妊婦はビタミンAの過剰摂取に注意!それってどれぐらい?

妊婦さんには、葉酸をはじめとするビタミン摂取が推奨されています。しかし、ビタミンAの過剰摂取については注意が必要です。とはいっても、極端に減らしてしまうのは問題。そもそも、妊婦さんがビタミンAを注意すべき理由、お腹の赤ちゃんに及ぼす影響、またメリット・効果についてもご紹介します。

妊婦がビタミンAを過剰摂取するとどうなる?

ビタミンA にんじん 栄養素

多量のビタミンAを慢性的に摂取した場合、「頭蓋内圧の上昇(偽脳腫瘍)、浮動性めまい、悪心、頭痛、皮膚炎、関節や骨の痛み、昏睡がみられ、死亡することもある(※1)」とされています。

妊婦さんの場合、特に妊娠初期にビタミンAの過剰摂取すると、赤ちゃんの先天異常の発生に影響を及ぼすことがあります。「先天異常には、眼球、頭蓋、肺および心臓の奇形など」があります。

アメリカの論文では、妊娠初期にビタミンAを4500μg以上摂取した妊婦は、1500μg未満の妊婦に比べて、水頭症や口蓋裂などの奇形奇形が発症するリスクが3.5倍になると報告されています。

妊婦のビタミンAの上限摂取量はどれくらい?

? クエスチョン

妊婦さんに必要な1日のビタミンAは650μg(にんじん中1本程度)、1日のビタミンA上限量は2,700μg(鶏肉レバーの串焼き2/3本程度)です。

ただし、上記でご紹介したような妊婦さんのビタミンAの過剰接種による影響は、慢性的に多量を摂取した場合に起こるもの。毎日摂り過ぎなければ過剰に心配する必要はありません。

ビタミンAを含む食品よりも、サプリや錠剤、健康食品で過剰に摂る方が問題です。妊婦さん(特に妊娠初期)はビタミンAのサプリは控えるようにしましょう。

ビタミンAの多い食品を知っておこう

ビタミンA うなぎの肝

一口にビタミンAといっても、動物性食品に含まれる「レチノール」と、緑黄色野菜に含まれて体内でビタミンAに変わる「βカロテン」、レチノールの代謝物質である「レチノイン酸」の3種類があります。

βカロテンは、不足したときだけビタミンAに転換する前駆物質(プロビタミンA)なので、妊婦さんが大量に食べて大きなも問題ありません。また、レチノイン酸は天然の食品にはほとんど含まれていない物質です。

そのため、妊婦さんは、主にビタミンA(レチノール)を過剰に摂り過ぎないようにしましょう。

ビタミンA(レチノール)の多い食品(※2)

※100gあたりに含まれる量(単位:μgRE)

  • 鶏レバー(生)14000μgRE
  • 豚レバー(生)13000μgRE
  • 牛レバー(生)1100μgRE
  • やつめうなぎ(生)8200μgRE
  • ほたるいか(ゆで)1900μgRE
  • うなぎ(蒲焼)1500μgRE
  • ぎんだら(生)1100μgRE
  • あなご(生)500μgRE
  • あんこうの肝 8300μgRE
  • さんま(焼き)13μgRE
  • 卵黄全卵(ゆで)130μgRE
  • プロセスチーズ240μgRE

妊婦にビタミンAが不足するとどうなる?

妊婦 目 栄養 不足

ここまで、妊婦さんがビタミンAを過剰に摂ることでのリスク、赤ちゃんへの影響についてご紹介しました。しかし、ビタミンAは妊婦さんにとって必要な栄養素でもあります。

ビタミンAには、病原菌やウイルスの侵入を防ぐ免疫力がアップする効果があります。薬の服用を制限される妊婦さんにとっては必要な栄養素です。実際、妊娠後期のビタミンAには、平常時にプラス80μgの量が推奨されています。

ビタミンAが不足し過ぎると、お腹の赤ちゃんの発育不良、早産のリスクにも影響が出る可能性があります。ただし、必要なビタミンAは、日頃の食事から十分に得られるといわれています。

ここでご紹介したリスクは、ビタミンAがあまりに不足した場合に限りますので、過剰にサプリなどを服用することは避けましょう。

妊婦に必須の葉酸とビタミンAの関係は?

葉酸 効果 サプリ

ビタミンAの一方で、妊婦さんに必須といわれる栄養素が葉酸です。妊娠初期に摂ること、赤ちゃんの先天的奇形や流産、早産のリスクを防ぐ効果が期待できます。

葉酸は、その名のとおり、菜花(なばな)、枝豆、からし菜、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草などの葉物野菜に多く含まれています。

また、葉酸は、豚レバー、鶏レバー、牛レバーなどにも多く含まれています。ここで思い出されるのは、レバー類にはビタミンA(レチノール)も多く含まれていること。そのため、動物性食品から葉酸を頻繁に摂るのは避けた方がよいでしょう。

葉酸は、普段の食事からどうしても不足しやすい栄養素なので、厚生労働省からもサプリで効果的に補給することが推奨されています。

妊婦のビタミンAはバランスよく摂ろう

妊婦さんにとって、ビタミンAは必要な栄養素であり、注意すべき栄養素でもあります。まったく摂らないと、かえって母体とお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまいます。バランスの取れた食事を心掛けていれば、ビタミンAを過剰摂取する心配も少ないです。健やかな赤ちゃんをお腹の中で育むためにも、妊婦さんはバランスの取れた食生活を送りましょう。

※1 参考文献:厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業「統合医療」情報発信サイト ビタミンA | 海外の情報 | 医療関係者の方へ
※2 参考文献:内閣府 食品安全委員会 ビタミンA過剰摂取による影響

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