新生児黄疸・母乳性黄疸とは?原因や治療法、数値の基準値について

新生児の時期にでる黄疸という症状をご存知ですか?赤ちゃんの皮膚および白目部分が黄色っぽく見える症状です。原因や症状は?いつまで?治療法は?疾患など病的な疑いのある新生児黄疸と、母乳性黄疸の検査方法や数値の基準値についてもまとめました。

新生児黄疸の症状と原因は?

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実は多くの新生児に「新生児黄疸(しんせいじおうだん)」という、皮膚や粘膜の色が通常より黄色っぽく見える症状が起こるといわれていて、これは珍しいことではありません。

新生児は「多血症」といい一時的に血液量が多くなることがあり、それが新生児黄疸の原因となります。

血液量が多い新生児は血液中に赤血球が多く、それらが壊れたときに「ビリルビン」という物質が発生して増加することにより起こります。

通常ならば、このビリルビンは肝臓で分解され排出されていくのですが、産まれたばかりの新生児はまだ肝臓などの体の機能が未熟なため、ビリルビンを体内で分解したり排出する能力がとても低く、皮膚や粘膜に溜まってしまいます。

ビリルビンには黄色い色素が含まれているため、多くの新生児が生後数日で肌や白目部分が黄色っぽくなる症状が出ます。

この状態は新生児黄疸と呼ばれていて多くの新生児に見られる症状であり、生理的な現象として特別な治療の必要がない場合がほとんどですが、まれに病気として治療が必要なケースがあります。

新生児黄疸の検査方法と種類

新生児 黄疸 検査 基準値

新生児に黄疸症状がみられたときに、その原因が生理的なものなのかそうではないのかを調べるために、経皮的ビリルビン検査で定期的に測定をしていくことになります。

検査方法は皮膚の上に計測機器を当てるだけなので、新生児に負担をかけず簡単にビリルビン濃度を測定し検査することが可能です。その検査結果による基準値をもとに、新生児黄疸の原因や経過を調べていきます。

生理的な新生児黄疸と母乳性黄疸

生理的な新生児黄疸の場合、未熟児や成熟児など多少前後はありますがビリルビンの血中数値が13mg/dl前後と高めの数値が出たあとに、新生児の正常値と言われている5mg/dl以下までだんだんと下がっていきます。

数値は高くないけれど黄疸症状が続くときは、母乳の影響による母乳性黄疸の可能性が高いでしょう。

治療が必要となる新生児黄疸

血液中のビリルビンが基準値を超えて15mg/dl以上と高い数値が出続ける場合には、血液不適合や溶血性疾患などの病的な原因によるものという疑いがかかるため、さらに詳しい血液の検査をおこなうことが必要となります。

また出産直後である生後24時間以内に、強い新生児黄疸の症状が見られたときは、医師の判断によって治療がすぐ必要となるケースもあります。

新生児黄疸はいつからいつまで?

新生児 黄疸

それでは新生児黄疸、母乳性黄疸それぞれの黄疸症状はいつまで続くのでしょうか。

通常の新生児黄疸であれば生後2~3日頃から皮膚や白目部分が黄みがかってきて、病状は4~5日にピークをむかえて生後10日ほどで落ち着きます。

それと比べると母乳性黄疸は生後1ヶ月以内とゆっくり発症して、生後2~3ヶ月頃には治るといわれており新生児黄疸よりも症状が長引くのが特徴です。

原因は母乳に含まれる女性ホルモンが影響してビリルビンを肝臓で処理する能力が低下してしまい、黄疸が続きます。そのため完全母乳で育てている場合は通常より症状が長く出ることが多くなります。

新生児黄疸の治療法は?

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治療が必要となる新生児黄疸の場合

ビリルビンの血中数値が血液検査をおこなっても高く出てしまった場合の新生児黄疸の治療方法は、「光線療法」となります。

この治療方法とは、特殊な光線を新生児の皮膚に直接あてることにより、光エネルギーが皮膚と皮下のビリルビンを変化させて胆汁や尿として体から排出させる方法になります。

光線治療をおこなう時は、光を目に当てないように目隠しをして新生児はおむつ1枚の状態でブルーのライトを浴びていきます。

検査をしてさらに重度な高ビリルビン血症という結果がでたら、体内のビリルビンを減らすために全身の血液を交換する「交換輸血」という方法で全身の血液を交換するという処置をとっていきます。

新生児黄疸は自然治療で様子を見ていくというケースが多いのですが、症状によっては治療が必要になるので退院した後も症状が続いて皮膚の黄疸が強くなるというときには、出産した病院へ連絡して再受診をし経過をしっかり見ていきましょう。

母乳性黄疸の場合

母乳性黄疸の場合は新生児黄疸と違い症状が長引きますが、特別な治療の必要がありません。入院中にミノルタ黄疸計などを使って毎日黄疸の数値を測定していきますが、数値が高まってきたり肌の黄色みが強くなった場合には足の裏などから採血して血中のビリルビンの値を測定します。

もし自宅に戻った後も新生児の母乳性黄疸の症状が気になる場合は、赤ちゃんを寝かせる場所を窓越しの明るい場所に移動させるなどしてみてください。ベランダ越しに外気浴・日光浴をすると「光線療法」の役割となり黄疸症状が早く引くことがあります。

外気浴の方法は、足元から少しずつ薄着にして日光を当てていきます。夏場や直射日光が強い時期はカーテン越し(レースカーテンなど)でも問題ありません。

また、母乳をやめてミルクに変更することで早めに黄疸症状が治まりますが、自己判断ではなく必ず医師の指示に従いながらおこなってください。

新生児黄疸で後遺症が残ることはある?

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現在は出産後に病院で黄疸の治療法がしっかりと確率されているため、脳障害を発生するというケースはかなり低くなっていますが、ビリルビンが高い状態が続くと脳障害が起きてしまうために、後遺症を残してしまう場合もあります。

治療が遅れてしまうことで黄疸症状が悪化してしまうというケースもあるので、後遺症を残さないためにも、早期発見、早期治療が大切です。

新生児黄疸との付き合い方

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胎内から胎外へと生活環境が大きく変わる新生児は、肝臓をはじめ体の機能がとても未熟な状態で、多くの赤ちゃんに黄疸という特有の症状がみられます。

黄疸の症状は新生児黄疸と母乳性黄疸に原因がわかれていますが、ビリルビンが基準値を超えることがなければ、ほとんどが経過観察などによる自然治療や自宅でケアすることが可能です。

新生児に黄疸による肌の変化などの症状が見られたとしても慌てずに、自己判断しないで病院や医師と相談をしながら経過をみるようにしましょう。

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