赤ちゃんの耳切れの原因はアトピー?治療法や薬は?
赤ちゃんの耳切れの原因は大きく2つ
赤くなりじゅくじゅくする、いわゆる耳切れ。耳の付け根部分が切れたようになります。
赤ちゃんの耳切れは、主に「乾燥、かぶれ」によるものと、「アトピー性皮膚炎」の2つの原因が考えられます。赤ちゃんの耳が切れているのを発見したら、まずは何が原因で起きている症状なのか見極める必要があります。
原因1.乾燥、かぶれ
赤ちゃんに耳切れの症状が見られたとき、全身の他の部位には湿疹や炎症が起きていなければ、乾燥やかぶれが原因である可能性が考えられます。
赤ちゃんは、1日の大半を寝て過ごすため、皮脂や涙、よだれなどの汚れが耳についてしまうことがあります。一人では上手に体勢を変えられないことから、耳にかぶれをできてしまいます。
お風呂に入るときに、耳の周りをきちんと清潔に洗えていないことも耳切れに繋がります。
また、耳切れは耳の下部によく起こりますが、ここは皮膚の中でも敏感なところ。皮膚が乾燥しているとダメージを受けて耳切れしやすくなります。
原因2.アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の症状のひとつとして、耳の付け根がただれたり、耳切れが起こることがあります。耳切れ以外にも、かゆみを伴う湿疹が慢性的に続いている場合は、アトピーを疑った方がよいかもしれません。
アトピーか単なる湿疹かを見分けるのは、素人目にはなかなか難しいもの。症状が長引く場合は、ただの肌荒れと思わず、小児科か皮膚科を受診してみてもらうようにしましょう。
赤ちゃんの耳切れの治療法は?
赤ちゃんの耳切れを発見した場合は、原因を取り除くようにしましょう。まずは、耳の周りの皮膚を清潔にすることが大切です。皮脂や汚れを取り除いてあげます。
ゴシゴシ洗うと傷ついてしまうので、柔らかいガーゼを使ってやさしく汚れを拭き取ってあげます。耳の後ろやくぼみも丁寧に洗ってください。
お風呂上がりには、ガーゼや綿棒を使ってくぼみに残った水分を取ってあげましょう。
耳の周りを清潔にしたら、保湿剤で皮膚の乾燥を防ぎます。保湿することで皮膚のバリア機能が高まり、耳切れや湿疹の改善に役立ちます。保湿剤は赤ちゃん用の低刺激なベビーローションやベビークリームを使ってください。
もしも、赤ちゃんの耳切れが改善されず長引く場合、また症状が悪化する場合は小児科や皮膚科を受診してください。アトピーが疑われる場合も病院で相談しましょう。
場合によっては、ヒルドイドに代表されるステロイド薬、アトピーを改善する保湿剤など、適切な薬を処方してもらえます。医師の指示に従って耳切れを治療しましょう。
赤ちゃんの耳切れの予防法は?
赤ちゃんの耳切れは、適切に治療をすれば比較的すぐに症状は治まります。ただし、耳切れは治ったとしても、繰り返し起こってしまうもの。肌の弱い赤ちゃんは、日頃からスキンケアを徹底して、耳切れ、湿疹、皮膚炎から守ってあげることが必要です。
予防法1.お風呂で清潔にする
耳の周りに皮脂や汚れが残っていると耳切れや湿疹の原因になります。赤ちゃんは体温が高く汗っかきなので、汗の汚れもたまっています。1日に一度はお風呂に入れて、耳の周りを清潔に洗ってあげましょう。
清潔に、といっても何もゴシゴシと強く洗う必要はありません。しっかり泡立てたベビーソープでやさしく耳の裏を洗います。
また、すすぎ残しは耳切れや肌荒れのもと。汚れを洗った後は、ベビーソープの泡が残らないように洗い流すことも大切です。
予防法2.乾燥を防ぐ
皮膚の乾燥は耳切れを招きます。赤ちゃんの皮膚は薄く、外的刺激から肌を守るためのバリア機能も、大人に比べると未熟です。
皮膚のバリア機能を高めるためには、保湿してあげること。特にお風呂上がりは、水分が蒸発して乾燥しやすいので、しっかりと保湿を心掛けるようにしましょう。
予防法3.服の着脱に注意する
意外に感じる人もいるかもしれませんが、首が座ってきた赤ちゃんを着替えさせるとき、耳に服が引っかかって耳切れを起こす可能性があります。
ネック周りの狭い服は、特に耳が引っかかりやすいです。無理に引っ張ったりしようとせずに、やさしく丁寧に着脱してあげるようにしましょう。
赤ちゃんの耳切れは神経質になり過ぎなくて大丈夫
毎日育児をしていると、自分では気が付かないうちにストレスを感じたり、必要以上に神経質になっている可能性があります。
赤ちゃんの耳切れは見ていてとてもかわいそうです。しかし、耳切れは日頃のケア次第で十分に予防することは可能です。
また、アトピーが疑われる場合には、ママやパパが一人ではどうすることもできません。小児科や皮膚科で専門の医師に診てもらうことが必要です。
赤ちゃんの耳切れは予防に努めることも必要ですが、過剰に心配することはありません。周りの人と相談しながら治療を進めていきましょう。