赤ちゃんの洗顔方法は?ベビー石鹸は必要?
大人が毎朝、毎日顔を洗うように、赤ちゃんにも洗顔は必要なのでしょうか?一見すると、しっとりすべすべ、理想の肌というイメージがありますが、意外と肌荒れや湿疹を起こしやすく、毎日のスキンケアが大切です。
今回は、赤ちゃんのぷるぷるフェイスをつくる上手な洗顔方法、おすすめのベビー石鹸をご紹介します。
– 目次 –
赤ちゃんに洗顔は必要?いつから?
女性でも、キメ細かいきれいな肌を「赤ちゃん肌」と表現するように、赤ちゃんの肌は、肌荒れ知らずの潤いたっぷりなイメージを持たれています。
しかし実際は、角質層は大人の半分しかなくとてもデリケート。外部の刺激から皮膚を守るバリア機能が弱く、少しの刺激が肌荒れや湿疹へと繋がってしまうことも。そのため、赤ちゃんでも洗顔をはじめとするスキンケアは必要だといえます。
赤ちゃんは実はとても汗っかき
赤ちゃんはあんなに体が小さいのに、実は汗腺の数が大人とほとんど変わらないことを知っていますか?
体の面積が小さな分、汗腺が密集していて、大人よりも2~3倍も汗っかきだといわれています。その上、よだれで口周りが汚れることもしょっちゅう。
もちろん、赤ちゃんは自分で顔を洗ったり汗を拭いたりすることができません。ママ・パパが毎日洗顔をして清潔な状態を保ってあげる必要があります。
忙しい朝は蒸しタオルで拭く程度でもOK
赤ちゃんの洗顔は新生児の頃から必要です。ただし、朝からベビー石鹸を使ってシャワーで洗い流して……といったケアまでは正直できないもの。
朝の洗顔は蒸らしたタオルなどでやさしく拭いてあげるだけでも大丈夫。1日に一度は、沐浴・シャワーをして、全身と併せてぬるま湯で顔を洗い流してあげましょう。
新生児期は新生児ニキビ、乳児脂漏性湿疹の対策にも
生まれたばかりの新生児は、ママから譲り受けた女性ホルモンの影響で皮脂が過剰に分泌されます。
その一方で、この時期の赤ちゃんは毛穴がまだまだ未発達。毛穴に皮脂や汚れが詰まりやすく「新生児ニキビ」や「乳児脂漏性湿疹」の原因となります。
新生児ニキビとは
生後1週間~2ヶ月頃の赤ちゃんに見られるニキビの症状です。ほっぺやおでこに赤いブツブツが現れて、顔全体に広がることがあります。
乳児脂漏性湿疹とは
新生児期に首から上、おでこや頭皮、耳の裏に皮脂のかたまり、かさぶたができる症状です。
清潔に保つことが大切
「新生児ニキビ」と「乳児脂漏性湿疹」は、どちらの症状も清潔を保つことが重要となります。
過剰に1日に何度も洗顔する必要はありませんが、汚れが気になるときは、蒸しタオルを使って皮脂汚れをさっぱり取り除いてあげましょう。
赤ちゃんの洗顔の方法は?
赤ちゃんの顔をきれいにまんべんなく、またできるだけ不快な思いをさせないような、洗顔方法をご紹介します。ぜひ試してみてください。
- しっかり泡立てたベビー石鹸を赤ちゃんのほっぺ、おでこ、鼻筋につけて手で軽くクルクルします
- 四つ折りにしたガーゼをお湯につけて軽く絞ります
- ガーゼでおでこを優しくぬぐったら、ガーゼをお湯ですすいで再度軽く絞ります
- 目の周りを外側から内側に円を描くようにぬぐいます
- 再びガーゼをお湯ですすいで軽く絞ったら、鼻筋から片方の頬にかけてぬぐいます
- もう片方の頬をガーゼで同じようにぬぐいます
- 鼻の頭→鼻の下→口周りを一周→鼻の下→鼻の頭と8の字を描くようにぬぐいます
- 最後にTゾーンを軽くぬぐって終了です
赤ちゃんの洗顔は、ベビー石鹸の泡を付けて、「1.顔のパーツごとにガーゼをぬぐう」「2.お湯ですすいで絞る」の動作を繰り返します。
赤ちゃんの顔に洗い残しがあるのを感じたら、ガーゼを洗って全体を軽く拭き取りましょう。洗顔のすすぎ残しがあると、ニキビや乳児湿疹のもとになります。
赤ちゃんの顔にシャワーをかけても大丈夫?
赤ちゃんが慣れてきたら、顔にシャワーをかけても大丈夫です。お腹の中では羊水に浸かっていたので、赤ちゃんはそんなに水を怖がらないはずです。ただし、シャワーの水圧と温度には注意してくださいね。
赤ちゃんの洗顔にベビー石鹸は必要?
赤ちゃんの洗顔にベビー石鹸を使わない家庭もあります。実際に、医師によっても意見は異なります。
しかし、赤ちゃんの毛穴に詰まった皮脂や汚れを清潔にするためには、ベビー石鹸の力が必要です。
肌や毛穴に残った皮脂は、空気中の雑菌や化学物質と結びついて、肌荒れを招きます。でも無理にお湯だけで洗おうと、ゴシゴシ摩擦する方が肌を傷つけてしまう可能性があります。
デリケートな赤ちゃんの洗顔だからこそ、ベビー石鹸の「泡」の力でやさしく洗ってあげましょう。
赤ちゃんの洗顔におすすめの石鹸
赤ちゃんの洗顔に使うのは、「ベビー用」のソープ・石鹸を使うようにしてください。大人用の洗顔料は洗浄成分が強く刺激的です。
また、ベビー石鹸を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
1.弱酸性
大人の皮膚のpHが弱酸性に保たれているのに対し、赤ちゃんの肌は中性に傾いています。中性の肌は雑菌が繁殖しやすい状態なので、弱酸性のベビー石鹸で洗顔しましょう。
2.無添加・天然由来
赤ちゃんの肌はキメが細かくデリケートなため、無添加、天然由来成分でつくられたやさしい成分のものがおすすめ。ただ、一人ひとり肌質は異なるため、もしも合わないようであればすぐに使用を止めてください。
3.高い保湿力
赤ちゃんはとても乾燥肌です。できるだけ洗い上がりがしっとり潤い保湿力のあるタイプのベビー石鹸がおすすめです。
4.泡で出てくるタイプ
洗顔をおこなうとき、ママは片手で赤ちゃんの体や頭を支えながら洗うことが多いでしょう。そのため、ポンプを押しただけで泡が出てくるタイプのベビーソープだと、片手で簡単に使えるので便利ですよ。
正しい洗顔で赤ちゃんの肌を毎日キレイに
今回は、赤ちゃんの洗顔の必要性や、ベビー石鹸を選ぶ際のポイントなどを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
とても汗っかきな赤ちゃんの肌を清潔にしてあげることで、さまざまな肌トラブルから赤ちゃんを守ることができます。また、洗顔は親子のスキンケアがとれる場でもあるので、毎日のスキンケアで赤ちゃん肌をキレイに保ちましょう。