新生児の胎脂とは?どんな役割があるの?乾燥肌との関係は?

生まれたて新生児の肌はとてもデリケート。初期はママの免疫を引き継いで外部の刺激から皮膚を守っています。胎脂もママからもらった免疫のひとつ。白いクリームのような胎脂に覆われて赤ちゃんは生まれてきます。今回は、新生児の胎脂の役割、新生児落屑、胎脂と乾燥の関係、適切なケアなどをまとめました。

胎脂とは?

新生児 胎脂

「胎脂(たいし)」と聞くと、イメージから赤ちゃんの体内にある脂肪だと思う人もいるかもしれません。しかし、胎脂は体内の脂肪分ではありません。

赤ちゃんはママのお腹から出生するときに、ロウやチーズのような白いクリーム状の脂肪分に包まれて生まれてきます。体だけでなく、顔や頭、全身にべったりと付いています。この天然の白いクリームが胎脂です。

胎脂は「分岐脂肪酸コレステロールエステル」という成分でできています。いわゆる皮脂とは成分が異なり、保水性に優れています。

胎脂の役割は?

新生児 胎脂 役割

もともと胎脂は赤ちゃんがまだママの胎内にいる、妊娠18週頃(6ヶ月頃)からつくられるものです。

羊水の中にいた胎児が外に出ると、赤ちゃんは初めて外気にさらされることになるため、しばらくの間は、胎脂が外部の刺激や乾燥から赤ちゃんを守ってくれるものと考えられています。

新生児期はママからもらった胎脂や免疫の影響で、肌荒れや風邪は起こりにくい傾向があります。

胎脂はいつまで?洗い流さなくていいの?

ソープ お風呂

新生児の胎脂は、基本的には産院にて沐浴で洗い流されます。中には、あえてすぐに胎脂を取り除かない産院もあるそうです。もし胎脂を洗い流したとしても、しばらくは胎脂の保湿成分自体は皮膚に残っている状態です。

また、特にママ・パパが取り除かなくとも、生後24時間~数日の間には胎脂に含まれる水分が蒸発して、次第に透明に目立たなくなります。

実際に目には見えなくても、しばらくの間は胎脂が肌を保護する役割を果たしてくれます。

胎脂がなくなると乾燥する?

乾燥

生後1ヶ月を過ぎると赤ちゃんの肌は急激にカサカサになり、脱皮するかのように皮膚がポロポロと剥けていきます。このように皮膚が剥がれ落ちていく現象を「新生児落屑(しんせいじらくせつ)」といいます。

つい先日まで、胎脂の影響でしっとりしていた赤ちゃんの肌が急に乾燥するため、「皮膚の病気ではないか」と心配する人が多いですが、これがすべての赤ちゃんが通る道。赤ちゃんの成長過程において起こる自然な生理現象のひとつなので、心配しなくて大丈夫です。

ただ、中には新生児落屑が起こらない新生児もいます。これは成熟児によくみられる現象で、赤ちゃんがママの胎内にいるときに、胎脂が取れてすでに皮膚が剥けてしまうと考えられています。反対に、未熟児は胎脂が多い傾向があります。

胎脂がなくなった後の赤ちゃんの乾燥肌ケア

新生児 肌 皮膚 ケア

特別な病気ではないとわかっていても、心配になってしまうのが親心です。焦らず適切な対処を取りましょう。

まず、胎脂がなくなり新生児落屑が始まったら、自然に剥がれ落ちていくのを見守りましょう。新生児落屑が始まると、だいたい1~2週間ほどで状態が落ち着き、新しい皮膚が生まれてきます。

皮膚を無理に剥がしたり引っ張ったりするのはやめてください。皮膚トラブルや炎症のもとです。

また、1日に一度、沐浴やお風呂で体を清潔に洗ってあげましょう。その際に強い力で皮膚をこするなどはしてはいけません。

清潔に洗ったあとは、肌が乾燥しないように、胎脂に代わって保湿剤を塗ってあげます。赤ちゃんの新しい肌は薄くてとてもデリケート。水分を保持する能力が低いので、ママ・パパの手で守ってあげる必要があります。

赤ちゃんの保湿剤は低刺激、無添加、無香料など、安全性の高いベビーローションやベビークリームがよいですね。最近では、胎脂によく似ている保湿成分を配合したスキンケアグッズも開発されています。

乾燥肌が続くと乳児湿疹が起こりやすくなります。ホームケアでよくならない場合は、小児科で炎症を抑える塗り薬を処方してもらうようにしましょう。

胎脂がなくなるのは成長の証

生まれたばかりの新生児がまとっている白い脂肪のようなクリーム。「これは?」と驚くママもいるかもしれません。

胎脂は新生児を外の世界の刺激から守ってくれる大切な成分です。見た目にはきれいなものではありませんが、無理に取り除こうとしないでください。

胎脂はその役割を終えると、自然に消えていきます。胎脂がなくなった後は、赤ちゃん特有の乾燥に悩まされることになるので、しっかりケアしてあげてくださいね。

胎脂と新生児落は、赤ちゃんを守り、成長には欠かせない過程のひとつ。そっと見守りながら、ママ・パパの手でケアをしてあげることが大切です。

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