断乳・卒乳後のケア!おっぱいの絞り方、圧抜きの方法は?【助産師監修】

断乳と卒乳後のケア方法

一般的に、離乳食を始める生後5ヶ月~1歳を迎えるまでには卒乳するといわれています。ワーキングママの断乳に至っては、もっと早いかもしれません。

断乳後に必要となるのがおっぱいケア。無理にしなくてもよいと思っているママは要注意ですよ。断乳した後のケアを怠ると、乳腺炎になってしまう可能性も。断乳ケアは、産科や助産師に相談に乗ってもらうことも可能ですが、自宅でも十分にセルフケアできます。断乳ケアの絞り方、圧抜きの方法などをまとめました。

– 目次 –

断乳・卒乳後のおっぱいケアが必要な理由は?

授乳しているママと赤ちゃん

乳腺炎の予防になる

ママたちのおっぱいトラブルの中でも、特に心配なのが、乳腺が炎症を起こす「乳腺炎」です。乳腺炎の症状は、胸に痛みを伴うしこりができたり、発赤(ほっせき)がでたり、38~39度台の発熱が生じることもあります。

乳腺炎の主な原因は、母乳のうっ滞、つまり母乳が乳腺に溜まってしまうことです。悪化すると外科での治療が必要となることがあるため、早期治療が必要です。

断乳すると胸がはってしまうことがあります。母乳がたまらないように、断乳ケアをして乳腺炎を予防しましょう。

胸の張りによる痛みの改善

赤ちゃんの意志で母乳を卒業する卒乳と異なり、断乳するのは母乳の生成量がまだ多いころでしょう。断乳ケアを怠ると、乳腺の働きによって胸がパンパンに張り、固くなり、強い痛みに襲われることがあります。

ひどいときには、胸に軽く触れただけでも激しい痛みが走ることがあるかもしれません。断乳ケアは、胸の痛みに悩まされないためにも必要です。

母乳がしこりとなってしまった場合、偏頭痛や肩こりなどの原因にもなるため、断乳ケアが必要となります。

次の出産でも楽に授乳できる

母乳は、胸全体にある乳腺でつくられています。断乳時に母乳が乳腺内に残ってしまうと、古いものが乳腺を詰まらせてしまい、次の機会に授乳がしにくくなる原因となります。

断乳ケアをしっかりおこなっておくことで、次の出産時にスムーズに授乳をすることが可能です。次の母乳育児を考えている人は、母乳ケアが必要といえます。

断乳ケアの方法は?

おっぱいケアをする女性

断乳初日~3日目までのケア

断乳を始めた直後は、まだまだ母乳が多くつくられています。胸が張って痛みを感じるときは、保冷剤をタオルで巻いたものなどで冷やすと効果的です。

また、母乳がうっ滞すると乳腺炎に注意が必要です。圧抜きといって、母乳を軽く絞り出す断乳ケアをしましょう。ただし、ここで気を付けたいのが、何度も絞ったり、大量に絞っては逆効果。

新たに母乳を作り出してしまったり、かえって胸が張ってしまうことになります。1日1~3回までにとどめるようにしてください。

圧抜きをする際は、服が汚れないようにタオルや母乳パッドを使用するのがおすすめです。

また、お風呂は湯船に浸かると母乳が出やすくなってしまうので、長時間の入浴は避けることをおすすめします。

◇圧抜きの方法

  • 胸を外側から内側の方へ30秒ほど押す
  • 親指と人差し指で乳首を挟んで押す
  • 少しずつ押す場所を変えて、乳首全体を押したら終了

断乳4日目~1週間のケア

断乳ケア開始から3日ほど過ぎれば、胸の張りも少し和らいでくる頃。胸の痛みのピークが過ぎたら、おにぎり絞りで断乳ケアをしましょう。

おにぎり絞りは、両手でおにぎりを握るように胸を包み、外側から内側の方へ絞る方法です。

注意点は、胸全体を包むようにして絞ること。包み切ることなく絞ってしまうと、絞り残しが発生してしまいます。

この頃は、必ずしも毎日断乳ケアをする必要はなく、1日置きにケアをしたり、2~3日置いたりと、胸の張りを感じたらおにぎり絞りをおこなう程度で構いません。

断乳1週間以降のケア

断乳ケアを開始してから1週間以降は、1週間ごとにおにぎり絞りをおこない、母乳を出し切ります。

搾乳したものが透明な液体に変わったら断乳ケア終了のタイミングです。

断乳から半年が経過しても透明にならないなど、異変を感じる場合は、産婦人科を受診しましょう。

断乳ケアは無理をしない、専門家に相談するのもおすすめ

病院で医師のカウンセリングを受ける女性

断乳ケアを正しくおこなえるか心配なママも多くいるかもしれません。母乳の出が人それぞれであるのと同じように、断乳ケアの頻度や期間にも正解・不正解はありません。

断乳ケアに不安を感じている場合は、早めに産婦人科での母乳講習会や助産師さんに相談してみてください。おっぱいトラブルや痛みは我慢する必要はありません。

特に始めての母乳育児では、おっぱいトラブルは起きやすいもの。無理せずに周りに助けを求めてくださいね。

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