妊婦はカフェインを摂ってはいけない?コーヒーは1日何杯まで?

妊婦さんはカフェインを摂らない方がよいという話をよく聞きますが、少しの量でもいけないのでしょうか。お腹の赤ちゃんへの影響とは?コーヒーは1日に何杯飲んでいい?母子の健康のためにも、妊婦さんとカフェインの付き合い方について知っておきましょう。

妊婦がカフェインを摂ると危険といわれるのはなぜ?

赤ちゃん 胎児 悪影響 カフェイン

妊婦さんがカフェインの摂取は控えた方がよいという話は、耳にする機会が多いですよね。具体的には、赤ちゃんにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

実は、カフェインそのものが胎児へ与える有毒性については、さまざまな報告があり意見が分かれています。妊婦さんにとって、必ずしも「カフェイン=悪」とはいいきれないのが実状です。

妊娠中はカフェインの分解・排出に時間が掛かる

しかし、福岡産婦人科情報館によると(※1)、「妊娠中は代謝速度の低下から、カフェインの分解・排泄に時間がかかり、身体にカフェインが留まる時間が長くなる」ことがわかっています。非妊娠時よりも、体がカフェインを分解し排出するための時間がより長くかかってしまうのです。

胎児の発育への影響、低体重児の出産にかかわる可能性

さらには、「カフェイン自体は胎盤を通過し、胎児の血液中にもカフェインが移行する」可能性が考えられ、また山本産婦人科によると(※2)、「カフェインには、カルシウムの吸収を阻害したり、胎児発育に影響を与えて、低体重児の出産に関連することも知られている」とされています。

ただし、過剰摂取を続けなければ問題はないという見方が強い

医師によっても考え方は異なりますが、上記のような赤ちゃんへの影響はいずれもカフェインの大量摂取が原因とされており、摂取量を誤らなければ、赤ちゃんに問題はないという意見が一般的のようです。

妊婦が摂取してもよい1日のカフェインはどのぐらい?

コーヒー カフェイン

それでは、具体的に妊婦さんにとって、どのぐらいの量のカフェインを摂ると、赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。

日本において、正式な上限は定められていない

現在国内において、食品のリスク評価をおこなっている内閣府食品安全委員会では、カフェイン摂取についてのリスク評価は実施していません(※3)。

カフェイン摂取量によって胎児への影響リスクが異なる

影響が表れるカフェイン量は個人差が大きいことを前提としつつも、山本産婦人科によると、「スウェーデンの報告では、カフェインの摂取による流産率の増加は、その摂取量に依存し、1日摂取量が100~299mgでは1.3倍、300~499mgでは1.4倍、500mg以上では2.2倍になる(※2) 」としており、妊婦さんのカフェイン摂取量によって、お腹の赤ちゃんへの影響度合いが異なってくるようです。

各国のカフェイン上限摂取量

東京都福祉保健局によると、英国ではカフェインを1日200mgに制限するよう助言しており、カナダ・オーストラリア・韓国では1日の最大摂取量を300mgとしています。

コーヒー1~2杯程度なら大丈夫

コーヒー1杯分のカフェイン含有量はおよそ50~100mgなので、妊婦さんが1日に1~2杯程度のコーヒーを飲む分には、大きな影響はないといえます。一方で、医師によって見解は異なりますので、かかりつけの産科医に相談してみるとよいですね。

妊婦が注意すべきカフェインはコーヒーや紅茶だけじゃない!

チョコレート カフェイン

カフェインと聞くと、どうしてもコーヒーや紅茶を連想してしまいますが、実は妊婦さんが気を付けたいカフェインはそれだけではありません。普段は何気なく摂取することもあるかもしれませんが、妊婦さんはできるだけ口にする物には気を付けるようにしたいですね。

コーヒーや紅茶以外にも、以下のような飲み物にもカフェインが含まれています。

カフェインを含む飲み物

(※おおよそ1杯あたりのカフェイン含有量)

  • 緑茶:30mg
  • 煎茶:30mg
  • 玉露:180mg
  • 抹茶:45mg
  • ほうじ茶:30mg
  • 烏龍茶:30mg
  • 玄米茶:15mg
  • コーラ:35~50mg
  • ココア:30~50mg
  • 栄養ドリンク(エナジードリンク):50~100mg

特に、お茶は無意識に飲んでいる妊婦さんも多いかもしれませんね。どの飲料も、1杯あたりのカフェイン量はコーヒーよりも少ないかもしれませんが、喉が渇きやすい妊婦さんはがぶ飲みしてしまうこともあります。そんな時も、カフェイン摂取量のことを頭の片隅に置いて、気を付けるようにしてくださいね。

カフェインを含む食べ物

知らない人もいるかもしれませんが、飲み物だけでなく、チョコレートにもカフェインは含まれています。ミルクチョコレート1枚(約50g)あたりに、およそ20~25mgのカフェインが含まれています。

妊娠中は、甘い食べ物がついつい食べたくなりますが、食べ過ぎには要注意です。お茶やコーヒーのお供に、チョコレートを食べるのが習慣になっている妊婦さんは特に気を付けてくださいね。

また、眠気覚ましとして販売されている、ミントガムにもカフェインが含まれています。一般的に、1個あたりにおよそ10mgのカフェインが含まれているため、妊婦さんはガムの食べ過ぎも控えた方がよいでしょう。

妊婦にはカフェインを含まない飲み物がおすすめ

妊婦 水 飲める 飲み物

妊婦さんは、非妊娠時よりも喉が渇きやすいです。水分が十分でないと、脱水やむくみ、便秘を起こしやすくなります。お腹の赤ちゃんに血液を届けるためにも、妊婦さんは意識的に飲み物を摂る必要があります。

カフェインの大量摂取を心配しなくてもいように、妊婦さんには、カフェインを含まない、ミネラルウォーターや麦茶、ルイボスティー、タンポポ茶、100%のフルーツジュース(糖分を含むものは肥満の原因です)などがおすすめです。妊婦さんも飲めるハーブティーであればリラックス効果もありますよ。

また、日頃からコーヒーをよく飲むような妊婦さんには、カフェインレス(デカフェ)のコーヒーや紅茶が多く販売されています。スーパーやインターネットで、「カフェインレス」や「デカフェ」といった表記がある商品を探してみてください。

スターバックスなどの大抵のカフェでも、デカフェのオーダーができます。味や香りも、通常のコーヒーとそう変わりはありませんので、コーヒー好きな妊婦さんにとっても楽しむことができますよ。

妊婦もカフェインと上手に付き合ってブレイクタイムを楽しもう

妊婦 飲み物 デカフェ カフェインレス

妊婦さんがカフェインを多く摂取すると、赤ちゃんに悪い影響を与える可能性があることは事実です。しかし、我慢のし過ぎや、ストレスを溜めることも妊婦さんにはよくありません。今回ご紹介したように摂取量をきちんと守り、またデカフェコーヒーなど、カフェインレスの飲み物を活用しながら、妊婦さんもコーヒーブレイクを楽しみましょう。

※1 参考文献:妊娠中の食事や運動、胎教|福岡産婦人科情報館 監修:荘田レディースクリニック
※2 参考文献:山本産婦人科 生活習慣(コーヒー・紅茶・カフェイン)について
※3 参考文献:東京都福祉保健局 東京都食品安全FAQ

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