葉酸サプリには副作用がある?過剰摂取による危険、胎児への影響

妊娠したら葉酸サプリがよいとは聞くけれど、副作用はないのか、心配になる妊婦さんや妊活女性も多いでしょう。葉酸サプリは、確かに女性のため、お腹の赤ちゃんのために大切ですが、摂取の仕方を誤ると副作用のリスクがあります。葉酸サプリの正しい飲み方について、理解を深めましょう。

葉酸サプリの1日の上限摂取量は?

? 疑問

厚生労働省では、妊娠を計画している人や妊婦さんに対して、食事からの葉酸摂取に加えて、栄養補助食品(サプリ)から1日400μg(0.4mg)の葉酸を摂ることを推奨しています。これは、葉酸の不足によって起こり得る、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるため。

とはいっても、サプリは飲めば飲むほど効果があるわけではありません。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」では、妊婦さんに限らずとも、「モノグルタミン酸型※」の葉酸サプリの耐容上限量を、18~29歳の女性の場合は900μg(0.9mg)まで、30~49歳の女性の場合は1000μg(1mg)までと定めています(※1)。

上限摂取量を超える日が続くと、母体や赤ちゃんに何かしらの副作用が起こる可能性は否定できません。

葉酸推奨量葉酸上限摂取量
妊活中、妊娠を計画している400μg1000μg
妊娠中(特に妊娠初期)400μg1000μg

※モノグルタミン酸型の葉酸とは…
食品に含まれるポリグルタミン酸型(天然の葉酸)に対して、モノグルタミン酸型はサプリに含まれる合成の葉酸。天然葉酸よりも吸収率が高く、厚生労働省でも妊娠を計画している人には、モノグルタミン酸型の葉酸を摂るよう推奨しています。

食品からの葉酸の上限摂取量、副作用は気にしなくて大丈夫

葉酸 ほうれんそう 食品 食べ物

ほうれんそうやアスパラガス、枝豆などの緑黄色野菜を中心に含まれる葉酸。食品に含まれる葉酸は吸収率が低く、実際に摂取した葉酸のうち、整体利用率は50%以下と推定されています。

さらに、葉酸は水溶性ビタミンなので、熱に弱く、食品の料理方法によって約半分もの葉酸が失われれてしまう可能性も。

このような背景から、ごく一般的な食事だけで、副作用が心配されるほどの葉酸を摂取することはほぼなく、むしろ妊活中の女性や妊婦さんにはサプリから効果的に栄養を摂取することがすすめられているのです。

厚生労働省でも、食品から得られるポリグルタミン酸型については上限摂取量を設けていないため、基本的には気にせずとも問題はないといえます。

なお、サプリに含まれるモノグルタミン酸型の葉酸であれば、摂取した葉酸の約85%が吸収されるといわれています。

葉酸サプリの過剰摂取による副作用とは?

注意

妊活中の女性や妊婦さんには大切な葉酸サプリですが、冒頭でご紹介したように、過剰に飲み過ぎると副作用の心配があります。

具体的には、吐き気、むくみ、発疹、不眠、頭痛といった副作用が心配されています。

さらに、妊娠後期(30~34週)に葉酸サプリの1日の上限摂取量(1mg=1000μg)を超え続けると、生まれた子供に喘息が発症するリスクが高まったということが、オーストラリアの研究において報告されました(※2)。これは、妊娠初期だけの摂取では起こらない副作用だと考えられています。

これらはサプリを過剰に飲むことで起こり得る副作用です。葉酸サプリは1日400μgを目安として飲むようにし、1000μgを超えないようにしてください。

たとえ、1日飲み忘れた日があっても、次の日にまとめて過剰に飲むようなことはやめましょう。

なお、食品からの葉酸摂取における副作用の心配はほぼないため、無理に食事制限するようなことは避けて、バランスのよい食事を心掛けるようにしてください。

過剰摂取による副作用に配慮された葉酸サプリを選ぼう

サプリ

葉酸サプリを選ぶ際は、過剰摂取の副作用について、きちんと配慮されている商品を購入するようにしましょう。

葉酸サプリの表示ラベルやホームページ等を見て、1日の用量が400μgとされていること、またモノグルタミン酸型の葉酸1mg(1000μg)を超えないよう注意書きが明記されているかを確認してください。

特に海外製の商品には表示が曖昧なものがあるので、きちんと確認しましょう。

妊婦は葉酸以外も気を付けたい!過剰摂取の副作用が心配な栄養素とは?

ビタミン 栄養素

妊婦さんはお腹の赤ちゃんのためにも、栄養を取らなければと考えてしまうかもしれません。しかし、実は妊婦さんには、葉酸以外にも、次のように過剰摂取による副作用が心配な栄養素があります。サプリの飲み過ぎには十分に気を付けましょう。

ビタミンA

ビタミンAは、一般的には皮膚や粘膜、目によい効果があるとされています。妊娠初期に過剰に摂り過ぎると、副作用として胎児の形態異常のリスクが高まるといわれています。

特に妊娠初期(3ヶ月まで)はビタミンA推奨量の1日650μgREに留めるようにしましょう。

なお、牛・豚・鶏のレバーやうなぎにはビタミンAが特に多く含まれています。

ビタミンD

ビタミンAと同様に、脂溶性のため、過剰に摂り過ぎると体内に蓄積されます。

もともとは、歯や骨をつくるために必要な栄養素ですが、上限100μgを超え続けると、血中カルシウムが上昇し、腎機能障害の副作用のリスクがあります。

葉酸サプリは摂取量を守って副作用を避けよう

葉酸サプリは、妊娠・出産を望む女性にとって、母体のためにも赤ちゃんの健康のためにも必須といえます。しかし、飲めば飲むほど効果があるというわけではありません。

副作用の心配のないよう、毎日の摂取量はきちんと守り正しく飲みましょう。また、そのほかにも、栄養補助を目的にサプリを飲むときは、事前に医師と相談するようにしてください。

※1 参考文献:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要
※2 参考文献:NCBI Effect of supplemental folic acid in pregnancy on childhood asthma: a prospective birth cohort study.

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