赤ちゃんはダニに刺されやすい!症状や対策方法は?
赤ちゃんのダニ刺されの症状とは?
赤ちゃんがダニに刺されたときの症状は、肌に虫に刺されたような赤いポツポツとしたアトがひとつではなく、2つ、3つと周辺に広がるように連続してできます。日本皮膚科学会によると、「顔や手足はほとんど刺さず、わき腹や下腹部、ふとももの内側などを刺して、かゆみの強い赤いブツブツができます(※1)」。
ダニ刺されの場合は蚊による虫刺されと異なり、かゆみ症状がすぐに出ず、数時間後に発生する特徴もあります。赤ちゃんの様子をよく観察して、蚊による虫刺されと症状が違うようであれば、ダニ刺されの可能性を疑いましょう。
赤ちゃんはダニに刺されやすい?
ダニは高温多湿な場所を好み、布団やカーペット、ソファをはじめとする布類や、風通しの悪い場所で繁殖する傾向があります。ダニは肉眼で確認できないほど小さいので、気付かない内に繁殖しているというケースが多くみられます。
また、ダニは赤ちゃんをはじめとする人間の皮脂や髪の毛などを餌にして生息しています。そのため、自宅などの生活スペースに生息しやすく、お掃除をサボりがちな環境下は、ダニにとって絶好の繁殖スポットとなってしまうのです。
赤ちゃんの「体温が高い」「新陳代謝が活発で汗をかきやすい」体質はダニにとって居心地がよく、大人よりもダニに刺されやすい傾向があります。ママ・パパが気が付かないうちにダニに刺されていることが多いので、注意が必要です。
赤ちゃんのダニ刺されの対処法・治療法は?
患部を水で洗う
赤ちゃんがダニに刺された時、まずは水で患部を洗って清潔にします。かゆみ症状がある場合、身体がお湯で温まり血行がよくなると、かゆみを助長させてしまう可能性があります。ちゃんがダニに刺された時は、お湯ではなく水でキレイに洗ってあげてください。
患部を冷やす
赤ちゃんがダニに刺されてしまった時は、患部を冷やすことで、かゆみを和らげる効果が期待できます。清潔なタオルやガーゼで患部を冷やしてあげましょう。
赤ちゃんの爪を短くする
ダニ刺されの患部を赤ちゃんが掻きむしってしまう可能性があるため、爪は常に短くカットしておきます。
症状がひどいときは病院へ
上記の対処をしても、ダニ刺されの症状が治まらない場合、また悪化するような場合は、小児科または皮膚科で医師に相談しましょう。適切なかゆみ止めなどの薬を処方してもらえます。
赤ちゃんをダニから守る対策法は?
赤ちゃんがダニに刺されてしまったら、速やかに適切な対処をします。また、日頃からダニ駆除の対策をして、赤ちゃんがダニに刺されないように予防することが大切です。
ここでは、赤ちゃんをダニから守るために、おすすめの予防・対策法についてご紹介します。
1:布団や身の回りの物を常に清潔にする
衣服と同様に、お布団やシーツ、タオルケットなども極力こまめに洗濯して清潔にする事がダニ退治に効果的です。風通しの良い場所で天日干しをするだけでも、効果があると言われています。
お布団やシーツを干した後は、掃除機などを使ってお布団に残ったダニの死骸を吸い取るとさらに効果的です!
寝具などはこまめな洗濯が大変という声も多く聞こえますが、赤ちゃんがダニに刺されないために身の回りの物を清潔に保つ習慣をつけましょう。
2:赤ちゃんのいる部屋は意識的に換気する
「赤ちゃんが寒くないように…」「風邪を引かないように…」と体調を労わって窓を閉めている事は、決して間違いではありません。しかし、空気がこもった環境はダニが繁殖する原因に繋がりかねないので注意が必要です。
空気中に舞い上がったダニやダニの死骸が原因でアレルギー性鼻炎などを引き起こす可能性もあるので、こまめに部屋の空気は入れ換えるように意識してください。
3:掃除機を使った掃除を習慣化する
目に見えないほど小さなダニを退治するには、掃除機を使ってしっかりと吸い取る事が大切です。
床はもちろん、赤ちゃんが直接肌に触れるブランケット・ぬいぐるみ・布製おもちゃなどにも掃除機を当てて、ダニやダニの死骸を吸い取り退治する習慣をつけましょう。
4:湿度や温度に気を配る
特に梅雨などの湿気のこもりやすい時期や、夏場の気温が高くなる時期、寒い冬場、部屋を閉めきってエアコンをつけっぱなしにしていませんか?このような時期は、特にダニ対策の注意が必要です。
ダニが繁殖しやすい高温多湿の環境とならないように、部屋の温度や湿度が高くなっていないか気を配るようにしましょう。
エアコンの温度調整や除湿機などを利用して、赤ちゃんが過ごす室内の環境を整えてあげるようにしてください。
赤ちゃんをダニ刺されから守ろう!
激しいかゆみを伴う症状をもたらしたり、アレルギー源となって赤ちゃんの健やかな生活を脅かす可能性があるダニ。小さくてどこに潜んでいるか見つけにくいからこそ、日頃の予防や習慣がダニ退治の大きな鍵となります!
赤ちゃんが辛いダニ刺されの症状に悩まされてしまう前に、早めのダニ対策で赤ちゃんの健康を守ってあげてくださいね。
※1 参考文献:公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A 虫さされ