妊娠うつの予防に大豆を食べるといい?愛媛大、東京大が研究を発表

幸せいっぱいなイメージが強い妊婦さんですが、実は妊娠中のうつが社会問題になっています。そんな妊娠うつのリスク減少に大豆製品を食べることが効果的だと、愛媛大学や東京大学などの共同研究チームが発表しました。大豆パワーにあやかってうつ知らずの健康的なマタニティライフを送りましょう!

妊娠うつとは?

妊娠うつ 妊婦

待望の赤ちゃんを授かり幸せいっぱいのはずなのに…、なぜか「喜べない」「気分が重い」こんな気分に悩まされる妊婦さんは意外と多いもの。産後うつと並んで、妊娠中にうつ病の症状に悩まされる妊娠うつが社会問題になっています。

10年間に23人もの妊婦が自殺

東京都監察医務院と順天堂大学の調査によると(※1)、2014年までの10年間において、東京23区内の自殺した妊婦は23人にのぼることがわかりました。中でも、妊娠2ヶ月の妊婦が一番多く、うつ病といった精神疾患が原因であると考えられています。

ホルモンバランスの変化、周囲からの孤立、プレッシャー、うつの原因は様々

妊婦さんが妊娠うつになる原因は、多種多様。周囲からは「おめでたいのになぜ?」と思われがちだからこそ、人知れずマタニティーブルー、うつ病を抱えてしまうのです。

妊娠中はホルモンバランスの乱れによって普段よりも精神的なバランスも崩れがちに、些細なことでもストレスを感じてしまいます。女性の社会進出に伴い、働きながらの妊婦生活にプレッシャーを感じ、気が付くと改善が困難なほど心が疲れてしまいうつ病を発症することも現代では珍しくありません。

妊娠うつに大豆が効果的!?

大豆

妊娠うつの予防・改善には、無理をしない、溜め込まない、休むこと、そしてカウンセリングを受診することなどが効果的です。一方で、妊娠うつになってしまう妊婦さんこそ、自身が「うつ病」であることに気が付かずに症状が進行してしまうケースが多くあります。

そんな妊娠うつには、大豆製品を食べれば食べるほど、うつ病になるリスクを抑えられることを愛媛大学や東京大学などの共同研究チームによって2016年10月に発表されました(※2)。同研究の成果は独学術誌ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ニュートリション電子版に掲載されています。

研究内容は、妊婦さん1745人を対象に食生活に関するアンケートをおこない、大豆製品を多く摂取した順にグループ分けをしうつ病との関連を調べたもの。その結果、一番多く大豆を食べたグループの方が、大豆を一番食べなかったグループに比べて、うつ病の発症リスクが37%も低いことが判明しました。

大豆イソフラボンは妊娠うつにも美容にもおすすめ!

愛媛大学と東京大学などの共同研究チームによると、大豆に含まれる「イソフラボン」は、女性ホルモンの「エストロゲン」と構造が似てるため、大豆を多く食べることで、美肌効果だけでなく、うつ病の発症リスクの減少にも寄与するものと考えられています。

一方で妊娠中の大豆イソフラボンの摂り過ぎには注意点も…

注意点

妊娠うつの発症リスクの軽減や美容にもよいことから、妊娠中に積極的に取り入れたい大豆イソフラボンですが、実は摂り過ぎると心配なこともあります。

もともと妊娠中は「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンがお腹の赤ちゃんの発育、母体のサポートのために重要な役割を果たしています。しかし、大豆イソフラボンばかり摂り過ぎてしまうと、エストロゲンが過剰に増加。本来のホルモンバランスが乱れてしまい、胎児の健康に影響を及ぼす可能性があります。

厚生労働省の食品安全委員会によると、大豆イソフラボンの1日の摂取目安量は上限値70~75mgとされています(※3)。豆乳の場合はコップ約2杯分、納豆なら2パックでこの1日の摂取量に達します。

妊娠うつの予防・改善には積極的に摂りたい大豆製品ですが、過剰な摂り過ぎには注意してくださいね。

妊娠うつにおすすめの大豆製品

豆乳

大豆 豆乳

豆乳は妊娠うつの予防・改善に一番手軽に取り入れられる大豆製品。豆乳は摂取量が違ってもうつ病の発症リスクに差異がないことがわかっています。

納豆

納豆

妊娠中は和食中心の食生活がおすすめ。納豆もうつ予防に効果的な大豆製品です。

豆腐

豆腐

豆腐は冷奴、お味噌汁、湯豆腐などで食べるとよいですね。なお、豆腐の大豆イソフラボンの含有量は、木綿豆腐150gあたり約42mg、きぬごし豆腐150gあたり約38mgです。

大豆パワーでうつ知らずのマタニティライフを送ろう

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うつ病は、誰しもなりたくて発症するわけではありません。出産まで健康に楽しい毎日を送るためにも、大豆をうまく食事に取り入れてみてください。

※1 参考文献:東京都監察医務院 順天堂大学 うつ病等の精神疾患合併妊産婦の診療と支援について
※2 参考文献:愛媛大学 大豆製品、イソフラボン摂取が妊娠中うつ症状と予防的な関連
※3 参考文献:食品安全委員会 大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方

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