赤ちゃんが蚊に刺されると思わぬ病気に繋がるかも!夏は蚊除けを万全に
赤ちゃんが蚊に刺された時の対処法
蚊が多い日本の夏において、どんなに虫除け対策をしていても一度は虫刺されに遭ってしまうもの。まして、体温が高くて汗っかきな赤ちゃんは大人よりも蚊に狙われがちです。
たかが虫刺されと思っていても、皮膚がデリケートで免疫力も不完全な赤ちゃんは、思わぬ症状に繋がってしまうこともあります。赤ちゃんが蚊にさされた時の、適切な対処法についてチェックしておきましょう!
対処法1.まずは患部を洗う
大人の感覚ではあまりピンとこないかもしれませんが、赤ちゃんが蚊に刺された時、まずは患部をすぐに流水で洗い流すようにしましょう。かゆみや腫れの原因は蚊の唾液にアレルギー反応を起こしているため、洗い流すことで症状を抑えることができます。
また、蚊にさされて腫れた箇所は、熱を持つことでよりかゆみを感じてしまいます。赤ちゃんがひどくかゆがっている場合は、患部を冷やしてあげるとよいでしょう。
対処法2.市販薬を塗る
赤ちゃんが蚊に刺されたら、当面は薬を使わずに様子をみてもよいかもしれません。かゆみや腫れがひどい時は、市販の虫刺され薬を塗ってあげましょう。
ただし、肌機能が未熟なので、市販薬がかえって強い刺激になる場合もあります。市販薬によって異常が出た場合、または患部が化膿するなど悪化する場合は、かかりつけの小児科を受診しましょう。
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対処法3.赤ちゃんの爪を短く切る
赤ちゃんが蚊に刺されたら、爪を短く切っておくのも悪化を防ぐのに有効です。赤ちゃんはかゆみを我慢できずに掻きむしってしまうので、他の病気を誘発する原因になってしまいます。
赤ちゃんが蚊に刺されるとこんな病気に繋がる心配も!
ここもとは、リオオリンピックで話題になったジカ熱や、代々木公園(東京・渋谷区)で流行したデング熱など、蚊が病気を媒介するケースが広く知られるようになりました。
特に赤ちゃんや子供には以下のような病気が心配されます。蚊に刺された時は気を付けて様子を見るようにしましょう。
とびひ
赤ちゃんに多く見られる感染症のとびひ。蚊に刺されて赤ちゃんが患部を掻き壊してしまうと、膿を持ち水疱になってしまいますが、症状はそれだけではありません。傷口から細菌が入り込み、さらに患部を触れた手で他の部分を触り、水疱が全身に広がってしまうため「飛び火」と呼ばれています。
とびひになってしまったら、病院で適切な塗り薬と飲み薬を処方してもらい治療しましょう。また、兄弟がいる場合は、お風呂は別々で入るなど感染しないように気を付けてください。
日本脳炎
日本脳炎は、蚊が媒介して運ぶウイルスのひとつ。日本脳炎ウイルスを持つ蚊に刺されることによって感染する疫病です。感染、発症すると、38~40度の高熱や痙攣、頭痛や嘔吐といった症状が現われます。赤ちゃんや子供は体力がなく重症化しやすいため、未然に予防することが大切です。
日本脳炎の予防接種は3歳から受けられるため、各市町村に確認してください。厚生労働省によると、ワクチン接種で日本脳炎のリスクを75~95%減らすことができると報告されています(※2)。
赤ちゃんを蚊から守る対策法は?
赤ちゃんが蚊の被害に遭わないように、まずはしっかりと対策してあげましょう。
こまめに汗を拭く
蚊は人間の体温や汗を感知して寄ってきます。特にお出かけの際は、こまめに汗を拭いてあげましょう。汗っかきな赤ちゃんには、汗を拭くだけでも一定の蚊除け効果が期待できますよ。
肌の露出を減らす
赤ちゃんが蚊に刺されないためには、極力肌の露出を減らすことも大切。夏の暑い季節は、風通しのよいガーゼや綿素材の虫除けメッシュパーカーを羽織ったり、長ズボンを着用するだけでも、蚊に刺されることを防ぐことができます。
なお、蚊は暗めの濃い色に反応して寄ってくるため、できるだけ白っぽい明るい色の洋服を着用するとよいですね。
ベビー用虫除けを使う
虫除けスプレーや蚊取り線香は夏場に必須ですが、気を付けたいのは「赤ちゃんにも安心して使える虫除け」を選ぶことです。
一般的に広く販売されている虫除けには「ディート」という成分が含まれています。ディートは厚生労働省によって、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと、また生後6ヶ月以上2歳未満の子供には1に1回までの使用に留めるよう制限されています。
赤ちゃんが蚊に刺されないことも大切ですが、肌に直接塗る虫除けスプレーは、ディートが不使用で安全性が高いことも確認してください。
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ディート不使用、100%が天然由来成分でできている新生児から安心して使える虫除けミストです。蚊が嫌う天然のレモングラスやローズマリーなどのハーブを配合。虫除けと同時に紫外線対策もできる1本で2役をこなす夏の必需品です。
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赤ちゃんが蚊に刺されないようにしっかりガード!
赤ちゃんがもしも蚊に刺されてしまった場合は、悪化を防ぐためにも迅速に、適切に対処してあげることが大切です。しかし、まずは蚊に刺されないように、虫除け対策を万全にしましょう。赤ちゃんもママも、蚊をしっかりガードしてかゆみ知らずの快適な夏を過ごしてくださいね。
※1 参考文献:厚生労働省 日本脳炎