苺状血管腫とは?原因や治療法は?レーザーで治るの?

生まれたばかりの赤ちゃんに苺状血管腫と呼ばれる赤いあざができることがあります。大切な我が子にあざがあると「悪い病気ではないか」「ちゃんと治るのか」と不安になりますよね。今回は、苺状血管腫ができる原因や症状、レーザーなどによる治療法について詳しくみていきます。

赤ちゃん・新生児にできる苺状血管腫とはどんな病気?

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苺状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)とは、新生児に多く見られる赤あざの一種です。毛細血管が異常に増殖してできる良性の腫瘍で、見た目が苺の実のように見えることから苺状血管腫と呼ばれています。

生まれつきのものではなく、生後すぐから数週間以内(生後2~3週間に多い)に身体に赤いポツポツが現れて、やがて表面が苺のように盛り上がり、1~2週間かけて急速に大きくなって盛り上がります。

その後、生後6ヶ月から1年で最も大きくなりますが、2歳頃から少しずつ赤みが抜けて数年かけて自然治癒します。

だいたいが5歳までに5割、6~7歳までに7割の苺状血管腫が自然治癒するものの、「7歳以降に存在するものは、それ以上待っていても小さくなることはないため、手術療法(病変部を切って縫い合わせたり、植皮をする。当然手術跡は残る)(※1)」する必要があるようです。

痛みや痒みなどの症状はありませんが、口唇や耳、鼻などあざができた場所や大きさによっては、潰瘍、皮膚欠損、視力の発達障害、気道閉塞、摂食障害などを起こす可能性があます(※2)。

苺状血管腫の原因

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苺状血管腫ができる原因はいくつかの説がありますが、まだはっきりと解明されていません。さまざまな要因が複雑に絡み合って起こる症状だと考えられています。

赤ちゃんに赤あざができると「自分のせいでは?」と責任を感じるママもいるかもしれませんが、遺伝性の病気でも妊娠中の生活習慣の影響もないので安心してください。

苺状血管腫の症状の種類

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苺状血管腫は発症した箇所によって症状や治療方法が異なり、大きく次の3つに分類することができます。

1.局面型苺状血管腫

毛細血管の増殖が皮膚の表面のみに現れます。皮膚の盛り上がりは少なく、増大することはほとんどありません。自然と薄くなるケースが多いので、特に治療をする必要はないでしょう。新生児にみられる苺状血管腫はほとんどこのタイプです。

2.皮下型苺状血管腫

皮膚の表面には症状が現れず、深い部分の細胞だけが増殖しているタイプです。そのため表面に赤あざは現れませんが、青いシミのような変色がみられます。見た目には目立たなくても、触るとしこりがあるのを確認できます。

消退するまでに時間はかかりますが、跡が残ることはないようです。

3.腫瘤型の苺状血管腫

皮膚の表面だけでなくかなり深い部分でも細胞が増殖するタイプです。あざが急激に増大し、消退してもシワや跡が残ることがあります。皮膚の盛り上がりも大きく、擦れると出血をして細菌に感染する恐れがあります。

発症した部位によっては他の器官の機能を妨げることもあるため、積極的な治療が必要となります。

苺状血管腫の治療法や薬は?

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苺状血管腫の治療は基本的には経過観察です。小学校に上がる頃には自然に消えることも多いので、様子を見ながら自然治癒するのを待ちます。

しかし、血管腫が巨大化したものや皮下に大きなこぶや塊が認められるものは、治療が難しくなります。また、先にも述べたように、血管腫ができた箇所によっては機能障害を起こすことがあります。

専門医を受診して経過観察をして自然治癒を待つか、積極的に治療するかを選択してください。治療をおこなう場合は、ステロイド薬での治療、レーザー治療、外科的手術などの方法があります。

それぞれの治療法にはメリット・デメリット、副作用の心配もあるので、医師に相談してから決めましょう。

苺状血管腫にレーザー治療は効果的?

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苺状血管腫は自然治癒でもきれいに消失する場合もありますが、顔や腕などの目立った箇所にできることも多く傷跡が残る可能性もあることから、最近では早期にレーザー治療をおこなうケースが増えています。

レーザー治療は自然治癒を促進させて後遺症を最低限に抑える効果があるといわれているものの、専門家によって見解がわかれています(※3)。

苺状血管腫の治療に用いられる「パルス色素レーザー」は、生後間もない赤ちゃんにも使用することができますが、深い部分にできた苺状血管腫には有効でなかったり、症状によっては外科的手術が必要だったりと、必ずしも効果があるとはいいきれないため、まずは医師に相談してください。

苺状血管腫は医師に相談しよう

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一口に赤あざといっても種類はさまざまです。特に、表面が青く見える皮下型の苺状血管腫は「海面状血管腫」と間違えられることもあります。

ぶつけたりした覚えがないのにあざができていたら、素人判断せずにまずは皮膚科医に相談してみましょう。

そのうえで、経過観察をして自然治癒を待つべきか、またはレーザー治療など、何かしら治療をおこなうべきか、相談してみてください。

※1・2 参考文献:公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A アザとホクロ Q15
※3 参考文献:一般社団法人 日本形成外科学会 形成外科で扱う疾患 苺状血管腫

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