妊婦が風邪を引いたら胎児に影響は?妊娠中に薬は内服できる?

妊婦さんは免疫力が低下しているため風邪を引きやすいです。妊娠前であれば、風邪を引いても気軽に市販薬を飲んだり、多少の無理をしていたかもしれません。しかし、妊娠するとお腹の赤ちゃんのためにも正しい知識で風邪を治療することが大切です。そこで今回は、妊婦さんが風邪を引いた場合の胎児への影響の有無や、薬の服用など治し方についてご紹介します。

妊婦が風邪を引くと胎児に影響する?

風邪を引いて横になる妊婦

風邪を引く原因と症状

そもそも、風邪の正式な名称は「かぜ症候群」といいます。風邪のほとんどの原因はウイルス性によるもので、「アデノウイルス」や「RSウイルス」など、数100種にわたるウイルスの感染により引き起こされます。

風邪のウイルスの潜伏期間は5~6日間、症状は、鼻水や鼻づまり、くしゃみや、のどの痛み、発熱、悪心嘔吐などが挙げられます。インフルエンザと比較すると軽い症状で済みます。

かぜウイルスが胎児に直接影響を与えることはない

かぜ症候群の原因であるウイルスが、胎児の障害や疾患等に直接影響を与えることはないと考えられています。

しかし、高熱が続いたり、ひどい咳によってお腹の張りを招いたり、また風邪を引いた際に服用した薬の種類や服用した時期など、胎児への影響が考えられる要因を総合的にみると、赤ちゃんに何かしらの影響を及ぼす可能性は否定できません。

妊娠中の風邪は、悪化する前に医師に相談し、適切な薬を処方してもらうなどしましょう。病院はまずはかかりつけの産婦人科で構いません。

産婦人科は混んでいることが多く、受診がつらかったり、他の妊婦さんへうつしてしまう心配もあるため、まずは電話で相談するとよいでしょう。

妊婦は風邪薬を飲める?

薬を飲む妊婦

妊娠中は、決して自己判断で市販の風邪薬などを飲まないようにしてください。たとえ軽い症状であっても、必ず医師に処方してもらった薬を飲むようにしましょう。

妊娠4~7週目の風邪薬の内服は要注意

妊娠が発覚する前、「妊娠に気が付かずに風邪薬を飲んでしまった」と心配する人もいるかもしれません。妊娠直後(妊娠4週未満)に薬を飲んでも、影響はほとんどないと考えられていますが、特に気を付けたいのは妊娠4~7週目まで。

この期間は胎児の大事な器官がつくられる器官形成期で、催奇形性(さいきけいせい=臓器機能に障害や奇形を起こす)の影響を受けやすい時期といわれています。

ただし、器官形成期に薬を飲んだからといって、必ずしも胎児に影響が出るわけではありません。妊娠中に服用すると危険な薬はそう多くはないといわれており、通常量であれば過度な心配はいりません。気になることがあれば医師に相談してみましょう。

妊娠7週目以降の風邪薬は医師の判断に従って

妊娠7週目以降においては、胎児の器官形成が終わっており、医師から処方された風邪薬であれば飲むことができます。

ただし、風邪薬の影響がまったくないわけではありません。医師の指示に従い、風邪薬の用量・用法・飲むタイミングを守りましょう。もし風邪薬にリスクがあるのであれば、医師の説明を受け、リスクをきちんと理解してから服用することも大切です。

また、妊娠週に限らず、市販薬は胎児に影響を及ぼす可能性があるので、自己判断で服用するのはやめましょう。

妊娠中に処方される風邪薬例

妊婦さんが風邪を引いたときに病院で処方される薬としては、「葛根湯」や「PL配合顆粒」、抗生物質では「パセトシン」や「クラリス」「ケフラール」、解熱鎮痛薬では「カロナール」などが挙げられます。

処方薬をきちんと飲んでも改善が見られない場合は、再度適切な薬を処方してもらう必要があります。

自宅で取り入れたい妊婦の風邪の治し方

妊婦 風邪 熱

ここでは、妊婦さんが風邪を引いてしまった場合に気を付けたいことをご紹介します。どれも自宅で簡単にできる基本的なことばかりなので、風邪予防としてもぜひ心掛けてみてください。

1.安静にする

妊婦さんが風邪を引いたら、まずは無理せず安静に過ごしましょう。無理をしてもよいことは何もありません。風邪の症状が悪化したり、回復が遅れてしまいます。

また、他の人に風邪をうつさないという意味でも、人ごみへ出掛けることは避けて、自宅でゆっくり過ごすようにしましょう。

2.水分補給をする

風邪を引いたときの発熱は脱水症状を起こすことがあります。脱水症状は母子ともに危険な状態を招く恐れも。少しずつでも構いませんので、水分摂取を心掛けていきましょう。

ただし、つわりがひどく悪心・嘔吐などで水分摂取が難しい場合は、医師に相談してください。点滴が必要となる場合があります。

3.加湿する

特に外気が乾燥する季節は、部屋の湿度を上げることで体の免疫力を高めることができます。加湿器を使ったり濡らしたタオルを干すなどして湿度を保ちましょう。

また、発熱により汗をかいた時は、体が冷えないように、こまめに汗を拭き着替えるようにして体を温めるようにしてください。

4.消化のよいものを食べる

風邪を引いた時は食欲が低下します。無理に食事を摂取する必要がありませんが、なるべく消化のよいものを食べるようにしましょう。

また、風邪の症状に効果があるとされている食べ物がおすすめです。しょうがは体を温め、大根や蜂蜜は炎症を抑え、のどの痛みや咳をやわらげることができます。

妊婦はまずは風邪を引かないように予防が第一

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妊娠中は免疫力が低下するため、風邪など病気になりやすいもの。まずは、風邪を引かないように予防をすることが第一です。

妊婦さんの風邪を予防する方法としては、手洗い、うがい、マスク、室温調節、適切な湿度、十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事の摂取、などが挙げられます。

基本的に、妊婦さんであっても、妊娠前の時と同じ予防方法になりますが、いつも以上に意識して過ごすようにするとよいですね。妊娠を機に生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

それでも風邪を引いてしまった場合は、予防できなかった自分を責めてしまう妊婦さんもいますが、仕方のないこと。

気に病むことはなく、少しでも早く風邪が改善するように、医師に相談しながら安静にして対処しましょう。

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