を吸収するために必要な本能的能力。この吸啜反射は生後半年くらいで自然になくなっていきます。

2.自分の手や指の認識

生まれたばかりの赤ちゃんは自分の体とそれ以外のものの区別がつきません。自分の指をなめたり口に入れたりすることによって、それらが自分の体の一部だと認識するようになっていきます。

自分の手をじっと見る「ハンドリガード」という行為も同様です。つまり赤ちゃんにとって「指しゃぶり」は大切な学びでもあるのです。

3.精神的な安定

赤ちゃんは何かをしゃぶっている時に、脳内から「オキシトシン」と呼ばれる精神を安定させるホルモンが分泌されるといわれています。そのため、寂しい時や不安な時に指しゃぶりが精神安定剤代わりとなるのです。

この安心感が“癖”となって、指しゃぶりが習慣になってしまうことも。

指しゃぶりはいつまで?

女の子 子供

胎児も指しゃぶりをする

まず、「赤ちゃんはいつから指しゃぶりをするか」。実は赤ちゃんは生まれる前からママのお腹の中で指しゃぶりをしています。これは生まれてすぐから母乳を飲むための練習をしているといわれています。

ピークは乳児期(~1歳頃まで)

次に生後2~4ヶ月頃から1歳頃までの指しゃぶりは、赤ちゃんにとって人生初の「学び」の連続で、成長するうえで自然なことです。無理にやめさせることなどせず見守りましょう。

1~2歳頃に自然と減ってくる

「指しゃぶりはいつまで続くのか」個人差はありますが、1~2歳頃になると、遊びの幅が広がることで指しゃぶりをすることが減ってきます。

基本的に、指しゃぶりは時期がくれば自然やめるので、まずはゆったりとした気持ちで見守りましょう。焦って無理にやめさせなくてもOK。

2歳頃までは癖によって眠いときなどに指しゃぶりをすることはめずらしくありませんが、頻度が過度でなければ様子をみて問題ありません。1日の大半指しゃぶりをしているなど、心配なことがあれば、専門家(かかりつけの小児科医や小児歯科医など)に相談してみるとよいでしょう。

3歳以降は頻度によって注意を

年少さん以降は保育園や幼稚園に通い始めお友達とのかかわりが増えるので、指しゃぶりをすることもさらに減ります。

ただ中には、3歳を過ぎてもなかなかやめることができない子も。癖になると、4歳~小学校入学以降もやめるのが難しくなる可能性があります。

頻度によっては歯並びへの影響も心配になってくるので、子どもの様子を観察するようにし、専門家に相談しましょう。

また、いろいろなものを触ったあとの指しゃぶりは、衛生的にも好ましいとはいえないため注意してあげてください。

指しゃぶりは出っ歯や歯並びに影響を与える?

子供 歯

「小児科を小児歯科の保健検討委員会」の「指しゃぶりについての考え方(※)」によると、指しゃぶりの頻度やしゃぶり方にもよりますが、歯の噛み合わせに影響が出ることが指摘されています。

指しゃぶりは歯やあごに力が加わってしまうため、出っ歯になったり、歯並びに影響を与えたりする可能性があります。具体的に、指しゃぶりによって、次のような影響への可能性が考えられています。

開咬(かいこう)

前歯の上下が噛み合わず、開いている状態をいいます。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の歯が前に出ている、いわゆる「出っ歯」の状態。うまく口を閉じることができなくなります。上顎前突が原因で口呼吸が主になり、鼻呼吸が上手にできなくなります。

また、出っ歯が原因で上唇が前に突き出ることにより、顔の印象にまで影響を与えてしまうことも。

交叉咬合(こうさこうごう)

上下の歯を噛み合わせた時に、奥歯の上下の歯が左右にずれている状態。交叉咬合になると奥歯で強くかんだり、歯を食いしばったりすることができなくなります。

指しゃぶりをやめさせる方法はあるの?

指しゃぶりをする赤ちゃん

上記のとおり、指しゃぶりは成長と共に自然となくなってくるため、基本的に無理にやめさせる必要はありません。

ただ、頻度が気になったり、いつまでもやめられない指しゃぶりをやめさせるためには、他のことに意識や興味を反らす方法が効果的です。具体的な指しゃぶり予防・対策法をご紹介します。

1.生活リズムを整える

早寝早起きを基本に、しっかり遊んでしっかり食べるように生活リズムを整えましょう。エネルギーをうまく発散させることができ、心身共に安定して指しゃぶりに意識が向かなくなります。

2.手や口を使う機会を増やす

指しゃぶりがくせになっていると、ヒマさえあれば手を口に運ぼうとします。手を使う遊びや会話のコミュニケーションを増やす工夫をしましょう。絵本をたくさん読んだり、知育玩具を利用したりしてもよいですね。

3.スキンシップを増やす

寂しさや不安、ストレスなどは指しゃぶりの原因になります。抱っこしたり手を握ったり、添い寝をしたり、赤ちゃんとのスキンシップを積極的に取り入れるようにしましょう。

指しゃぶりを防止する便利グッズ

いつまでもやめられない指しゃぶりをやめさせるには、防止グッズを使うのもひとつの手です。

身近なものでは、親指に絆創膏を貼る方法があります。アンパンマンなど好きなキャラクターの絆創膏を貼って、気を引くのがおすすめ。

古典的な指しゃぶり防止策として、昔は指にからしを塗るという荒療治で防止する…なんて方法があったそうですが、最近では指しゃぶり専用の防止グッズも販売されているので試してみてはいかがでしょうか。

ドクターサム 親指しゃぶり矯正器

※商品はシェリールママ編集部選定

ドクターサム 指しゃぶり 矯正器

出典:www.amazon.co.jp

科学的原理に基づいて開発された親指しゃぶり矯正器です。装着していると指しゃぶりの感覚を味わえないため、自然と興味を失っていき、指しゃぶりを防止させる仕組みになっています。

子供がしゃぶってもよいように、医療用シリコンで作られているから安心。イギリスでは定番になっているのだとか。

●サイズ:S(目安年齢1~3歳)、L(目安年齢4~7歳)
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※表示価格は、時期やサイトによって変更される場合があります。詳細はリンク先のサイトにてご確認ください。

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指しゃぶりは様子をみながら卒業しよう

赤ちゃん 手

赤ちゃんの指しゃぶりは、成長過程において必要なプロセスです。「親の愛情不足」などといわれることもありますが、医学的・科学的な根拠はありません。

赤ちゃんにとって、何となく落ち着くだけという理由かもしれません。まずは過度に心配せずに赤ちゃんの成長を見守りましょう。

また、「指しゃぶりはいつまで続くの?」というのも、ママにとっては不安のひとつ。3~4歳を過ぎたら歯並びや出っ歯への影響の可能性があるため、様子を見ながらやめさせることも必要です。専門家に相談しながら、今回ご紹介した専用の防止グッズなどをうまく活用してみてはいかがでしょうか。

※ 参考文献:小児科と小児歯科の保健検討委員会 – 日本小児歯科学会

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