産後のむくみはその日のうちに解消!今日から始める簡単セルフケア
産後のむくみの原因は?
妊娠、出産を経験すると、女性の身体には体型変化や骨盤の歪みといった様々変化が起こりますが、産後のむくみのそのひとつ。特に、産後は足がむくみやすいという人が多いようで、1.5倍ぐらいにまでパンパンにむくんでしまったという体験談も聞かれます。
産後のむくみは何が原因で起こるのでしょうか。
産後の水分バランスの崩れ
妊娠中に「羊水」として体内に溜め込んでいた水分が、出産を機に体外へ排出されることにより、産後は水分バランスが大きく変わります。この水分バランスの崩れが、産後むくみの最も代表的な原因です。
一時的ではありますが、体内の水分が急激に減ることで、身体が水分を溜め込もうと過剰に働きむくんでしまうのです。
身体の水分バランスの崩れは、産後しばらく時間が経つと自然に解消されます。マッサージでむくみを和らげるなどのケアをおこないましょう。
母乳育児による体内への水分の溜め込み
出産と同時に授乳期が始まります。母乳を作るために女性の身体は水分を必要とします。授乳中は喉が渇きやすいといわれるのも、これが原因です。そのため、授乳中は自然に体が水分を溜め込もうとする機能が働くのです。
産後しばらくは1日の授乳回数が頻回なこともあり、必要以上に溜め込まれた水分が産後のむくみへと繋がってしまうのです。
運動不足・睡眠不足による新陳代謝の低下
身重になる妊娠中から産後にかけて、生活環境が変わることで体内循環にも変化が起こります。産後は、赤ちゃんのお世話に精一杯で、運動不足や睡眠不足が続き、老廃物が身体に溜まりやすくなり、産後のむくみが悪化します。日常の買い物以外は遠くに出かけることが減り、歩く機会も減ってしまいます。
産後は、激しい運動でなくとも、身体を積極的に動かす習慣をつけてむくみを解消しましょう。産褥体操や骨盤矯正運動なども効果的です。
産後のむくみはいつまで続く?
産後のむくみはいつまで続くのでしょうか。一般的には、軽い人であれば産後数日、ひどい人でも産後2週間~1ヶ月経てば徐々に治まってくる人が多いようです。
しかし、むくみを放置すると、足に老廃物がそのまま蓄積し、またむくみやすい体質になってしまいます。産後のむくみは、できるだけ解消するように心掛けましょう。
産後のむくみに効果的な解消法は?
産後の忙しい毎日でも簡単に取り入れられる解消法をまとめましたので、ご参考にしてください。
解消法1 水分を意識的に摂取する
産後のむくみの解消には水分を摂ることが効果的です。水分を多く摂ると、体内に溜め込まれて余計にむくみが悪化してしまうと感じる人もいますが、その逆です。
水分が不足していると、自然に身体が水分を溜め込もうとする働きをするので、むくみが発生します。特に授乳中は、必要な水分はしっかり摂るようにしましょう。
なお、冷たい飲み物はむくみによくありませんので、常温の飲み物が最適です。利尿作用のあるメロンやスイカ、パイナップルなどのフルーツを食事に取り入れるのもよいでしょう。
解消法2 着圧ソックスを使用する
むくみの緩和や予防に効果的な着圧ソックス。履くだけでよいので、忙しい産後でも手軽に取り入れられておすすめです。医師や助産師からすすめられることも多いです。
ただし、着圧ソックスを履いたまま眠るのは逆効果なので、就寝中に使う場合は、「夜用」の着圧ソックスを使うようにしましょう。
解消法3 食事の塩分量に気をつける
塩分を過剰に摂取すると、むくみやすくなってしまいます。ついついしょっぱい食べ物ばかり食べてしまう人、濃い味が好きな人は食生活を一度見直してみてください。
塩分控えめな食生活を心掛けることで、体内の水分バランスもよくなり、産後のむくみの解消に効果的です。
解消法4 マッサージ
新陳代謝が低下していると、排出されるべき水分や老廃物が溜まりやすく、産後のむくみに繋がってしまいます。循環を促すためには運動やウォーキングが効果的ですが、産後しばらくは現実的に難しいもの。
足が重く感じる時やお風呂上がりに、リンパの流れに沿って足先から太ももに向かってマッサージをしましょう。むくみ体質を改善させるためにも、マッサージはできるだけ毎日おこない、習慣付けると効果的です。
解消法5 足を冷やさない
「冷えは万病のもと」といいますが、産後のむくみにもよくありません。手足が冷えていると、身体が自然に温めようとして、むくみが改善しづらいです。
冷たい飲み物や食べ物は控えるようにし、特に冬場は裸足で過ごすなど肌を出さないようにしましょう。1ヶ月健診が終わり医師の許可があれば、湯船に浸かると産後のむくみの解消に効果的です。
解消法6 足を高い位置にする
就寝時は、クッションなどを足の下に置き、なるべく足の位置を高くするようにしましょう。目安は心臓の高さより上の位置です。足に溜まった血液や水分が流れて、翌朝むくみがよくなりやすいでしょう。
解消法7 排尿を我慢しない
赤ちゃんのお世話で忙しく、トイレに行きたいときに行けないこともありますよね。ですが、できるだけ尿意があるときにトイレに行くようにしましょう。スムーズに排尿でき、母乳が出始めると、自然とむくみはよくなっていきます。
産後のむくみは一時的な症状
産後のむくみは、一時的な症状で時間が経過すると自然に改善されていきます。心配し過ぎる必要はありません。徐々にむくみが引いてくれば大丈夫です。産後になってむくみがひどくなったり、顔までむくんでいることがあれば医師に相談しましょう。
産後のむくみはセルフケアで十分解消できます。育児に追われて自分のことはついつい後回しになってしまいがちですが、マッサージなどできることから取り入れて、産後のむくみを解消していきましょう。