赤ちゃんの水疱瘡の症状と治療法は?予防接種は受ける?

赤ちゃんもかかりやすく感染力が強い水疱瘡(水ぼうそう)。「幼稚園や保育園で流行していると心配」というママの声は多いです。水疱瘡はあらかじめ症状や治療法を知っておくと、いざというときに慌てずに済みますよ。また予防接種の知識を持っておくことも大切です。今回は、赤ちゃんの水疱瘡について詳しくご紹介します。

赤ちゃんの水疱瘡とは?

赤ちゃん 湿疹

水疱瘡(水ぼうそう)とは、「水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス」に感染することで発症します。水疱瘡が発症すると、全身に赤い発疹ができ、強いかゆみを伴うのが特徴です。

水疱瘡の感染経路

  • くしゃみやせきによる飛沫感染
  • 空気中のウイルスによる空気感染
  • 水疱瘡にかかっている人との接触感染

上記が水疱瘡の主な感染経路です。非常に感染力が強いウイルスなので、水疱瘡にかかった赤ちゃんと同じ部屋で過ごすだけで、簡単に家族内で感染してしまう場合があります。

10歳以下は水疱瘡にかかりやすい

最も水疱瘡にかかりやすいのは、10歳以下の乳幼児です。

ママが妊娠前に水疱瘡にかかって免疫ができている場合、赤ちゃんもその免疫を受け継ぎ、水疱瘡にかからないこともあります。

しかし、ママが水疱瘡にかかった経験がなかったり、免疫量が少ない場合は、新生児でも水疱瘡にかかる可能性は高くなるといわれています。

赤ちゃんの水疱瘡の症状は?

医師 要点 ポイント

水疱瘡は約10~20日の潜伏期間を経てから、順を追って様々な症状が現れてきます。

ここでは、赤ちゃんが水疱瘡にかかると現れる症状について詳しく解説していきます。

微熱

赤ちゃんは水疱瘡にかかると、37~38度程度の熱が出ますが、高熱になることはありません。

体温が上がることで、食欲がなくなったり、赤ちゃんの元気がなかったりといった症状も現れます。熱は約3~5日で下がってきます。

赤く細かい発疹・水ぶくれができる

赤ちゃんが水疱瘡にかかると、最初は虫刺されのような赤い発疹が数時間~1日の内に全身に広がります。

赤い発疹は、そこから短時間で強いかゆみを伴う水疱状に変化していきます。

この水疱のかゆみが一番つらい時期ですが、水疱を掻きこわしてしまうと化膿し、悪化の恐れがあるため注意が必要です。

赤ちゃんが水疱を掻いてつぶさないように、爪を短く切って整えてあげましょう。

かさぶたになる

4~7日程度で、赤ちゃんの水疱は黒いかさぶたへと変化していきます。かさぶたを無理にはがすと痕が残ってしまうことがあるので、注意しましょう。

全てのかさぶたがなくなるまでに、一般的に3週間程度の時間がかかります。

赤ちゃんの水疱瘡の合併症の危険について

注意点

赤ちゃんの水疱瘡は、以下のような合併症を引き起こしてしまう場合があります。

帯状疱疹

水痘帯状疱疹ウイルスは、ヘルペスの仲間です。そのため、病気が治っても体内にすみついてしまう特徴があります。

疲れたり、加齢で体力が落ちると、再びウイルスが悪さをはたらく可能性があり、危険です。

このような場合に引き起こされやすいのが、「帯状疱疹」です。

帯状疱疹とは、皮膚の感覚神経や三叉神経に沿って、強い痛みを伴う発疹ができる症状です。赤ちゃんがかからないように、注意深く様子を見守りましょう。

水痘脳炎

赤ちゃんの呼吸が荒い、身体を痛がる、顔色が悪いなどの症状があったり、様子がおかしいと感じたら早めに医師に相談しましょう。

水痘脳炎は命に関わる危険性があるので、意識がなくなったり、けいれんが見られたらすぐに病院に行きましょう。

赤ちゃんの水疱瘡の治療法や薬は?

赤ちゃん ママ

赤ちゃんが水疱瘡にかかったら、早めに病院を受診して、医師に相談しましょう。

水疱瘡は非常に感染力の強い病気なので、普通に待合室にいるだけでも周りの人にうつしてしまう可能性があります。

病院に行く前に、水疱瘡にかかっていて診察したい旨を電話で伝えるようにしましょう。病院によっては別室に通してくれたり、別の入り口を指定されることもあります。

以下では、水疱瘡の治療法や病院で処方される薬についてご紹介します。

感染初期

水疱瘡の発症後2日以内なら、水痘帯状疱疹ウイルスに対抗する抗ウイルス薬を飲むと発疹や発熱などの症状が軽くなります。

また、水疱瘡患者と接触した場合は、ワクチンを72時間以内に打つと発症を防げる可能性があります。

このような場合、「アシクロビル」という発疹を抑えてくれる、抗ウイルス剤で治療することがあります。

かゆみが強いとき

抗ヒスタミン剤入りの軟膏でかゆみを止めます。

化膿の恐れがある場合

すでに水疱を掻きこわして化膿する心配がある場合は、抗生物質入りの軟膏や飲み薬が処方されます。

※軟膏を塗るときは、水疱のひとつひとつにしっかり塗るように意識してください。

赤ちゃんの水疱瘡の予防法は?ワクチンの予防接種は必要?

予防接種 ワクチン

赤ちゃんの一番有効な水疱瘡の予防法は、予防接種を受けることです。

水痘ワクチンを接種すると、体内に抗体ができるので、水疱瘡にかかりにくくなります。予防接種を受けていても水疱瘡にかかることがありますが、症状が軽く済んだり、重症化を防ぐことができます。

2014年から、水疱瘡の予防接種は、それまでの任意接種から定期予防接種に移行され、6歳になるまでに無料(公費)で2回受けられるようになりました(※1)。水疱瘡の予防接種は、合併症の帯状疱疹の予防にも効果的です。

以下では、水疱瘡の予防接種についてご紹介します。

接種する時期

  • 1回目:1歳~1歳3ヶ月までに
  • 2回目:1回目から3ヶ月以上あけて、2回目を接種

ワクチンの種類

水疱瘡の予防接種に使用するワクチンは、生ワクチンです。

生ワクチンとは、病原体の毒性を弱めたもので、十分な抗体ができるまでに約1ヶ月程度かかります。

次に予防接種を受けるまで、最低4週間は間隔をあけて受けることをすすめられています。

赤ちゃんの水疱瘡は悪化を防ごう

赤ちゃん ママ

感染力の強い水疱瘡は、赤ちゃんのかかりやすい病気のひとつです。予防接種をしっかり受けたり、周囲からの感染に注意しながら防いでいきましょう。

もし赤ちゃんが水疱瘡にかかってしまった場合は、前述のように合併症の危険性があるので、早めに病院を受診してください。

赤ちゃんが水疱瘡に苦しまないように、ママがしっかり守ってあげましょう。

※1 参考文献:厚生労働省|水痘

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